先輩パパとママの毎日コラムvol.193

中村家の子育て日記その4「フィルムカメラのススメ。」

2018/9/19
中村家の子育て日記その4「フィルムカメラのススメ。」 中村家の子育て日記その4「フィルムカメラのススメ。」

2018年1月17日に長男・維十(イト)くんが誕生。パパになったばかりの中村紀世志さんが綴るハッピーな日々。第4回のテーマは、「フィルムカメラ」です。

子どもが生まれてから、またはその前に新しくカメラの購入を考える人は結構多いのではないでしょうか。でも、いろんな機種があって一体どれを買えばいいのかよく分からないですよね。そのうちなんで買おうとしたのかよく分からなくなってくるぐらい。そんな人にちょっとだけアドバイスをさせてください。

新生児のころ

僕の職業はカメラマンです。家族写真を撮ることもあれば取材先で働いている人や風景を撮ったり、アイドルの写真を撮ることもあります。そんな自分にとってはデジタル一眼レフカメラは当たり前の道具なのですが、だからといって常に持ち歩いているかというと決してそうではありません。だって重くてかさばるの嫌じゃないですか。買い物で両手が塞がるようなときに、斜め掛けしたカメラがうっかり子どもに当たってしまうのも嫌です。

そんな訳で僕が一眼レフを持ち歩くのは一緒に妻がいるか、両手が自由に使えるときだけです。その代わりに、いつもリビングにはフィルム用のコンパクトカメラを置いています。ふとした折にパッと撮ったり、外出するときはサッとバッグに忍ばせたりします。

沐浴

フィルムカメラは面倒です。いちいちフィルムを買わないといけないし、限られた枚数しか撮ることができないし。しかも撮り切ったらその都度フィルムを写真屋さんに現像に出さないといけない。なのにどうしてわざわざそんな面倒なものを使っているのか。

それは写真を残したいからです。正確にいうと写真を子どもに残してあげたいからです。もちろん手元にスマートフォンしかなければスマートフォンでも撮影します。でもどうでしょう、普段スマートフォンで撮影した写真ってそれほど見返さないし、ましてやプリントする機会なんてもっと少ないのではないでしょうか。そんな僕と同じような人にこそフィルム用のコンパクトカメラをオススメしたいのです。

おでかけ

理由は主に三つあります。まず第一に、バッグに入れてもさほどかさばりません。一眼レフカメラに比べたら重さも半分かそれ以下です。そして写真を撮る以外の機能がないので説明書がなくても頭を悩ませることは殆どありません。

次に、撮影できる枚数に限りがあるということで、無駄な連写をせずに一枚一枚大切に撮るようになります。仮にピントが全然合っていなかったりブレている写真が仕上がってきたとしても、なんとなくこれはこれでいい味が出ているなと諦めがつく不思議な魔力を持っています。

そして三つめ、遂には(これは僕だけかもしれませんが)フィルムを使い切る頃には何を撮ったのかもよく覚えていないことに加え、早く写真を見たいという気持ちも後押しし、写真屋さんにフィルムを現像に出さずにはいれなくなります。そんなことを繰り返すうちに、味わい深い思い出がどんどん積み重なっていくのです。

満開の桜の下

フィルム写真は、仕上がるまでの時間がとても待ち遠しいです。こんなに待ち遠しい思いをすることが恋愛以外にあるのかと、きっと思い知らされます。でも、時間が愛を育てるのです(写真の話です)。

それら一枚一枚を子どもが眺める姿を想像してみてください。一緒に見るのもいいですね。僕はいつかそんな日が来るのを楽しみにしながら撮り続けています。

以上、フィルムカメラの魅力について自分なりに述べてみました。まずは大手のカメラ屋さん等で簡単に手に入るレンズ付きフィルムから始めて見るのも良いかもしれませんね。

ベビーベッドの柵越しの一枚
中村紀世志

PROFILE

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2014年より福岡に移り住み、フォトグラファーとして活動する傍らフリーペーパー『KEMONOTE』の制作も行う。2018年1月に第1子を授かり、夫婦で日々奮闘中。
http://www.kiyoshimachine.com

(制作 * エチカ)

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