先輩パパとママに聞きました!vol.147

絵本やさんの子育て便り 〜赤ちゃんがやってきた!〜

2022/2/4
絵本やさんの子育て便り 〜赤ちゃんがやってきた!〜 絵本やさんの子育て便り 〜赤ちゃんがやってきた!〜

札幌で長く続く絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」代表の藤田進さんは、子どもと大人のための月刊新聞の編集長も務めるバイタリティあふれる2児のお父さんです。あと数週間で3人目が家族に加わるというタイミングに、これまでの育児を振り返っていただきました。

ーー最初の赤ちゃんが家にやってきたころのことを覚えていますか?

藤田さん
思い出すと、妻と猫1匹と新生児のたったの3人の暮らし。今と比べるとずいぶん静かで穏やかだった(笑)。ほんの7年前なのですが、なつかしいですね。我が家は、知人のお父様の持ち家を借りているのですが、たまたま、妊娠がわかったタイミングで引越をしたんです。こじんまりした古い平家で、そこを自分たちで簡単な改装をして、住み始めました。子ども部屋を考えるほどスペースがある家ではなくて、3人で暮らすくらいがちょうど良い大きさ。時間や仕事にも余裕がありました。新生児を迎えるにあたっては、何か特別なことをしたわけでもないのですが、かなり丁寧に掃除をした記憶はあります。

ーー赤ちゃんがやってきて、暮らしはどんなふうに変化しましたか?

藤田さん
仕事の合間に、赤ちゃんの様子を覗くために、わざわざ家に立ち寄っていましたね。かわいいので、ずっと眺めていられました。妻とも育児という明確な共通のミッションができて、協力することが増えました。生活は赤ちゃん中心になりましたが、今となっては、子どもがいるのが当たり前で、その前の生活との変化が思い出せません。そこで、妻に子育てし始めたときのことを聞いてみたところ、「あまり思い出せないよねー」といいつつ、「顔を洗わない、服を着替えないというような日も多々ありました」とのことです(笑)。どうしても赤ちゃん最優先の毎日になってしまいます。

ーーまもなく再び赤ちゃんのいる暮らしが始まりますが、当時を振り返り、特に思い出に残っていることはありますか?

藤田さん
寝顔をみるだけで、愛おしく思うという不思議さ。静かに寝ている姿をみると、繊細で華奢だけど精巧にできている身体と命の不思議にも見惚れてしまうこと。おかしな言い方なんですが、人間の身体や心って、ほんとうによくできているなぁと。仕事柄、人間はどのように育つか、何ができるようになっていくかなど、1人目は特にじっくり観察していましたね。身体の成長とコントロール、そして気持ち。これが相互に作用しあって、どんどんできることが増えていくのは面白かったなぁ。

ぱやぱやヘアーがかわいい次女。ぱやぱやヘアーがかわいい次女。

ーーこれからも楽しみですね!同じ職業の先輩である藤田さんのお父さんに、生まれる前や生まれた後で子育てについて相談したことはありますか?

藤田さん
子育てのことを直接的に相談したことはないかもしれません。ですが、仕事の話が基本的に「子どもが育つ」にまつわることなので、そのなかで、出会ったお子さまやご両親、保育現場でのご相談なども含めて、たくさんのことを話します。もしかしたら、そのなかで、自分の子育てのことについて話したり、聞いてもらったりしていたのかも。ただ、親に育ててもらったように、子育てをする、というか、自分が受けた子育ての記憶を頼りに、自分も子どもと向き合っているような気がしますね。

ーー出産、産後の直後などに、仕事はお休みなどしましたか?

藤田さん
出産は、夜中から早朝にかけてだったこともあり、立ち合いもすることができました。仕事は休まなかったと記憶していますが、必要に応じて仕事を調整してはいました。お昼休みを家で過ごすことが多かったですね。義母が1週間くらいサポートに来てくれたので、助かりました。そういうサポートがあるのとないのでは、全然違っていたかなと思います。

ーー家事や育児の役割分担はしましたか?

藤田さん
自分ではできることはやっているつもりでしたが、不安になったので、妻に当時のことを確認したところ、「授乳以外は、家事も子育てのことも手が空いている方がやるって感じで、なんでもしてくれたよね。洗濯はちょっとアレだけど…」とのことです。はい。洗濯って、それまでは洗濯機から出して干すだけだと思っていたし、自分ではそれで問題ないんですけど、干す前に、シワがつかないように「叩いて伸ばす」という工程をしないもので、ぼくの分担からは外されました(笑)。

ーー「なんでもしてくれた」という嬉しい評価でしたが、特に意識していたことはありましたか?

