京都の海の町・久美浜で暮らす後藤さん家族は、父と母と息子・季之介くんの3人暮らし。母・明咲実さんに聞く、子どものイベントのはなし。
私の職場復帰に伴い、ときのすけは1才から保育園に通うことになった。
保育園に入って1ヵ月少しした頃、保育園で夕涼み会があった。初めての行事なので、旦那さんも一緒に3人で参加した。受付した時に我が子の顔写真入りのうちわを渡してもらい、記念写真を撮ってもらって、スタンプラリーをするという内容だった。スタンプラリーはゲームをしてハンコを押してもらう。
ときのすけはまだよく分かっていなかったけど、ゲームの景品でもらった小さなアヒルのおもちゃ(水に浮かべて遊ぶおもちゃ)は今でも気に入っていて、お風呂で遊んでいる。親子3人とも人混みが苦手なので、人の密度の高さに疲れて帰ってきたのを覚えている。
秋には運動会。0才クラスの子達はどんなことをするんだろうと運動会の日を楽しみにしていた。
まず、曲に合わせて5〜6人乗りのカートに乗って入場。よく見ると帽子のてっぺんに花が付けられている。あら、可愛い。音楽に合わせて少し踊ると退場していった。大きな音が苦手なときのすけだが、会場に流れる大きな音にも平気な様子だった。
オープニングが終わるとすぐに0才クラスの競技が始まった。スタートする前に名前を呼ばれるとニコニコしながら元気よくハーイと手を挙げ、スタートすると客席に向かって満面の笑顔で手を振っていた。
競技は親子でするもので、お母さんが子どもを抱っこして、事前に渡してもらっていた花を指定の場所に挿し、紐に吊るされたキャラクターのヘルメットを取って被りゴールするという簡単なものだった。キャラクターのヘルメットは先生たちのお手製でそのままプレゼントしてくれた。ときのすけはそれを気に入ってご飯を食べる時も被っていた。
学年がひとつあがる進級式。式の最中、年中や年長の子が上手に歌っているのを見て、ときのすけもあと3、4年したら、こんな風にみんなで歌ったりできるようになるのかなと考えていると何だか、目がうるうるしてきた。よその子どもの歌っている姿を見ただけであやうく、泣きかけた。産後に緩んでしまった涙腺は未だ治る気配がない。困ったものだ。
4月から1才クラスにあがって、お友達も一気に増え、担任の先生が変わったり環境の変化に戸惑っている様子だったが、ときのすけのペースで成長していってくれたらなあと思っている。
保育園の行事を通して、ときのすけの成長を感じることは多い。1年目は体調を崩すことも多く、早くから保育園に入れてしまったことを後悔することもあったが、先生からもたくさん可愛がってもらえて、ときのすけのことを大切にしてくれる大人が多いのは幸せなことなんだと考えが変わった。子どもと共に親も一緒に成長していけたらなと思っている。