先輩パパとママの毎日コラムvol.108

今日も笑って、明日も笑って「私の赤ちゃんは男の子」

2017/11/9

パパと愛息子・樹（いつき）くんと愛犬・ペン。３人と１匹で暮らすやまもとりえこさん流の子育ての楽しみ方。今回は「男の子」をテーマにお届けします。

私のおなかに赤ちゃんがいることを知ったほとんどの方から、「きっと女の子だね！りえちゃん、そんな顔してるよね〜」などと口を揃えて言われ、某有名な鎌倉のお寺でも真っ赤なお守りが出て女の子判定!!

そっか！女の子なんだ〜！と思いながらおなかをさすって、どんな服を着せようかなぁ〜どんなことして遊ぼうかなぁ〜とか、お揃いのスカートや帽子をウェブサイトで眺めたり、お花屋さんに一緒に行ってお花選んで活けるのも楽しいよね〜と、心はすっかり女の子のお母さん。

何度目かの健診で先生に、「男の子ですね！ほらここ」と言われた時は、思わず、「え??」と声が出てしまいました（笑）。

男の子っていったいどんな生き物なんだろ？

先輩お母さんは皆口を揃えて「男の子はね、大変だよ〜頑張ってね〜!!」と。街で見かける男の子たちもみんなやんちゃそうで……期待半分、不安半分で妊娠期間を過ごしたのでした。

そして、もちろん不安は的中！ハイハイ卒業頃から男の子力発揮です。勝手に段ボール箱を歩行器にして家中を走りまわり、壁や家具に激突。床でスースーと寝息を立ててるペン（犬・やまもと家の長男）も何度暴走段ボールに轢かれたことか……。

とにかく好奇心の塊のような赤ちゃんで、どこかへ出かけるとどんどん前に進んでいって、私から離れても全然気にもしません。たまに思い出したかの様にキョロキョロと辺りを見回して、私と目が合うと安心したのかまたどこかに行ってしまうの繰り返し。

転んでも無言でスッと立ち上がり、歩き出す。

子どもや大人、犬でも猫でも見付けると、すぐにそこへ駆け寄ったり、買い物中に少しでも目を離すと、知らない方の買い物カートにぶら下がって驚かせたり、飛行機の機内では周りの人にハイタッチを求め歩いたり、ペンと通っているドッグランでは初めましてのおじさんのお膝にちょこんと座ったりと。

ある日、そんな樹を見て、気が付いたんです！『まるで、ペンちゃん』だと!!

ペンは警戒心がなく好奇心旺盛、とても人懐っこい犬なんですね。そんなペンはいつも周りを笑顔にします。だから、それを見て樹も学んだんじゃないかなぁ〜と思うんですよね。赤ちゃんって笑った顔が好きでしょ！

その反面、「待っててね。行かないでね！こっちへ行こう〜」と言っても、聞いてくれないのは困りものです。私の言うことを聞くのは最初の二言くらいかな（笑）。その後は、私にニコッと笑いかけて、ダッシュ！周囲に愛想を振りまきながら、キャッキャと笑って走りまわる樹を追いかけ、帰宅する頃にはいつもヘトヘトです。

でもね、不思議と夫からは離れないで側にずっと居るんです。不思議でたまらなくて、夫に「どういうことを意識しながら一緒に居るの？何か言い聞かせてる？」と聞いても、答えは「別に何も……」謎はますます深まるばかり。

一般的に男の子の子育ては女の子に比べて大変だと聞きますが、それはお母さんに理解できないことが目の前で次々と起こってしまうからなのかなあ〜と思うんです。だって、三輪車で階段を降りようなんて思いませんよね？棒を持って犬（ペン）を笑いながら追いかけまわしたりしませんよね？

毎日驚きと心配ごとがいっぱいなんです。その度に、夫や母、友人に相談したり、夜な夜なインターネットで検索していましたが、謎は謎のままで結局すっきりしなかったり、新たな悩みが生まれたり……それを何度も繰り返しているうちに、「あれ？昨日は何に悩んでいたんだっけ??その前日は？あれ？」と、ほとんどの悩みがいつの間にか忘れてしまうくらいの些細なことだと気が付いたんです。ちょっと楽観的過ぎるかもしれないけれど、大抵のことは時間が解決してくれるような気がします。

眉間にシワを寄せて悩んでいた時間を樹のおなかをくすぐって一緒に笑う時間に変えたら、大らかな気持ちで子育てに向き合えるようになりました。だって男の子の子育てって体力勝負ですからね、悩み続けて疲れるより、一緒に笑って走って（必死で追いかけて）前に進む方が楽しいに決まってますからね。

最後に……結局、女の子でも男の子でも、私たちの元に産まれて来てくれたこと、それだけでもう十分過ぎるほど幸せなことだと、いつまでも忘れずにいたいですね。