藤田進

毎日のこと

先輩パパとママに聞きました!

vol.137

絵本やさんの子育て便り「プロに聞く、絵本とおもちゃの選びかた」

札幌で長く続く絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」代表の藤田進さんは、子どもと大人のための月刊新聞の編集長も務めるバイタリティあふれる2児のお父さんです。今回は、絵本やおもちゃの選びかたを2回に渡って教えていただく後編。父でもある藤田さんの、プロならではの視点でお話しいただきました。

絵本やさんの子育て便り「プロに聞く、絵本とおもちゃ... 絵本やさんの子育て便り「プロに聞く、絵本とおもちゃ...

ーー前回、「絵本やおもちゃは親子のコミュニケーションのために素晴らしいツール」というお話をしていただきましたが、改めて、まだ自分一人では何もできない赤ちゃんにとって、絵本やおもちゃを与える素晴らしさってなんでしょうか?

藤田さん
人は生活をするためにいろいろな道具を使います。それが、赤ちゃんも含めて子どもたちにとっては、おもちゃなんだと思うんです。おもちゃは、子どもができることやできそうなことが、できるように作られている道具です。絵本は、物語と絵を通して、安心できる場所から世界を眺めることができます。自分とは違う世界と触れ合い、味わいながら、心や気持ちを動かす。そうやって、体と心と脳みそを使いながら、全身で育っていくと思うんです。そしてもうひとつ大切なのは、親身になって関わってくれる大人の存在。身近にいる大人や生活のための道具(絵本やおもちゃ)は、赤ちゃんにとっては、世界と出会う、世界を知るために欠かせない存在です。遊びを通して、生きるために大切なことを会得していくのが子どもたち。なので、絵本とおもちゃはとっても大事!

なにやら真剣な様子で、おもちゃを転がしています。なにやら真剣な様子で、おもちゃを転がしています。

ーーはじめての絵本やおもちゃ選び、どんなものがいいのでしょうか?

藤田さん
まずは、自分自身もずっとそばに置いておきたいなと、思うものがいいのではないでしょうか?生まれて初めて触れるもの、触れて欲しいもの、出会って欲しいもの、心地良かったり美しいものがいいと思います。「赤ちゃんだから、よくわからないよね」ではなく、「赤ちゃんだからこそ、ホンモノじゃないとね」って、ぼくは思います。

ーー“赤ちゃんだから”という刷り込みや思い込みではなく、よいものは大人も子どもも同じなんですね!

藤田さん
赤ちゃんが必要なのは、人と人との関わり合い。それを常に求めていると思うんですよね。それはそれで親にとっては大変なのですが(笑)、特に乳児期の絵本やおもちゃは、関わり合いを生み出すためにあるものだと思って選んでいただけるといいと思います。

実は乳児のおもちゃの選択肢は、そう多くはないんですよ。手触りや音、風で動くようなモビール、オルゴールやふると音が鳴るような握り玩具などですね。僕はお店で「何がおすすめですか?」と相談されることもあるのですが、お話を伺いながら、少し先になるけれど、いずれ使うものをご提案することもあります。みなさんそれぞれ子どもの個性や贈り手の願いがあるので、ご相談いただけて、お話しをするのは私もとっても楽しい時間なんです。

ーーやはり月齢ごとにちょうどいい絵本やおもちゃってあるんですね。

藤田さん
ありますよ。この時期にはこんなことができるので、こういう遊びをすると思いますよ、とか、知識として子どもの心身の成長についての段階はあります。でも実は「これで遊びたい!」って子どもが興味を持つほうが正解かなとも思うんです。遊びって、誰かに強要されたら、遊びじゃなくなってしまいますよね。そう考えると、我が子のために選ぶというのは、目の前の子どもをよく観察して、これが好きかな?あれに興味がでそうか?と、試行錯誤するんですよね。僕も、お客さんにいろいろ話を聞きながら、いつも一生懸命選んでいるので、その後、「あのおもちゃで遊んでますよ!」とか、教えていただけると本当に嬉しい。

同じおもちゃでも、成長するにしたがって遊びかたも変化します。同じおもちゃでも、成長するにしたがって遊びかたも変化します。

ーーところで、絵本やおもちゃは大人とのコミュニケーション道具にもなりますが、大人にとっては、これまであまり触れてきてなかったものが急に生活の一部になって、童心に返ったような気分にもなりますね。

藤田さん
そう思います!自分の子どものころの気持ちが甦ってきます。すると、不思議なことに目の前の子どもの気持ちをすこし理解できるようになるんですよね。子どもを理解するって本当にすごく難しいとは思うのですが、おもちゃも絵本も、子どもの気持ちをのぞくことができる優れた道具でもあるなあとも。

ーー何がいい、悪いとは一概には言えないかもしれませんが、藤田さんにとって「よい絵本」「よいおもちゃ」ってどんなものでしょうか?

藤田さん
高価な絵本でも、道端に落ちている石ころでも、子どもが自分自身や他者、世界に興味をもって、好奇心を働かすことのできるものは、よい絵本であり、よいおもちゃだろうと思います!少し大胆な言い方ですが、子どもが好奇心をもって手に取るものは「よい」と言いたいくらいです。特に乳幼児時期は、心身や脳の発達が目まぐるしい速度で育ち、しかもそれぞれが相互的に関わりながら成長していきます。それはこれからの人生を生きるための土台になる。だからこそ、よい絵本やおもちゃを通して、素敵な経験をたくさん積んでもらいたいなと思っています。

絵本とおもちゃに囲まれて、すくすく成長しました。絵本とおもちゃに囲まれて、すくすく成長しました。
藤田進

PROFILE

藤田進このライターの記事一覧

北海道むかわ町出身。札幌育ち。えほんとおもちゃの専門店「ろばのこ」代表、庭ビルの運営に携わり、子どもと大人のための「庭しんぶん」編集長。女の子と男の子の二児の父、まもなく3人目が家族に仲間入りする予定。
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(制作 * エチカ)

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