東京で子育て中のイギリス人パパ、パトリックさんの子育てエッセイ。言葉の壁がある東京(日本)で、息子さんと二人でのおでかけについて。
こんにちは!パトリックです。
もしボクが今、ロンドンなどボクが育ったイギリスで子育てしていたとしたら、息子と二人でのおでかけは今よりもっと多くのチョイスがあったと思う。
今日はイギリスで育ったボクが、言葉の壁がある東京(日本)で息子と二人でのおでかけについて綴ります。
月曜日から金曜日までは保育園に息子を預け、共働きのボクたち。
息子とゆっくりおでかけができるのは週末になる。
土曜日の息子の習い事は、マユ(妻)が連れて行くけど、それ以外は家族みんなで一緒に出かけたいと思っている。東京には子どもが楽しめる施設や公園がたくさんある。
できるだけ3人で過ごすようにしているけれど、それでもマユの休日出勤などが入ってしまった時、ボクは息子と2人でおでかけをする。
ボクの東京でのおでかけに最強のツールは、スマートフォンの地図アプリだ。
おかげで道に迷わないで済んでいる。
前もって目的地への行き方をネット検索しておいて、おおよそのエリア情報を把握してバスに乗る。時々どこを走っているのかちょっとわからなくなり、不安になることがある。そんな時はバスから降りてしまい、そこで再度マップ検索をする。たいていはある程度近くにいるから、残りは歩いて向かう。
まあバスの路線って、どんな国でも少し難しいものだよね。
東京の土地勘が少しついてきたこともあり、スマートフォンの地図アプリがあれば、息子と二人でも出かけられるようになった。
困ることは、オムツ交換の場所を聞いても日本語がよく理解できなかったり、レストランでキッズメニューがあるかを確認しないといけないことかな。最近は二人だけでレストランで食事をするのは息子が騒いでしまうのが心配で、軽食やバナナを持って出かけたりしているけどね。
家の近くの公園は息子も慣れてしまって「おでかけ」という感じではないので、少し遠出をして別の公園へ出かける。ボクだけで連れて行ってあげられる場所は限られてしまうけど、息子がお気に入りの公園がある。
時々行くその公園には息子が大好きな蒸気機関車が置いてあって、息子はそこでずっと飽きずに時間を過ごすことができる。また小さい蒸気機関車の乗り物もあって、1周数分で乗ることができる。優しいスタッフさんが乗客の息子たちとハイタッチをしてくれて、息子もそれをとても楽しんでいる。
乗り物に乗るのに「順番」とか「待つ」ということも少しずつ覚えていける。
今住んでいる東京は、街としてとても気に入っている。たくさんの文化と人が交錯し、ボクはまだあまり日本語が話せないけれど、英語で会話できる人が大勢いる。飲食店も素晴らしい。
子育て中の父親としても、公園など子どもと出かけるところがたくさんあり、子どもと一緒に入ることができる飲食店も多い。
一方で大都市に住むことの弊害として、大気汚染は気になっている。息子が小児喘息を持っていることもあって、郊外や地方都市に住む方が息子の体にとってはよいのかも、と思うこともある。それと東京だと大きな家に住むのがむずかしいということかな。いつかは家族がゆったりと過ごせる家に住みたい。
それでも息子が大好きな電車などの乗り物が周りにたくさんあり、交通博物館といった施設で息子が大喜びしてくれると、いろんなことが楽しめる東京はやはり魅力的な街だと思う。
ところで、赤ちゃんの頃はベビーカーで電車やバスに乗っても静かにしていた息子だけど、もうすぐ2才になる今では違う。
電車やバスという乗り物そのものに興味が出てきたこともあり、乗り物に乗ると、ベビーカーから降りて歩きたがる。
大好きな電車は「外側から見たい」という気持ちがあるのか、ドアが閉まると泣き出したりする。息子は「バイバイ!ガタンゴトン!」と手を振りながら電車を見送りたいんだよね。
でもベビーカーを使わずに抱っこしていると乗り物にもおとなしく乗っているので、ボクは息子と二人だけで出かける時は抱っこ紐で出かけるようにしている。
抱っこもだんだん重くなってきたけどね。(笑)
PROFILE
Patrickこのライターの記事一覧
イギリス出身。インターナショナルスクール講師。
日本人の妻と国際結婚し、東京で暮らす。一児の父。
趣味は音楽、ヘビィメタルバンドのTシャツ集め。
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(制作 * PARENTalk)