待望の赤ちゃん!健康で元気に育ってほしいと思うのが、親の願いですよね。母乳は、赤ちゃんがまず最初に口にする、大切な栄養源です。赤ちゃんにしっかりと栄養を与えてあげるために、ママはどんな栄養に着目すればよいのでしょうか? 今回は、母乳育児を考えているママに、知ってもらいたい母乳のことや栄養についてご紹介しましょう。
母乳ってどうやってできるの?
赤ちゃんにあげる母乳は、実はママの血液から作られています。ママの乳房の中には乳腺があり、その乳腺にはたくさんの毛細血管が取り囲んでいます。この毛細血管を通っている血液の中から、母乳に必要な成分を取り込み母乳ホルモンの働きで母乳へと変化するのです。
母乳に良い栄養素ってなに?そのための食事は?
ママが摂取した栄養が、母乳を通してそのまま赤ちゃんの栄養となるため、授乳中は、様々な栄養素をバランスよく摂ることが重要です。栄養素の中でも、たんぱく質・鉄分・カルシウム・ビタミン類は、母乳育児をするママにとって大切ですので、積極的に摂るようにしましょう。
また、主食・主菜・副菜をバランスよくしっかり食べること、水分を多くとることも重要です。
ママと赤ちゃんの健康のためにも、アルコールや過度の脂肪・カフェインの摂取は控えめにしましょう。食事で栄養を摂ることができない時には、サプリで補う方法もあるので上手に活用するとよいですよ。
最後に
授乳期のママは、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話や家事などが忙しく、自分のことまでなかなか手が回らないという方も多いかもしれませんが、ママの食事は赤ちゃんの成長にもつながりますので、しっかりとバランスよく栄養を摂ることを心がけましょうね。
PROFILE
武井 智昭このライターの記事一覧
慶応義塾大学医学部。慶応義塾大学医学部で小児科研修を修了したのち、東京都・神奈川県内での地域中核病院・クリニックを経て、現在、なごみクリニック院長。0歳のお産から100歳までの1世紀を診療するプライマリケア医師。小児科・内科・アレルギー科を標榜。