パパのペアレントークエッセイvol.2

ボクたちの出会いと国際結婚、3年目の結婚記念日

2016/7/27
ボクたちの出会いと国際結婚、3年目の結婚記念日 ボクたちの出会いと国際結婚、3年目の結婚記念日

東京で1才の男の子を育てているイギリス人、パトリックさんの奥さまとの出会い、国際結婚、そして3年目の結婚記念日の過ごし方。

イギリスでの結婚式。ボクと妻のマユ。

--出会い

父親、母親になって激変したボクたちの生活だけど、さらにその前の変化はふたりの結婚だった。今振り返るとこれら全ての始まりは、ボクとマユが大学で初めて会った時だったと思う。

ボクがいた大学に社会人留学生としてやってきたマユは、フェンシングクラブに入り、そこでボクと出会った。当時はまさか自分たちの人生がここまで変わるとは思っていなかったよ。

付き合い始めてたくさんの時間をふたりで過ごしたけど、2年目にマユは別の街の学校に通うことになっていた。そこからはバスで片道6時間の遠距離恋愛が始まったよ。電車なら3時間だけど、お金のないボクはいつもバス。月に1~2回、どちらかが会いに行っていた。

そんな日々を送っていたボクたちだけど、さらなる遠距離恋愛が始まることになった。ちょうど東日本大震災の後、マユが日本に戻ることになった。今後の二人のことを決めなければならなかった。恋愛を終わらせるのか、それとも一緒にいることを誓うのか。 お互い、これからの人生を共に歩むパートナーだと感じていたから、マユの帰国前にボクたちは婚約したよ。

パトリックさん

マユが帰国してから2ヵ月後にギリシャで合流して夏休みのクルーズ旅行をしたけど、すでにボクたちはちょっとした新婚旅行気分だった。ちょうど周りもハネムーンカップルばかりだったし、ボクとマユも新婚夫婦に見えていたと思うよ。

次にマユに会えたのが、ボクにとっての初めての日本。東京での数日間は観光を楽しみ、その後は高知のマユの実家へ。ここでマユの家族、親戚の皆さんにお会いした。

ボクは日本に来ることを決めた。 大学院が終わって仕事を探すタイミングだったけど、マユがフルタイムでキャリアとしても有望な仕事をすでに持っていたこともあり、彼女がイギリスに来るよりもボクが日本に行く、というのが自然な選択だった。 こうしてボクたちの日本での冒険がスタートした。

イギリスでの結婚式の朝。結婚式の朝。イギリスにて。

--結婚

翌年にボクたちは結婚した。イギリスで結婚式とパーティーをして、日本ではマユの友人たちがいる東京と、マユが生まれ育った高知で披露パーティーをした。

イギリスと日本の結婚式のスタイルの違いには驚いたよ。 イギリスでの結婚式は、イギリスの一般的なスタイルだった。朝にセレモニーがあり、少しのんびりした後に昼から夜にかけてパーティーを開き、1日かけて楽しむ。パーティーが終わったのは25時だったよ。(笑) 日本の披露パーティーは3~4時間の間にみっちり詰め込まれた感じで、だらだらとしないのはいいけれど、写真撮影会のモデルのようだった。最初から最後まで写真を撮っていて、コースの食事を食べるのがなかなか大変だったのをよく覚えているよ。(笑) でもそれぞれに個性があってよかった。ボクたちの大切な思い出だ。

初めての和装。初めての和装。

そんな結婚から3年が過ぎた。息子が生まれ、ボクたちは3人家族になった。 息子は今1才8ヵ月。

生後1ヵ月の頃の息子とボク。。生後1ヵ月の頃の息子とボク。慣れない初めての育児だったけど、ふたりで一生懸命育てた。

今年の3回目の結婚記念日は、ボクとマユだけの時間を持ち、二人だけでデートをすることに決めた。 息子が生まれてから、ボクたちの生活は仕事と子育てで忙しくなった。息子を愛していることは言うまでもないけど、時に夫であることと父親であることのバランスが取りづらく感じるようになっていた。それは母親であり妻であるマユも同じだっただろう。お互いに夫や妻である時間が持てなくなっていた。

親子3人

当日、近くに住むボクたちの友人夫婦が朝から夕方まで息子と一緒に過ごしてくれることになり、ボクとマユは二人で街へ出かけた。 普段なかなか息子を連れては入りづらい六本木のカフェをランチの場所に選んだ。息子が生まれてからは、外出先で食事をする時、息子のことが最優先になっていた。彼が楽しく食事できるか、落ち着いて席に座って食べてくれるか、といったことが気になり、ボクやマユが食事を楽しむのは二の次だ。だからこの日はふたりでゆっくりと食事を楽しんだ。 食事の後には映画を観た。これも最近ずっとできていなかったことのひとつだ。

こうして今年の結婚記念日は、二人きりでとてもリラックスできた。 以前なら普通にできていたことが久し振りにできて、とても充実した楽しい1日になったよ。ボクとマユの良い想い出がまたひとつ増えた。 これからもマユと力を合わせて、息子との生活を楽しんでいくよ!

公園で記念撮影
Patrick

PROFILE

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イギリス出身。インターナショナルスクール講師。 日本人の妻と国際結婚し、東京で暮らす。一児の父。 趣味は音楽、ヘビィメタルバンドのTシャツ集め。
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(制作 * PARENTalk)

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