子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラムvol.121

赤ちゃんを迎える部屋作りはどうする?リビング、寝室の環境作りのポイントを助産師が解説

2022/3/11
赤ちゃんを迎える部屋作りはどうする?リビング、寝室... 赤ちゃんを迎える部屋作りはどうする?リビング、寝室...

赤ちゃんの誕生前に準備しておきたいことのひとつが、赤ちゃんが過ごすお部屋の環境を整えること。今回はみき母乳相談室を運営し、自身も1児のママである榎本助産師に、赤ちゃんにとって快適な部屋についてと、赤ちゃんがリビング・寝室それぞれで過ごすときのポイントを教えて頂きました。

赤ちゃんにとって快適な部屋とは

赤ちゃんが快適に過ごせる部屋とは次のような部屋です。誕生前に準備をして、安心して赤ちゃんを迎えられるようにしましょう。

1)安全対策がされている

赤ちゃんの上に、地震などで棚から物が落ちてくることのないように、赤ちゃんが過ごす場所は物が落ちたり家具が倒れたりする心配のないところに確保しましょう。また、災害対策ができているか見直しもしておくと安心ですね。

2)室温や湿度の目安が適度である

赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできません。そこで、夏なら26~28度、冬なら20度前後ぐらいに室温を調整する必要があります。湿度は40~60%ぐらいが目安です。

基本的には大人が快適に過ごせるなら赤ちゃんも快適ですが、衣類や布団なども関係するので、赤ちゃんの手足が冷たくないか、背中が汗でしっとりしていないかなどをチェックします。もし手足が冷たい場合は胸やおなかなど身体の中心も触ってみましょう。手足が冷たくても中心部が温かければ問題ありません。

なお、エアコンの風、日光が直接当たるところは温度が安定しづらい場所ですので避けましょう。

3)赤ちゃんが安心できる

赤ちゃんが安心できる

今までママのおなかで過ごしてきた赤ちゃんにとって、外の世界は刺激でいっぱいです。最初は昼夜の区別はありませんが、赤ちゃんが日中過ごす場所、夜寝る場所ともに、赤ちゃんが落ち着けるよう静かな場所を確保できるといいですね。また定位置を決めてあげるとより安心できると思います。

4)換気がされている

こまめな換気は、室内で発生する化学物質を排出したり、ダニやカビの発生の予防につながるので、赤ちゃんはもちろん、大人にとっても健康を守るために大切です。定期的な換気をして、室内の汚れた空気を新鮮な外気と入れ替えましょう。

換気の方法ですが、対角線上にある2つの窓を開けて空気の通り道を作ります。窓が一つしかない場合は、扇風機を窓のそばに外を向くように置けば、部屋の外に空気を出すことができます。窓が少ないなど換気が難しい場合は、キッチンやトイレや浴室などの換気扇を付けて、他の部屋から流れてきた空気を家の外に出しましょう。

リビングで赤ちゃんが過ごすときのポイント

リビングで赤ちゃんが過ごすときのポイント

生まれたばかりの赤ちゃんは1日中ねんねです。そこで、リビング内にも赤ちゃんが寝るスペースを作っておきましょう。ベビー布団・ベビーベッドはどちらでもよいと思いますが、もし、上のお子さんがいる、ペットを飼っている、ママが腰痛があるなどの場合は、ベビーベッドがあると便利です。おむつ交換の腰への負担も軽減されるでしょう。

また、赤ちゃんを寝かせるとき、マットがやわらかいと顔が沈んで窒息する恐れがあります。そこで、硬めのマットを準備しておきましょう。また窒息防止に、顔周りにぬいぐるみやガーゼやおもちゃなどを置かない、ベビーベッドから離れるときは必ず赤ちゃんが落ちないように柵を上げるなど、安全対策も忘れずに。

先ほどもお伝えしたとおり、エアコンの風が当たる場所、日光が直接当たる場所、窓の近くなどで温度変化が多い場所は避けるようにしますが、テレビも赤ちゃんにとっては音がうるさい、光がまぶしいなどの理由からできるだけ遠い方がよいでしょう。

なお、赤ちゃんが成長してハイハイやつたい歩きをするようになったら、次のような安全対策も必要になるので参考にしてください。

・ベビーベッドの柵を上げておく
・家具を固定する
・家具の角をクッション素材などでガードする
・引き出しを固定する
・キッチンや危ない場所へのベビーガードを設置する
・棚の上にデスプレイや写真立て飾りを置かない
・テーブルクロスなどはひかない
・フローリングで滑る場合や転んで頭を打つ場合も考えてマットなどを床に敷く
など

赤ちゃんが生まれると赤ちゃんのお世話で忙しくなります。生まれたての赤ちゃんは動きまわることはありませんが、少し余裕のある妊娠中に、赤ちゃんが動き回る頃のための安全対策も準備をしておけるといいですね。

寝室で夜過ごすときのポイント

寝室で夜過ごすときのポイント

赤ちゃんが夜過ごす部屋も、基本的にはリビングと同じ準備が必要ですが、大人も寝ている、お部屋が暗いことなどを考慮して次のような準備をしておくとよいでしょう。

・手元のライトを用意する

夜は大人も暗くして寝ていると思いますので、部屋全体の明かりをつけずに授乳やおむつ交換などができる、手元のライトがあると便利です。

・おむつ交換セットをまとめておく

おむつ、おしりふき、汚れたおむつを捨てるビニール袋、保湿剤などのおむつセットをカゴやボックスにまとめておき、おむつ交換をする布団やベッドの近くなどに置いておくと使いやすくなります。

・吐き戻しなどの準備

新生児は授乳中や授乳後に飲んだ母乳やミルクを吐き戻してしまうことがよくあります。そのため、口を拭くガーゼや、汚れたときの着替え用衣類を準備しておくといざというとき便利です。

なお、スペース上、大人のベッドで赤ちゃんを寝かせるということもあると思います。その場合も、沈み込みを防止するため、ベビー用の硬いマットを大人のベッドの上に敷いて寝かせてくださいね。

新生児の吐き戻しはなぜ起こる?原因と予防方法や病院に行く目安は?【小児科医が解説】
(母乳育児情報サイト ぼにゅ育)

まとめ

赤ちゃんが快適に過ごせるよう準備して迎えられると、赤ちゃんがご機嫌で過ごしやすくなったり、効率がよくなったりして、育児が少しラクになるでしょう。なかなか生まれたあとのことをイメージするのは難しいと思いますが、情報収集をして、できるだけ妊娠中に準備をしておいて赤ちゃんの誕生を待てるといいですね。

しかし、そうはいっても生まれてから育児をしながら気付くこともあると思います。また、月齢とともに注意する点も変わってくるので、その都度、柔軟に見直していくことも大切です。ハイハイをする、口にモノをもっていくなど発達が進んだときに、赤ちゃんにとって安心で安全な環境はどんな部屋かなと考えて環境を整えていきましょう。

榎本美紀

PROFILE

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2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、地域の母乳育児を支援している。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたる。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受け付けている。自身も一児の母として子育てに奮闘中。
「みき母乳相談室」

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