先輩パパとママに聞きました!vol.138

イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「初めてづくしの思い出」のおはなし。

2021/7/19
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一児のママで、イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんのいる暮らしをお届けします。今回は、赤ちゃんと始まった新しい暮らしの思い出を、振り返っていただきました。

ーーはじめてづくしの子育て。特に印象に残っていることはありますか?

角さん
よく覚えているのは、はじめての寝返りですね。ずっと心待ちにしていた私とは対照に、息子があまりにも当たり前に、ずっと前からさもできていたようにコロッと寝返りをしたので、思わずえっ?っと笑ってしまいました。その後息子は、わりとすぐにハイハイもし始めたのですが、うちの子は9ヵ月くらいで歩きはじめたので、ハイハイの期間がほとんどなかったんです。いわゆる“ズリバイ”というものもなく、少し寂しかったですね(笑)。はじめてのおしゃべりも、実はいつどうやってしゃべったのか、さっぱり覚えていないんです!おそらく「たぁ〜たん(おかあたん=私)」なのですが…。朝早くに息子が一人起きて、私を揺さぶって「たぁ〜たん!」と呼びながら起こすようになったんですが、最初は寝ぼけていて自分のことを呼んでいることに気付きませんでした(笑)!

寝返りができるようになりました。寝返りができるようになりました。

ーーそのころの子育ては、日々はじめて祭りですもんね!

角さん
そうなんですよね。そういえば、8ヵ月で実家に帰省したとき、なかなか寝ない息子を、母がはじめておんぶしてくれたことがありました。息子にとってはじめてのおんぶは背中が温かく、揺れも気持ち良かったようですぐにそのまま寝ました。それ以来、しばらくはおんぶするとすぐ寝るので、寝かしつけの定番になりました。あと、はじめてのお気に入りのオモチャができたときのこともよく覚えています。本屋さんでみつけた、音の出る電子マラカスのような遊具をはじめて買ってあげたときのことなのですが、手にしたとたんに息子はそれまでにみたことも触ったことも聞いたこともないおもちゃを手にして、音がなった途端ニコーっと笑って「はぁ〜♡」と感動の声を出したんです!その後、音を出すたび「キャ!キャ!」と言いながら楽しそうに笑っていました。しばらく一番のお気に入りでしたね。音を鳴らすと自然と笑顔になるので私も嬉しくて、笑顔の写真が撮りたいときによく使っていました。ボタンを押すと音楽も流れるので、それにあわせて踊ったりと、今でもずっと飽きずに遊んでいます。

ーーだんだん大きくなると行動範囲も広がりますが、お出かけをするようになって、思い出に残っていることはありますか?

角さん
9ヵ月のころ、初めて動物園に連れていったのですが、ペンギンに大興奮していたのを覚えています。トラは怖かったようで大泣きでした(笑)。そのころ、絵本でも動物をまだ認識していなかったと思うので、おそらくペンギンはサイズ的に見やすかったのかなと思います。小さすぎず大きすぎず、赤ちゃんにとってちょうどいいサイズ感。このころ、象は大きすぎてよく分からなかったし、虫は小さすぎて見つけられていませんでした。

動物園にて。象さんと。動物園にて。象さんと。

ーーお出かけはよくしていましたか?

角さん
はい、よく出かけましたね。お気に入りは電車に乗って動物園へ行くお散歩コースです。赤ちゃんと一緒だと、おむつセット、着替え、おやつ、飲み物のほか、コロナ対策で消毒セット(消毒スプレー、除菌シート)も欠かせず、本当に荷物がたくさんで驚きました!一人のときよりもずっと多いので、ベビーカーで行くことが多かったですね。特に公園や動物園はベビーカーが走りやすいように道がちゃんと舗装されているので、安心して出かけられました。それに私にとってもかなり気分転換になっています。

ーーたった1年のあいだにも、新しいことだらけですね。お子さんもぐんと成長したかと思いますが、お母さんとしてはいかがですか?

角さん
こうやって改めて振り返ると「育児日記」をつけておけばよかったかなぁと思いましたね。イラストレーターなので絵日記を描きたかったのですが、現実は余裕がなかったんですよね。そんななかで、何気なく撮影していた写真を見返すことで記憶は蘇ってくるので、写真を撮っておいてよかったなと思います。最近になってからなのですが、生まれてからの写真を1ヵ月8枚ずつ現像してアルバムにまとめてみたんです。データとはまた違った喜びがありました。

大変なことも多かったと思いますが、それでも「育児って楽しい!」そう思わせてくれる息子に感謝です。寝転がって泣いてばかりだった赤ちゃんが、自分でちゃんと歩いて悲しいときは泣いて楽しいときは笑ってと、感情を表現できるようになる過程を一番近くで見れることに感動します。それに私自身も、息子を通してたくさんのことを新鮮に感じられるようになりました。

息子の写真をまとめたアルバム。アルバムの表紙に絵を描きました。息子の写真をまとめたアルバム。アルバムの表紙に絵を描きました。
角裕美

PROFILE

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武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとして独立。雑誌、書籍、広告などで活躍するほか、定期的に個展も行う。
http://kadohiromi.com/

(制作 * エチカ)

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