おっぱいカレッジ潜入記事

おっぱいカレッジ東京4月20日に潜入

2016/5/20
おっぱいカレッジ東京4月20日に潜入 おっぱいカレッジ東京4月20日に潜入

母乳育児準備に役立つ情報が満載の「おっぱいカレッジ」に妊娠7ヵ月のプレママライターが潜入!体験レポートをお届けします。

4月20日。都内でピジョン主催のプレママ向けイベント「おっぱいカレッジ」が開催されました。出産前に母乳育児の準備に必要な情報を知ることができる機会とあって、たくさんのプレママさんたちが集まりました。これだけ多くの妊婦さんが一堂に会することは、なかなかないですよね。会場全体が、ハッピーオーラに包まれていました。

かく言う私も、妊娠7ヵ月。参加されているプレママさんたちはみなさん出産時期が近いこともあり、心の中で「お互いがんばりましょうね!」とエールを送り、並々ならぬ親近感を抱きながら取材させていただきました。

まず、近くの席のプレママさんとの自己紹介からスタート。プレママさんたちの表情が、一気にゆるみました。

取材の様子

続いて、よしかた産婦人科副院長の善方裕美先生による「おっぱいレッスン」が始まりました。

「母乳育児をお勧めするホントの理由」というテーマを柱にした先生のお話は、母乳育児の大切さや出産前にしておきたいおっぱい準備など、気になる情報が満載!
中でも、母乳育児が赤ちゃんとママにとってどんな効果をもたらしてくれるか…というお話は、みなさん、強く心に響いたようです。

母乳を飲ませることによって、ママの免疫物質が赤ちゃんに補給されることはわりと知られているようですが、他にもアレルギー予防効果や肥満予防効果、乳幼児突然死症候群のリスクを下げるということは初めて知ったというプレママさんもいました。また、ママにとっては子宮の戻りがよくなったり、体重が戻りやすくなったり、乳がん予防効果があるというお話も。さらに授乳中に分泌されるオキシトシンの影響でセロトニンという幸せホルモンが増し精神が安定し、マタニティブルー予防にも繋がるというお話も、みなさん熱心に聞いていました。

私には、上にふたりの子どもがいるのですが、ともに最初は母乳の出が悪く、人工乳を足していました。先生のお話を聞き、より母乳をたくさんあげて育てた下の子のときの方が体重が早く戻ったことを思い出しました。

また、先生は「母乳育児のスタートは、まず赤ちゃんに吸ってもらうこと。泣いたら吸わせることを繰り返しているうちに、必ず軌道に乗る時期がやってきます」とおっしゃっていましたが、経験者として本当にその通り!と感じました。

初めはなかなか母乳が出なかったり、吸わせ方のコツがつかめなかったりして、本当に苦労しました。おっぱいが傷になり、幸せなはずの授乳がつらい時期もありました。それでも諦めずに産院の母乳外来に通ったり、さく乳器を使ったりと、様々なアシストを頼りにしながら母乳育児を続けていたら、あるとき、すべてがうまくいくようになったんです。そんな私自身の経験もあり、「母乳育児に失敗なんてないんですよ。人と比べたりせず、つらいときはひとりで悩まず、助産師さんや病院に相談してくださいね」という善方先生の温かいメッセージが、多くのプレママさんに届いたことを、とても嬉しく感じました。

講演の後は、各グループごとに、3つのレッスンを受けました。

「おっぱいマッサージレッスン」では、東京都助産師会品川港地区分会長の北目利子先生による、乳頭トラブルの対処法、おっぱいの出をよくするためのお話、妊娠中も産後もできるおっぱいマッサージのレクチャーがありました。

おっぱいの出をよくするためには、「これを食べた方がよいとか、あれを食べちゃダメということではありません。おっぱいは血液でできているので、食事はよく噛んで消化吸収の働きをよくして血の巡りをすることが大事ですよ」という先生のお話が印象的でした。もちろん、“何を食べるか”ということも大切ですが、“どう食べるか”ということは忘れがち。日常的に心がけていきたいと感じました。

NPO法人母子フィジカルサポート研究会代表理事の吉田敦子先生による「授乳の仕方レッスン」では、赤ちゃん人形を使っての赤ちゃんの抱き方、おっぱいの飲ませ方、おくるみの仕方を疑似体験! どれも出産前にシミュレーションしておきたいことばかりです。特に授乳で苦労した私には、「正しい授乳の姿勢」が勉強になりました。

ポイントは、「ママの姿勢」。骨盤を立てることで、背筋をまっすぐにして、腕や肩に余分な力が入らないようにすることが肝心だそうです。そのために折りたたんだバスタオルをお尻の下に入れるなどして骨盤が立つように調整するのもよいそうです。

そういえば、私は背中を丸めて授乳していたなあ…。これでは、赤ちゃんもママもリラックスできませんよね。第三子にして、ようやく正しい姿勢での授乳を習得できそうです(笑)。

「母乳育児グッズレッスン」では、さく乳器や哺乳びんをはじめ、母乳育児をアシストするお役立ち商品の紹介がありました。

「母乳をあげるのに、どうしてさく乳器や哺乳びんがいるの?」と思われる方もいるかと思いますが、これが、あると本当に便利で助けられるんです!

例えば私のように、おっぱいに傷ができて痛くなってしまったとき。吸われると激痛が走るのですが、さく乳器がであれば痛くなかったので、傷が癒えるまで、さく乳した母乳を哺乳びんであげていました。また、おっぱいが張ってつらいときや乳腺炎になったときも、さく乳器があって助かりました。こうしたグッズがあったからこそ、山あり谷ありだった母乳育児を続けていけたと思っています。

紹介した母乳育児グッズをはじめ、出産後に役立つベビー用品は商品展示コーナーでさわって試すことができました。

みなさん積極的に商品をさわったり、スタッフが詳しく解説してくれる様子をメモしたりしていました。

私が一番気になった商品は、こちら! 産後リフォームインナーです。

脂肪が流動的な産後6ヵ月間が、体型戻しのチャンスだとか。
ピジョンの産後リフォームは、骨盤、ウエスト、お腹、そして全身へと、段階的にステップを踏んで引き締めていくので、体調を見ながら無理なく進めていけるのもいいなあと感じました。
入院準備リストに加えました。

今回、「おっぱいカレッジ2016」に参加して感じたのは、3人目でも、母乳育児について知らないことがまだまだたくさんあった!ということです。出産前に学ぶことができて、今回こそ、ゆったりとした気分で母乳育児を楽しめそうだと思いました。

「母乳育児は赤ちゃんと2人3脚で行うもの。この行程を経て、ママと赤ちゃんがお互いに成長していくんですよ」とは、「おっぱいレッスン」の講演をしてくださったよしかた産婦人科副院長の善方裕美先生のお話です。
愛おしい我が子との初めての2人3脚である母乳育児。リラックスしながら楽しんでいけたら、素敵ですよね。
みなさんの母乳育児ライフが、素晴らしいものになりますように。

羽田朋美

PROFILE

羽田朋美このライターの記事一覧

編集者。5歳と2歳の男の子のママ。第3子を妊娠中。ママたちの集いの場「Neem Tree」主宰。東京・世田谷の古い一軒家「ニームツリーハウス」にて、子連れワークショップを不定期で開催中。

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?