先輩パパとママの毎日コラムvol.80

今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「初めてのお出かけ。大ちゃんの大冒険」

2017/7/11
今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「初めて... 今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「初めて...

東京・調布市で夫とともに「手紙社」を営む北島洋子さんの、愛息子大ちゃんの 妊娠・出産・育児のこと。

初めてだらけの息子とのお出かけ。それは、嬉しさや楽しみな気持ちと同時に、常に心配もつきまとっています。初めての散歩、初めての車での遠出、初めての新幹線。その度に、いつから大丈夫なのか? 泣き出したらどうする? 授乳やおむつ替えはどこで? など、事前に対策をシミュレーションしながら、少しの緊張感とともにその時を迎えています。

退院後初めての外出は、生まれて10日目のこと。行き先は、たくさんの人が行き来するイベントで、それも屋外で開催されるものでした。一般的には、お母さんと赤ちゃんの体のことを配慮し、外出は産後1ヵ月からと言われています。しかしながらその場所にどうしても行きたいという思いが強く、行くべきかあきらめるべきか、それはそれは悩みました。 周囲の人に相談しても、そのほとんどが出かけるべきではないという回答ばかり。そんな中「お母さんのストレスになるのが一番良くない。どうしても行きたいなら行ったらいい」と言ってくれる人が現れたのです。大切なのは、何があっても自分が後悔しないこと。そう思ったら、答えは決まっています。生後10日目の息子を連れ、私は外出することにしました。

「大ちゃんの大冒険、大ちゃんの大冒険」。そんな言葉を口にしながら、小さな大冒険の始まりです。

9月中旬の、真夏のように暑い日。親子3人で出かけるという、夢にまで見たこの時がやってきました。嬉しさと緊張感がこみ上げてきます。できるだけ会場近くまで車で移動し、外を歩く時は日よけのために息子をおくるみで包みました。まだ慣れない抱っこでギクシャクした手つきのまま、私は壊れものを運ぶかのように生まれたての息子を両手で抱きかかえ、会場を歩きました。眩しいのか眠いのか、息子は終始目をつむったまま。外を歩いたのは1時間ほどでしたが、たくさんの友人に祝福され、抱っこしてもらい、とても幸せでかけがえのない1日になりました。

お出かけ先での一枚

仕事でもプライベートでも車移動が多い我が家。息子が生まれる前に真っ先に用意したのが、抱っこ紐でもベビーカーでもなく、ベビーシートでした。次の小さな大冒険は、初めて私と息子の2人で車に乗った時のこと。仕事場から家に帰る15分ほどのドライブでした。いつもは夫が運転し、後部座席にベビーシートを置いてその横に私が座るのですが、この日は夫はいません。私が運転し、後部座席は生後3ヵ月の息子だけ。運転中に泣き出したらどうしよう。私はきっと焦って、運転が手につかなくなってしまうだろう。

泣いても焦らない。むしろ、泣き声は生きている証拠。そう心に決め「大ちゃんの大冒険 第2弾」がスタートです。予想どおり、後部座席で一人にされた息子は、すぐに泣き出す始末。冷静さを保ちつつ「大ちゃーん」「お母さん、ここにいるよー」と声をかけたり、大きな声で歌をうたったり、赤信号ごとに振り返っては手を伸ばしてみたり。それで泣き止むわけもなく、ひたすら大きな独り言のように喋り続ける私。それでも泣く息子。およそ15分間の移動中、ずっと泣き続けるという結果に終わりました。 初めての2人きりのドライブはちょっぴり苦い思い出です。

いまではだいぶ外出に慣れた私たち親子の次の挑戦は、飛行機。そのうち海外旅行にだって、一緒に行けたらいいな。いろんなところに出掛けて、いろんなものに触れさせたい。大ちゃんの大冒険は、まだ始まったばかりです。

記念写真
北島洋子

PROFILE

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東京出身の編集者。大手通信会社の広告宣伝部、ガーデン雑誌の副編集長を経て、2008年に夫とともに「手紙社」を立ち上げる。手仕事の作家を集めた「もみじ市」などのイベント企画や店舗運営に従事しながら、2016年9月に第一子を出産。獅子座でいぬ年でA型。
http://tegamisha.com

(制作 * エチカ)

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