お笑いコンビ「夫婦のじかん」の山西章博さん。相方でもありイラストレーターでもあるママが生活費を稼いで、パパが家事をするライフスタイルをブログやSNSで発信中です。パパ芸人山西さんが、わからないことだらけの初めての育児について書き綴ります。
前回のコラムで色んなものを手に掴むようになった事を書いたのですが、そこから発展してその持ったものを口の中に入れるようになりました。
前歯が生えそろい、奥歯も生えかかってきた生後８ヵ月頃は、リモコンやおもちゃにかじりついていました。調べると歯が生えてくる頃は、ムズムズして（歯が痒い感じ？）機嫌が悪くなる子もいるそうです。確かにこれくらいの頃は、よくわからないグズりが度々ありました。犬が歯が痒くなると言うのは聞いたことがあったのですが、人もなるんですね。
もちろん僕も息子くらいの頃には歯がムズムズしてたんでしょうが、全く覚えていません。何なら小学生くらいの記憶もほぼ無く、覚えている事も曖昧です……。
とにかく歯のムズムズ解消のために歯固めを買う事に。見た目も可愛いバナナ型の歯固めを買いました。バナナの上半分の皮を剥いた形になっているのですが、身はもちろんの事、剥いている皮も持ち手も噛めるようになっています。実は奥歯で、皮と持ち手は前歯で噛むといった感じでしょうか。
歯固めを手渡すと早速噛み出しました。最初は身の部分を口に入れてモグモグしていましたが、いつの間にか持ち手の所を前歯でかじっていました。その時は上の前歯が生えてきているくらいだったので、前歯が痒かったのでしょう。
気がつくと歯固めではなく、哺乳瓶の底やおもちゃをかじっていました。やはり歯固めだけを噛んでいるわけではなく、手に持つ色んなものを口に持っていって噛むんですね。色んなものを噛みたいんだな。そしてまた歯固めを手渡すと一生懸命噛んでいました。
噛まれて困るものは近くに置いていなかったですし、歯固めをはじめ、噛む可能性のある物はちゃんと消毒していたので安心だったのですが……。
この頃から母乳をあげている時に、奥さんの悲鳴が聞こえるようになってきました。歯固めやおもちゃでは飽き足らず、奥さんの乳首も噛むようになったのです。前歯がしっかり生えてからはその痛みは凄まじいようでした。
特に息子が母乳を飲みながら寝てしまった時、おっぱいを口から外そうとすると噛んでくるそうです。寝ているのに無意識で噛んでくるそう。おっぱいへの執念……。
なので口に指を入れて、指を噛ませながらおっぱいを口から外していました。指を噛まれた方が痛みは随分マシだそうです。何の前触れもなく、いきなり噛んでくることもしばしば。ぬり薬が欠かせませんでした。
本当に痛そうで、かと言って母乳をあげないと泣くので我慢してあげていました。母は強しです。強いですけど、やっぱり大変です。
父親は母乳を出せませんが、その分思いやりを持って育児に積極的に参加しましょう。
PROFILE
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徳島県徳島市出身。吉本興業株式会社所属。2015年に同期でもある大貫さんと結婚。2016年大貫さんと夫婦コンビ「夫婦のじかん」結成。2018年第一子誕生。芸人仕事をしながら主夫もしている。
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