先輩パパとママの毎日コラムvol.389

まだまだ新米おかあさん「子育てはトライあるのみ!?」

2021/1/28
まだまだ新米おかあさん「子育てはトライあるのみ!?」 まだまだ新米おかあさん「子育てはトライあるのみ!?」

ライター・藤沢あかりさんは上のお子さん、下のお子さん、それぞれの個性とどう向き合ったのでしょうか。

子どもを生んで日々感じたことのひとつが、「思ってたんとちゃう〜!」でした。たとえば洋服。

当時、授乳中に選ぶ洋服は前開きボタンのみ、そこに授乳ケープを羽織って…というのがセオリーでした。でも、わたしの場合は外出先でお乳が欲しいとぐずる赤子を前に、ケープを取り出して巻いて、なんて余裕はなし。ケープを剥ぎ取ろうと暴れまわり、あられもない姿をさらしかけたことも多々。結果、ゆったりとした身幅のトップスの中に子どもをすっぽり包んで授乳をするのが一番スムーズという結論に至りました。

お昼寝中の子ども1

下着も同様に、授乳用ブラではなくカップ付きのタンクトップを、服の中でペロンとずり下げるだけのほうがわたしには合っていました。

「そうか、一般的にマストと呼ばれる育児グッズが万人に必要なわけじゃないんだな…」。そんなふうに思ったのを覚えています。もちろん、専用のアイテムには考え抜かれた使いやすさがたっぷり込められているので、どんどんトライするのも大切。トライしたからこそ、自分やわが子に、合う・合わないというのもわかるからです。ただ、自分の育児にすべて合うかというと、それはやっぱり別の話です。

お昼寝中の子ども2

子育てグッズの使い勝手と同様に、同じ親から生まれた子どもたち2人も、「思ってたんとちゃう〜」の連続でした。

「すぐ寝る、よく寝る、どこでも寝る!」というキャッチフレーズがぴったりだった娘は、寝かしつけの際のいわゆる「背中スイッチ」なんて無縁。ところがどっこい、息子は寝ない。まったく寝ない。驚くほど寝ないうえに、やっと寝たかと思ったら衣ずれの音で目を覚ますような子でした(寝相アートなんて絶対できない)。

お昼寝中の子ども3

おやつにブロッコリーを出しても喜んでかじり、親の食べているスイーツには興味を一切示さなかった娘に対し、若干2才でチョコをかじっていた息子(もちろん野菜は食べなかった)。「台所に入っちゃダメだよ〜」と伝えたらおとなしく遊んでいた娘とはうって変わって、息子は気づけば勝手に冷蔵庫を開け、アイスを食べながら野菜室のキノコをプチプチつぶして遊んでいる始末。

楽天家でほがらか、怒られてもちっとも気にせず、次の瞬間にはケロリとしている娘を見ながら、「やっぱ子どもって天真爛漫なんだなぁ〜」なんて思っていたら、息子はひとつのことをずっと引きずり、何日たっても「あのときのさ…」と言ってくるタイプ。同じ親から生まれても、こうも違うのかと思いますが、それぞれの個性というやつなのでしょう。

ペンギンを見る子ども

2人目の子育ては楽勝かと思いきや、むしろ2人目のほうこそ手こずりまくっている、わが家の子育て。

でもまぁ考えてみれば、わたしたち大人も、きょうだいはもちろん、どんなに仲のいい友達同士でもタイプや好みはまったく違います。「大人」「男性」「女性」とひとくくりにするのは少々乱暴です。子どもだって、「子ども」「男の子」「女の子」というカテゴリには当てはまらない、唯一無二の個性があって当たり前ですよね。

乗って楽しむ遊具で遊ぶ子ども

そう、妊娠や出産、子育てって、本や情報もたくさんあるけれど、とにかく最後は「自分でやってみてナンボ」なんだなぁと思います。育児書やセオリー通りの予定調和なんて、子育てにはないのかもしれません。

何年経っても、子育ては「はじめて」の連続です。石橋を叩いて渡る慎重さや下準備も大切ですが、頭で先に考えすぎるよりも、「なんとかなる」と思いながらやってみる。そして「思ってたんとちゃう〜!」というときも、「だよねー」と受け流すくらいの気軽さがわたしにはいいのかも。そんなふうに思えてきたこのごろです。

藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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