約10ヵ月もの長い間おなかの中にいる赤ちゃん。将来どんな子になるのか、今してあげられることはないのか、気になることがたくさんありますよね。特に、胎教に関しては情報が溢れていて、一体何がいいの…? と、わからなくなっている人も多いのでは?
「胎教」の意味や目的とは
妊娠中におなかの中の赤ちゃんに音楽を聞かせたり、話しかけたりすることで、赤ちゃんが胎内にいるころから愛情を深めようとしたり、赤ちゃんによりよい影響を与えようとしておこなう行為を一般的に「胎教」と呼んでいます。
「胎教」ってどんなことをすればいいの?
赤ちゃんに話しかけたり、音楽を聞かせたり、英語の読み聞かせをするなどして妊娠中の早期英才教育をおこなったりと、人によってその方法は様々ありますが、科学的な根拠に基づいているわけではないのが現状です。
胎教を通じてママがリラックスをすること、周りの家族を巻き込んで、ママが妊娠中をできるだけストレスフリーに過ごすことができるなら、どんなことでも赤ちゃんにとってよい胎教になると言えます。逆に、胎教によいと一般的に広まっていることだとしても、ママにとって苦痛になることであれば、ママにストレスがかかってしまうため控えた方がよいでしょう。
また、ご主人に話しかけてもらうことも、夫婦で幸せなパワーや絆を生むことにつながり、ママのストレスを減らすことにもなるでしょう。ママが自分らしく過ごしたり、おなかの赤ちゃんが喜んでくれそうだなと思えることをやってみること自体が、理想の胎教だと言えるでしょう。
最後に
妊娠期間もあと数ヵ月。頑張り過ぎず、楽しくリラックスして過ごすことを心がけて、素敵なマタニティライフをお過ごしくださいね。
PROFILE
十倉陽子このライターの記事一覧
大学卒業後、総合診療、家庭医、地域医療を初期研修で学び、産婦人科医局に入局。
婦人科良性腫瘍手術、性感染症、女性医療、婦人科悪性腫瘍、周産期医療、新生児治療の研修を踏まえ、現在は不妊治療専門施設に勤務。体外受精を含む不妊治療を中心に、その他女性のトラブル全般に対応できる女性の全人的医療者を目指しています。二児の母。現在英ウィメンズクリニック勤務。