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赤ちゃんの歯を強く健康に育てるカギは「フッ素」にアリ!?「早期からのフッ素ケア ママ向け勉強会」

2018/10/18
赤ちゃんの歯を強く健康に育てるカギは「フッ素」にア... 赤ちゃんの歯を強く健康に育てるカギは「フッ素」にア...

赤ちゃんの乳歯を強く健康に育て、むし歯から守るために、早期からのフッ素ケアについて学ぶ勉強会が、2018年8月に東京で開催されました。フッ素ケアの役割や方法について考えた勉強会の様子をレポートします!

赤ちゃんの歯を健康に育てるための早期ケアに関心があるママたちをお招きし、「早期からのフッ素ケア ママ向け勉強会」が開催されました。出産・育児関連メディア関係者の方も多数ご来場いただきました。

今回の勉強会は、日本歯科大学附属病院副院長で、小児歯科教授の内川喜盛先生を招いて行われました。まず始めに、内川先生から、早期(生後6ヵ月〜)からのフッ素ケアについての講演がありました。

講演の様子1

むし歯の原因になると言われるデンタルプラーク(歯垢)は、水で口を洗う「ぐちゅぐちゅペッ」では取り除くことができない、軟らかく粘性のある歯面上の付着物であることが説明されました。デンタルプラークは表面に膜を作って「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の巣のようなものを形成し、歯面上にとどまり続けてしまいますが、これは物理的に歯ブラシで破壊できます。そのため、赤ちゃんの歯磨きは、ママやパパがしっかり仕上げ磨きをして、バイオフィルムを破壊してあげることが大切とのことです。

しかし、デンタルプラークがとどまり続けると、歯の成分が溶け出してしまう「脱灰」が起こります。唾液は溶けた成分を戻し、歯を治す「再石灰化」する働きがあり、歯は常に「脱灰」と「再石灰化」を繰り返していますが、この「脱灰」と「再石灰化」のバランスが崩れ、「脱灰」が進んでしまうと、むし歯につながってしまうのです。

講演の様子2

フッ化物(フッ素)は、歯の成分が溶け出す「脱灰」を抑制し、溶けた成分を歯に戻す「再石灰化」を促進する働きがあります。つまり、フッ化物はむし歯を防ぐ効果があり、低濃度のフッ化物配合の歯磨き剤を1日2〜3回使うことで、歯を健康に保つことができるとのこと。2才以下の赤ちゃんでは、100ppm程度のごく低濃度のフッ化物でも効果があり安心して使えるとのことです。3才以上のお子さん用の500~1000ppmならば「米粒大」の少量になりますが、口をゆすげない2才以下のお子さんでも、100ppmのフッ化物配合の歯磨き剤やジェルタイプならグリーンピース位の大きさで安心して使えるそうです。フォームタイプは体積は増えるものの重量は少ないので、歯ブラシにこんもり乗る程度が適量で、わかりやすく使いやすいとのことでした。

また、早期のフッ素ケアでは歯科医院でのフッ素塗布も、むし歯予防のために大切です。しかし、歯科医院と家庭ではフッ化物を使う目的や特長が異なり、歯科医院では歯を強くする役割が主となります。一方、家庭は、脱灰の抑制と再石灰化の促進で歯を守る役割が主。つまり、生後6ヵ月頃から2才までの乳歯ケアは、歯科医院でのフッ化物塗布と、家庭でのフッ化物配合の歯磨き剤によるケアの両輪で、むし歯予防をすることが望ましいとのことでした。

情報更新日2023/6/1

講演の様子3

続いて、ピジョン担当者から「ピジョンが提案する毎日の乳歯ケア3ステップ」と、ケア商品の案内がありました。ピジョンが提案する3ステップは、
【STEP1】赤ちゃんの自分磨き
【STEP2】ママ・パパの仕上げ磨き
【STEP3】おやすみ前のフッ素コート
で、それぞれに対応する商品が紹介されました。

【STEP3】に対応した商品は、今回講演いただいた内川先生と共同開発した新商品「おやすみ前のフッ素コート」。再石灰化を促す唾液が分泌されにくい寝ている間でも、フッ素で再石灰化を促進し、むし歯を予防できる商品です。

講演の様子4

最後に、内川先生による磨き方の実演がありました。ご来場いただいたママや取材関係者に赤ちゃんの口の模型と、ピジョンの乳歯ケア商品が配られ、内川先生の実演に習って実際に手を動かしました。仕上げ磨きは、上下の歯が生え揃ってきたら、歯の前と裏側をしっかり磨き、前歯は縦磨きも入れて磨いてあげること。奥歯は、歯の裏側、噛む上面、頬側と、くまなくデンタルプラークを取り除くように、しっかり磨いてあげることが大切とのことです。また、「おやすみ前のフッ素コート」は、歯ブラシに泡をこんもり乗せ、まぶすようにして、歯全体に行き渡らせるように使います。

磨き方の実演

それぞれのプログラムの間には、質問タイムを設けましたが、ママたちから「歯科医院に最初に行くタイミングは?」「歯磨きをするタイミングはいつが良い?」など、活発に質問が飛び出し、早期のフッ素ケアに対する関心の高さが伺えました。

質問タイムの様子

内川先生の講演でもお話しされていましたが、強く健康な歯は、親が子どもに与えることができるプレゼントです。ピジョンでは、親子での早期乳歯ケアをサポートする「乳歯ケア お手入れの基礎知識」サイトで情報を提供していますので、ぜひ生後6ヵ月頃からの早期のフッ素ケアを実践してください。むし歯のない健康な歯をお子さんにプレゼントしてくださいね。

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