カラーコンサルタントが教える!赤ちゃんとママのための効果的な色の使い方vol.2

赤ちゃんが好きな色、苦手な色

2020/10/2
赤ちゃんが好きな色、苦手な色 赤ちゃんが好きな色、苦手な色

赤ちゃんにも、好きな色や苦手な色があるって知っていますか?今回は赤ちゃんの色の好みを活用した子育て術をご紹介します。

さっそくですが、生まれたばかりの赤ちゃんが最初に興味を持つものは何かご存知でしょうか?

それは、「感触、明るさ、動くもの」の3つです。ママのおっぱいの感触に触れること、その小さな手でぎゅっとものをつかむこと。ベビーベッドから明るい窓の方に首を向けて明るさを求めること。
そして、天井からつるしてある回転するメリーをじっと見ること。そんな風にして赤ちゃんはたくさんの情報をキャッチして育っていきます。

赤ちゃんは、生後2ヵ月から3ヵ月くらいで色の違いがわかるようになると言われています。

そして、赤ちゃんにも色の好みがあります。やはり明るさに敏感な時期なので、色の中でも明るい黄色が一番好きで、続いて白、ピンク、赤、オレンジという順位になっています。パステルカラーを好むのも、明るい色が好きだからですね。

実は子どもが大好きなキャラクターにもしっかりと一番好まれる黄色や赤が使われています。私の息子が赤ちゃんのときにも、キャラクターのぬいぐるみを見せた瞬間、釘づけになり、ぬいぐるみを動かすと一生懸命に目で追いかけていました。

まだ内容がわからない絵本でも、カラフルでコントラストのはっきりした絵柄のものであれば刺激になるので、ぜひ見せてあげてください。

真っ赤なりんごは美味しそうだね、とか、トラは黄色と黒のシマシマ、なんて赤ちゃんが好きな食べ物や動物などの色を指さしながら、色を通して日常のものに触れるのも知育につながります。さまざまな色を見ることで色彩感覚も養われますね。

赤ちゃんと接するときには、ママも赤ちゃんが好きな明るい暖色系の色を着て見せてあげましょう。

暖色は見た目での温度感が寒色と比べて3℃違うといわれ、暖かみを感じさせる色。赤を見ると血圧や脈拍、呼吸数が徐々に上がっていくという実験結果があるように、人の気持ちを高揚させる効果もあります。

気持ちを盛り立て、ぬくもりや親しみやすさを感じさせる色でもあるので、赤ちゃんが安心したり、子どもとの距離を近くしたりする効果があります。

また、パステルカラーは人間の筋肉を緩める作用があるとされ、緊張感を解き、くつろいだ気分にさせる色。赤ちゃんも好きな色だし、ママの気持ちも優しくなれる色なので、ゆったり親子でコミュニケーションを取るときに最適です。

逆に、赤ちゃんは緑、青、紫などの寒色系や黒はちょっぴり苦手。

なぜかというと、自然界の色の法則として、黄色が一番明るく、暖色系が次に明るくて、寒色に近づくほど暗い色、という順番になっているので、明るい色が好きな赤ちゃんにとっては苦手な色なのです。

ですので、昼間暗い部屋にならないように、そして、まわりの色も苦手な色ばかりにならないように気を付けてあげた方がよいですね。

そして、離乳食の時期になったら、ぜひ食卓もカラフルに彩りよく盛り付けてあげてください。

加工していない食材そのものの色として多い、赤、オレンジ、黄色や緑などは、食欲をアップさせる色。中でも暖色系の色は、唾液の分泌も促し消化を助けるといわれています。赤ちゃんも好きな色なので、食器やカトラリー、ランチョンマットに使っても喜ぶはず。

にんじんのオレンジ、たまごの黄色、ほうれん草の緑、いちごの赤など・・・色を意識してカラフルな食卓にすれば、栄養バランスも自然と整います。目で見て美味しい色は赤ちゃんも好きな色。食欲が出てたくさん食べてくれそうです。

ぜひ、色の効果を子育てにも楽しく、上手に活用してみてくださいね。

三浦まゆみ

PROFILE

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カラーコンサルタント。1999年よりカラー業界に従事。パーソナルカラー、企業戦略としてのカラー提案などのコンサルティングを行う。感性だけではなく理論の裏付けのある提案に定評あり。
また、カラースクールIn-Living-Colorを主宰し、「色を仕事にする方法&ビジネスに役立つ色使い」をテーマとしたセミナーを開催。
https://ilcolor.com/

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