先輩パパとママに聞きました!vol.143

花さんかくかあちゃんの日々「がんばりすぎちゃった!?妊婦期のはなし」

2021/12/1
花さんかくかあちゃんの日々「がんばりすぎちゃった!... 花さんかくかあちゃんの日々「がんばりすぎちゃった!...

写真家でリネンの服ブランドも手がけるカワムラヒサコさんは、一児のかあちゃん。子育てを通して、完璧な花まるを目指すのではなく、さんかくでも楽しく元気に過ごすことが大切と学んだというカワムラさん。今回は、ちょっと頑張りすぎたと振り返る妊婦期のおはなし。

ーー妊娠が分かったときのことを覚えていますか? 

カワムラさん
はい、とても嬉しかったことを今でもよく覚えています!私は最寄り駅から歩いて15分くらいのところにある病院に通っていたのですが、妊娠が確認できた日の帰り道は、いつもは遠く感じていた道のりがとっても短く感じました。最初に伝えた主人ももちろん喜んでいましたが、一番喜んだのは母でしたね。「お母さん、孫ができたよ!」って電話したら、今まで聞いたことがないような甲高い声で嬉しそうに「え〜〜〜〜〜!」って驚いていました。それまでは母から「孫が欲しい」と言われたことはなかったですが、本当は欲しかったんだなと。母の声を聞いて、私もいっそう嬉しくなりました。そんな母は今でも息子を溺愛しています。

ーーお母さんの喜びが伝わってきます!妊娠してから生活はどのように変わりましたか?

カワムラさん
私が妊娠したのは39才のとき。高齢だったわりにはつわりもなく、しばらくは妊娠前との生活に特に大きな変化はありませんでした。高齢出産のリスクとか、不安を感じるよりも、おなかに赤ちゃんがいることで、毎日が嬉しすぎて。幸せ感が大きかったですね!そして、病気ではないので、普段と同じような生活スタイルを心がけていました。また、ゆったりとした服を着ていたせいか、妊婦ということに周囲もあまり気づいてなかったと思います。仕事の現場でも7ヵ月くらいまでは誰にも気づかれませんでした(笑)。普通すぎて、電車で席を譲られることもなかったですね。それでもさすがに8ヵ月を過ぎるとおなかもだいぶ大きくなって体も重くなり、自宅の階段の登り下りでも息切れしてましたが…。妊娠中の変化でひとつ思い出したのですが、嗜好に変化はありました。それまでは特にラーメンが好きということもなく、あまり食べる機会もなかったのですが、妊娠中はラーメンが食べたくて食べたくて。運動がてら歩いて、いろいろなお店のラーメン食べ歩きをしていました。塩分が多いから、食べ過ぎは妊婦さんにはよくないですよね。

食欲旺盛。12kgも増えました。食欲旺盛。12kgも増えました。

ーー妊婦でもカメラマンとして撮影の現場に立っていたそうですが、いつまでお仕事をしていましたか?

カワムラさん
体調がよかったこともあり、仕事場では当初は妊娠していることは言わずにいました。仕事柄いつも同じメンバーでもないですし、初めての方などに気を使わせたくなかったからです。でも撮影の機材は重いので、アシスタントさんには妊娠中であることを伝えて、こっそりフォローをしてもらっていました。そんな感じでしばらくは普通に仕事をしていたのですが、おなかが大きくなってきた頃からさすがに脚立に乗るのは怖いなと思い、7ヵ月過ぎたくらいに仕事をお休みすることにしました。

ーー周囲のフォロー、心強いですね。産休に入られてからはどのように過ごしましたか? 

カワムラさん
高齢出産のリスク、糖尿病、高血圧、太り過ぎ予防として、歩数計を購入。1日1万歩を目標に、できるだけ歩くようにしました。2駅くらいは平気で歩きましたし、銀行に行くのにも、買い物に行くのにも、とにかく歩く歩く。もちろん大好きなラーメンを食べに行くときも歩いて行きました(笑)。それまで体を使う仕事だったこともあり、積極的に動かさないと!という気持ちで。さらに、自宅でできるマタニティビクスのDVDも購入して、せっせと運動していました。エアロビクスよりちょっとゆるい動きなのですが、ヨガよりもずっと運動している感があり、終えるとかなり体を動かした…!という満足感がありました。とにかく体を動かしたかったのですが、今思えばちょっとハードすぎですよね。ウォーキングも、夕方までに1万歩に達していなかったら、夜に散歩を追加して1万歩は死守していましたし、雨が降っていても歩いていました。雨の日くらいは休んでもよかったような(笑)。

4Dの映像はかなりリアルで、本当にへその緒で繋がってるんだ〜!と実感。4Dの映像はかなりリアルで、本当にへその緒で繋がってるんだ〜!と実感。

ーーずいぶん活動的な妊婦さんでしたね!ハッピーオーラが漂ってきますが、不安はなかったのでしょうか?

カワムラさん
当初、逆子だったことは心配の種ではありました。でも、先輩妊婦の友人にはなしを聞いてもらったり、逆子体操を教えてもらったりして、正常位になってからはひと安心。同じ経験をした友人は本当に頼りになりましたね。アドバイスをもらって、焦らず、気持ちをゆったり持つことが大切ということも学びました。

ーー出産はどのように迎えましたか?

カワムラさん
出産に向けては入院セットを早くから荷造りしていて、いつその日が来ても大丈夫なように準備していました。でも、臨月が近づいてきてもおなかの位置が高かったので、周りの友人たちには「予定日は過ぎそうだね〜」なんて言われていたので、すっかり私もその気になっていたんです。ある日、近所に住む友人の誕生日会に参加していつものように楽しんでいたら、翌日にまさかのおしるしが!おなかの位置が高いまま出産ですか〜〜〜!とびっくりしました。

ーー突然やってきた出産当日のはなし、ぜひまた次回お聞かせください。改めて妊娠期間を振り返っていかがですか?

カワムラさん
自分のおなかの中に、命が宿っていて、毎日毎日大きく育っているという経験は、とても不思議で幸せな時間でした。妊娠初期にはあまり実感は湧かなかったのですが、安定期を過ぎてひと安心してからは、会える日が待ち遠しかったですね。最初におなかを蹴られたときは、本当に感動したのを覚えています。どんな名前がいいかな?なんて考えながら過ごしていたころも懐かしい思い出。本当に素敵な時間でした。

カワムラヒサコ

PROFILE

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写真家/「quiraku ni キラクニ」オーナー。東京生まれ。写真家・佐藤孝仁氏師事後2001年より独立し、夫とともに有限会社SHIBARAKUを設立。2014年に麻の服屋さん「quiraku ni キラクニ」ネットショップをオープン。広告・雑誌などの撮影のほか、障害のある方々が就労している福祉作業所のブランディングにも携わる。著書に『さんかくの本 ADHDの子育て』(秀和システム)がある。
http://https://www.instagram.com/sankakuno.hon/

(制作 * エチカ)

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