藤田さん
ぼくは仕事で日中もいないし、夜も遅くなることがあったので、家にいるときは、抱っこしたり、お風呂に入れたり、食事したり、一緒に寝たりと、とにかくできることをしようと思っていました。楽しいからやっていたので、特別に頑張ったことにはならないかもしれませんが、妻にとっては赤ちゃんのことをお世話しなくてもいい時間が、1日の中で毎日少しでもあることが、気分転換にはなったようです。

楽器もおもちゃ。音に興味深々!楽器もおもちゃ。音に興味深々!

ーー2人目はいかがでしたか?

藤田さん
ちょうど出産前後で、会社やお店の引っ越しがあったり、手掛けていた書籍の出版などが重なったりして、毎日が慌ただしかったんです。妻の負担も多かっただろうし、当時まだ4才だった長男にとっても、新しい家族の登場で、いろいろ無理させたなぁと。いまも、妹に泣かされていますが…。

乳児期の兄妹間の関係性は、なかなか面白かったですよ。長男は妹のためにたくさん我慢して、やさしい心をたくさん使ってくれました。生活は、子どもが1人と、2人では、いろんなことが大きく違いました。オペレーションは2倍ではなく数倍複雑になる(笑)。3人目が生まれるとどうなることやら。

ーー親としての変化はありましたか?

藤田さん
まだまだ、これからいろんなことが起こるのでしょうが、人が育っていくためには、人との関わりによって、人間になっていくんだなぁということをしみじみ感じました。ぼくだけじゃなくて、いろんな人との関わりが必要だなぁって、自分以外の周囲の人たちの大切さに気づけるようになりました。

だから、子どもたちの周りにいろんな大人がいて、関わってくれる環境があることは、ほんとうにありがたいですし、自分の態度や口癖なんかを、言葉だけじゃなくて表情や感情も上手に真似てるのを見ると、ドキッとして、身が引き締まります。親として、成長できているかどうかは…全然自信がありません!

ーー絵本やさん、おもちゃやさんとしての変化はありましたか?

藤田さん
毎日毎日、子どもたちから教わることがたくさんあります。

自然の中にいると、おもちゃや絵本って必要なの?って思うくらい、子どもたちは身近にあるもので巧みに遊ぶんですよね。なんかもう、これで十分って思ってしまうくらい(笑)。現代みたいに、おもちゃや絵本がなかった時代にも、子どもはしっかり育って大人になっているわけですが、子ども時代にしっかり「遊ぶ」ということに関しては、絵本やおもちゃがたくさんある現代の方が貧しい環境にある気がしています。なんだか、みんなが忙しいですし。

だから、絵本やさん、おもちゃやさんとして、忙しさよりも、大人も子どもと一緒にワクワクして、「遊びたくなる」道具や環境を整えていくことができたらいいなぁと思うようになりました。まずは、自分からですね!

長男、妹が生まれて嬉しそう。長男、妹が生まれて嬉しそう。

ーーもうすぐ3人目が生まれてきますが、どんな気持ちですか? 

藤田さん
自分自身は、あまり具体的な想像はまだできていないです。3人目って、どうなっちゃうんだろーと、漠然とした不安と期待はありますね。毎回そういう感じです。たぶん、子どもたちの方が、ぼくよりもすごく楽しみにしています。長男は勝気な妹に涙しているにもかかわらず、新しく生まれてくる妹に毎日はなしかけたり、おなかをさすってくれたりしています。長女はお姉ちゃんになるのを特に楽しみにして、小さなブレスレットを作ってくれたりして、待ち構えています。妻は、その気持ちがとても嬉しいと言っています。

あどけなかった次女も、もうすぐお姉ちゃん。あどけなかった次女も、もうすぐお姉ちゃん。

出産まであと数週間。まずは、それまで家族みんなで頑張ること。そして、妻が入院中の1週間をどう乗り切るのか、長男長女と3人で相談中です。それに続く、赤ちゃんが加わった退院後の新生活。あ、具体的に考え始めると、心配になることがたくさん思い浮かんできました(汗)。心を落ち着かせて、目の前のことに丁寧に関われるように、日々の心身の平穏を祈るばかりです。

原稿を書き終えて間もなく、無事に3人目が生まれました!現在はこんな感じで親子5人でますます賑やかです!原稿を書き終えて間もなく、無事に3人目が生まれました!現在はこんな感じで親子5人でますます賑やかです!
藤田進

PROFILE

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北海道むかわ町出身。札幌育ち。えほんとおもちゃの専門店「ろばのこ」代表、庭ビルの運営に携わり、子どもと大人のための「庭しんぶん」編集長。女の子と男の子の二児の父、まもなく3人目が家族に仲間入りする予定。
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(制作 * エチカ)

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