料理家として活躍中のRom岡本雅恵さんが提案する、妊婦さんの心と身体をやさしくいたわるワンディッシュ。今回は旨味たっぷりのタラとキャベツをメインに、にんにくやバターを使い仕上げたコクたっぷりのお味噌汁のレシピです。
今回ご紹介するお味噌汁は、ボリュームやコクもあるのでメインにもなる一品です。わが家で元々、土鍋料理のようにして食べていたものを汁物としてアレンジしました。
子どもが生まれてから、お味噌汁はわが家にとって欠かせない存在です。ご飯が炊いてあって、具沢山のお味噌汁があれば、それだけで十分!とポジティブに考えて、いつもいろいろなバリエーションで作っています。
以前、下の子どもの離乳食が進み、動きも活発になったころ、育児も家事も手一杯、おかずを一品作るのが限界!というときに、具沢山のお味噌汁には何度も助けられました。柔らかめに仕上げたお野菜を取り分けてあげたり、ご飯を混ぜて雑炊のようにしたり。お味噌汁ってとても使い勝手がいいんですよね。それも関係しているのか、下の子は温かい汁物が今でもとても大好きです。
わが家のお味噌汁はいりこ出汁を基本としていますが、忙しいときは手軽に市販の無添加出汁パックを使ったり、酒やみりんなどの調味料で下味をつけたりと、自由な組み合わせで楽しんでいます。ちなみに今回のレシピでは、にんにくやみりん、バターを使っています。
RECIPE
タラとキャベツのバター味噌汁
材料4人分
調理時間30分(昆布の浸水時間を除く)
真タラ 2切れ
キャベツ 200g
ネギ 1本
えのきだけ 80g
にんにく 1/2片
昆布水 水600ccに昆布1枚を30分以上浸けておく
みりん 大さじ1
油 大さじ2
塩 小さじ1
味噌 15g
しょうゆ 大さじ1
無塩バター 10g
ブラックペッパー 少々
作り方
- 1.タラは一切れを4等分にカットし、両面に塩少々(分量外)をふり、酒小さじ1(分量外)をふりかけ、10分ほど置いておく。
- 2.キャベツは4cm角くらいの大きさに切り、長ネギは斜め切り、えのきだけは長さを半分にカットしてほぐしておく。
- 3.鍋にスライスしたにんにくと油を入れて弱火で熱し、香りが出てきたらネギ、キャベツ、えのきだけの順に重ねていき、1のタラの水分をキッチンペーパーでふきとったものを最後にのせる。
- 4.3の鍋に昆布水、みりん、塩を加え、蓋を閉めて中火で7〜8分加熱する。
- 5.沸騰してきたら、昆布を取り出し、アクをとり、キャベツが柔らかくなるまで煮る。
- 6.しょうゆで溶いた味噌とバターを5の鍋に加えて混ぜ合わせ、ブラックペッパーをひき完成。



調理のポイントは、野菜を炒めないので手間なくできること。そして何といっても、野菜のもつ水分が回り、凝縮した濃厚な旨味を楽しめること。そのためにも、ぜひご紹介した順番に野菜を重ねてみてくださいね。
お味噌は発酵品なので積極的にとりたい食材ですし、火が通ったお野菜は量をたっぷり食べられます。さらに汁物は身体を温めてくれるので、妊婦さんにとって強い味方ですよね。ぜひお試しください。

PROFILE
Rom 岡本雅恵このライターの記事一覧
料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
https://www.instagram.com/masha518/
https://www.instagram.com/atelier.rom/
(制作 * エチカ)