先輩パパとママに聞きました！vol.33

「愛おしい我が子に出会うまで」

2017/12/15

２人の男の子と暮らすママ・deko_lifeさんに伺う子育てのこと。第１回は出産について聞きました。

ーーdeko_lifeさんは一人目の妊娠中はどのように過ごしていたのですか？

deko_life
出産や子育て関連の本を山ほど読んで、初めての出産に胸を躍らせていました。マタニティヨガに毎週通って、心と体をリラックスする時間を作り、ヨガで知り合った妊婦さんたちと情報交換をしたり、ランチに行って息抜きしていました。結婚してすぐ関東に引っ越し、実家も遠く、知り合いが少ない環境での妊娠となったので、ママ友の存在はとても心強かったです。

ーーお子さんに会うのをとても楽しみに過ごされていたのですね！ご出産のときのお話についても教えてください。

deko_life
妊娠中赤ちゃんがずっと横位（子宮の上下方向に対して胎児の頭が直角に近い角度で交差するもの）から戻らなかったため、出産１ヵ月前に帝王切開での出産が決まりました。カンガルーケアをしたいなど、自分なりのバースプランまで考えていたので、思いもよらぬ帝王切開宣告でした。

出産までは先生に手術当日の流れを聞いて心積もりしていました。予定帝王切開は出産日が決まっているので、旦那さんの休みや、退院後に来てもらう実家の母の新幹線のチケットの手配など、スケジュールは立てやすかったです。出産直前までマタニティヨガに通い、体を動かして、ママもおなかの中の赤ちゃんもなるべくリラックスするよう心がけていました。

ーー出産当日はいかがでしたか。

deko_life
実家が関西で遠く離れていたので、手術当日の付き添いは旦那さんだけでした。手術室に向かうベッドの上で、付き添いの看護師さんがご自身も帝王切開だった経験をお話してくださって、緊張がほぐれたのを覚えています。体にメスを入れることにやはり恐怖を感じましたが、赤ちゃんに会いたい気持ちの方が強かったです。

産まれたばかりの赤ちゃん ーー初めてお子さんと対面したとき、どんな気持ちでしたか？

deko_life
小さな命が愛おしくてかわいくて、自然と涙が溢れていました。

手術中でおなかが開いた状態ですので、赤ちゃんに触れることはできませんでしたが、わずかな時間でも赤ちゃんの顔を見られたこと、何より無事に生まれてきてくれたことへの感謝の気持ちで一杯でした。

妊娠中に、おなかの中の赤ちゃんに「お外の世界は明るくてキラキラして綺麗なんだよ」と毎日語りかけていたのですが、手術台の丸いライトが涙で滲んでキラキラして見えたので、赤ちゃんにとってもこの世は明るく素晴らしい場所になるなと心から感じました。

ーーとても素敵なエピソードですね。出産後の様子について教えてください。

deko_life
私の病院では、通常帝王切開の翌日に歩行訓練をするようでしたが、私は後陣痛とひどい貧血とで立ち上がれず、母子別室の病院だったので、結局赤ちゃんが生まれて３日目にやっと歩いて、抱っこや授乳をすることができました。

手術翌日には、まだ歩けない私のところに、助産師さんが赤ちゃんをベッドまで連れてきてくれました。やっと会えた感激で胸が一杯になり、ママの手のひらよりも小さな頭をそおっと撫でながら、生まれてきてくれてありがとう、かわいいね、かわいいねと何度も伝えました。

初めての授乳では一生懸命お乳を吸ってくれる赤ちゃんが愛おしくて、嬉しくて、授乳室にいる他のママさんの目線を気にせず涙を流しながら授乳していました。授乳が唯一赤ちゃんと会える時間でしたので、授乳室にはできるかぎり長くいて、赤ちゃんに触れられる時間を楽しんでいました。

自然分娩ではなく帝王切開での出産となったことを気にしていましたが、今振り返ると、命がけで尊い命を生んだことに変わりはないのだから、もっと肩の力を抜いて子育てを楽しんでいいんだよと、あの頃の私に言ってあげたいですね……。

病院の授乳室や退院後も子育て支援センターなどで、挨拶代わりに出産で何時間かかったという話題を耳にすると、自分は手術後に赤ちゃんに会うまでに３日もかかってしまったと責める気持ちが残ってしまっていて、子育てでは一切手抜きをしたくないと強く思うことがありました。離乳食はすべて手作りで、電子レンジさえ使わず蒸篭を利用したり、初めての赤ちゃんとの生活にとにかく毎日一生懸命でした。でもそんな暮らしのなかで、愛おしい赤ちゃんに癒されて、気づけば気にならなくなっていましたね。

ーー次回は、出産後に撮影されたという、素敵なニューボーンフォトについて伺います！