先輩パパとママの毎日コラムvol.353

Life is a Journey!!「出産直前の出来事」

2020/9/9
Life is a Journey!!「出産直前の出来事」 Life is a Journey!!「出産直前の出来事」

フォトグラファーとして、ミュージシャン・絵描きの顔を持つ会社員の夫と愛娘にメロメロ。夫婦で綴る育児奮闘記、今回は、出産直前の出来事についてです。

予定日まであと2週間。「まだ気配は全然ないから来月まで産まれないでしょうね」と先生に言われた38週2日の健診。「まだまだかぁ〜」とがっかりしつつももう少し時間がある!とちょっと安心して予定を色々と詰めていきました。

友達の家の大きな鏡で。友達の家の大きな鏡で。おなかの大きさとの自分のシルエットの丸さにびっくり!

講習会や母親学級を経て夫と話し合い無痛分娩を希望していたので、本当ならば来週の健診の状況でいつ入院するか決まる予定でした。健診終わりに先輩ママとランチし、おなかを触ってもらったとき「なんだか少しおなか張ってない?」と初めて言われました。この日までおなかが張って痛いということがほぼなくて、その状態が自分ではよくわからなかったんです。いつもよりは少しかたい気もするけど、体調はいいし赤ちゃんがおなかの中で元気に動いてるのもよくわかる。しばらくお買い物にも行けないだろうから産後に着る夏服を探したかったのだけど、安全をとっておとなしく家に帰ってゴロゴロ過ごしていたら、おなかはいつも通り柔らかくなっていました。

最後のエコーは、腕で顔を隠していました。最後のエコーは、腕で顔を隠していました。

次の日も、友人と美味しいパンを買いに近場までちょこっとお出かけへ。アイスコーヒーがとても美味しく感じる、よく晴れた暑い日でした。しかし帰り道に突然おなかが痛くなり冷や汗…。妊娠準備期間から冷たい飲み物はできるだけ避けていたので、久々に飲んでしまったことを後悔。

とっても眠たくて、夜になってもめずらしくおなかが空かないので、もう寝ちゃおうかなと早い時間にベッドに入るもいつもよりなんだか胎動が激しい。全然眠りにつけず、元気よく動き回るおなかの姿も残しておかなきゃなと思い、たくさんおなかの動画を撮った夜でした。(これが最後の動画になるとは考えていなかったけど!)明日は友達にマタニティフォトを撮影してもらって、夜ご飯は大好きなレストランへ行くんだ。楽しみだなぁ〜と思いながらいつの間にか眠っていました。

美味しいパンをたくさん買い、朝ごはんを楽しみにしていたのに、まさかの展開!美味しいパンをたくさん買い、朝ごはんを楽しみにしていたのに、まさかの展開!

朝7時。すっきりと目が覚めて起き上がろうとすると、あれ?なんか出た?気のせいかな。破水?そんなわけないよね。音がするっていうし、もっとドバーッと出るんだよね?寝ぼけてたかな。多少の違和感はあったものの、その後は何もなかったので気のせいか。

夕食を食べそびれておなかが空いていたので、昨日買った美味しいパンを食べようとキッチンでお湯を沸かしていたら、突然何か水のようなものが一気にドバッと出てきました。そして今度は全然止まらない!!

ひゃ〜これは…破水ってやつだ!

頭の中はいきなりフル回転!(どうしよう、今日撮影してもらう予定だし、ベビーベッドまだ届いてないし、部屋の片付けは来週やろうとしていたし…仕事も終わってないな…あれやらこれや…)

冷静になり、まず産婦人科に電話。時間は7時50分。状況を説明すると、「おそらく破水ですね!入院バッグを持ってすぐ病院にきてください」予期せぬいきなりの破水から始まった出産当日。今日おなかの赤ちゃんに会えるのかな?

まだまだと言われていたから、急にこんなことになって少し焦るも心は少しワクワクしていました。そうだ、そうだ、とりあえず夫を起こさないと!

「破水したみたい、あ〜止まらない〜タオル取って〜助けて〜」と言いながら寝室へ。「えええ〜本当に〜?」と、寝ぼけ眼の夫は焦りながらもなぜかニヤニヤしていた。父になるのよ、今日。しっかりして!起きて!

登録していた陣痛タクシーに電話をすると、10分後にはきてくれるという。土曜日の朝なので道も空いているはずだ。パパパっと家のことなどを済ませ、カメラ・フィルムの準備をして入院バッグを持ち、タクシーへ乗り込んだのが8時15分。

起きてからここまでドタバタしていたけれど、なんだか頭はとても冴えていました。産院までのタクシーの中では両親と親友へ入院の報告、撮影してもらう予定だった友達のフォトグラファーにこれから産んでくるね〜と連絡、最後に食べたかったごはんやさんも泣く泣くキャンセル。

そしてこの一日を忘れないようにしたいと思い、ここからものすごく細かく携帯にメモをすることにしました。それを元に出産までの1日の記録を綴っていきたいと思います。

8時30分
病院着。病院着に着替えて、診察。まだ陣痛はきていないようだけど破水はしているし子宮口も少し開いてきている様子なので今日挑戦してみましょう!と言われ、促進剤を打ち始めることに。緊張。いきなりすぎてびっくりしてまだ状況を飲み込めない!

10時
待合室にいた夫が心配そうな顔をして部屋にやってくる。テレビを見て談笑する余裕あり。私はとにかくおなかが空いていた。前日のランチ後のアイスコーヒーが、産前最後の食事となっていた。身体の状態は、だんだんと腰がどんより重たくておなかが少しキューっとする感覚。破水は続いていて、血圧高め。やっぱり緊張してるのかな?「家に美味しいパンたくさんあるから食べてきていいよ」と、夫に伝える。まだ全然陣痛の気配がないので、一度自宅に戻ることに。その合間に私はLDR室へ移動。青い光のお部屋に優しい音楽。イルカが気持ちよさそうに泳ぐ映像がループしていた。

お部屋の照明は薄暗く、少し眠くなるほどリラックスしていました。お部屋の照明は薄暗く、少し眠くなるほどリラックスしていました。

途中の内診で「ちょっと陣痛が進んでいる気配もないので、今日産まれないかもね」と言われたけど、「今日産まれる気がします!頑張ります!」と張り切って伝えたら助産師さんに笑われた。大丈夫、なんだか産まれる気がする!

(いよいよ出産へ!つづく)

まだ陣痛にも耐えられていたとき。心配する友達や両親に送るために撮った1枚。まだ陣痛にも耐えられていたとき。心配する友達や両親に送るために撮った1枚。

夫編はこちら

石野 千尋

PROFILE

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1983年生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業後、渡英。Central Saint Martins, London Collage of communicationを卒業。在学中より仕事を始め、色と光を大切に、世界中を飛びまわりながら日々写真を撮り続けている。
http://www.chihiroishino.com/Instagram @chihiroishino

(制作 * エチカ)

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