先輩パパとママの毎日コラムvol.123

子育てを、ちょっと素敵にする工夫「むし歯ができちゃった」

2018/1/12
子育てを、ちょっと素敵にする工夫「むし歯ができちゃ... 子育てを、ちょっと素敵にする工夫「むし歯ができちゃ...

アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさんのアメリカでの子育てエピソード。

ある日、いつものように授乳をしていた私はふと息子の前歯に違和感を感じました。よく見てみると、前歯の一部が茶色く変色しています。なんと息子は1才半にして、むし歯ができてしまったのです!

息子の歯が生え始めたのは6ヵ月頃。それから徐々に歯の本数も増えていき、もうすぐ1才の誕生日となったあるとき、前歯の生え際近くに白い歯石のようなものができていることに気がつきました。

1才健診で先生に見てもらったところ、息子の口は通常より小さく歯の間も詰まっているので歯石が溜まりやすいと言われました。その上添い乳で寝かしつけをしていると歯と歯茎の間に母乳が残ってしまうので、授乳したら歯ブラシで軽く磨くか、タオルなどで拭き取ってあげることが大切です、とアドバイスされました。

でもそれが難しい!なにしろ当時、息子の寝かしつけにはとても苦労していて、1時間以上添い寝添い乳をしてよ〜うやく寝てくれるような状態でした。やっと寝てくれた!とおっぱいを離して、先生に言われた通りタオルで歯を拭こうとすると口の中の違和感で起きてしまう……。せっかく寝たのに起きて欲しくない……というほうが勝ってしまい、徐々に夜はそのままで朝起きてから歯を磨くことが多くなっていきました。

今振り返ると、息子のためにはそんなこと言ってないでちゃんと拭いてあげればよかった。という後悔の気持ちがこみ上げてきます。でもあの頃、毎日寝不足で息子が寝てくれている時間が何よりも貴重だったことを思い出すと、頭ごなしに「間違ってる!」とも言えず、複雑……。

歯医者さんでおもちゃを使って歯みがきの練習中の息子。歯医者さんでおもちゃを使って歯みがきの練習中の息子。真剣です。

やっぱり歯のことは心配だったので、1才健診のときに小児歯科医院を紹介してもらい、翌月早速歯医者デビューしました。

そのときは、白かった部分がうっすらと変色してきていて、私も「もしかしたらむし歯かも……」と不安になっていました。先生からは、むし歯の可能性もあるけれど、食べ物からくる着色かもしれないので様子をみましょう、と言われました。このときの私は、ただの着色のはず!と思い込むことで不安から逃げていました。夜の歯みがきも相変わらず思うようにできない日々が続いていました。

実は、歯みがきが難しい原因はもうひとつありました。アメリカの歯ブラシは、大きすぎる。アメリカで売られている赤ちゃん用歯ブラシは、日本の子ども用歯ブラシより一回り大きい(小さい、じゃなくて大きい!)くらいのサイズしかなく、仕方なくそれを使っていました。

でも息子は口が小さいので大きな歯ブラシではかなりみがきにくくて一苦労です。息子も必要以上に口を開けないといけない。歯みがきを嫌がる息子を羽交い締めにして歯みがきすることもあり、とてもじゃないけど丁寧にゆっくり磨くなんてできませんでした。

そんな状況が続いたある日、友達の家の明るい光が降り注ぐリビングで授乳をしていると…あれ?前歯の変色していたとこ、色が濃くなってる!?さーっと血の気が引いていくのがわかりました。まずい……これはもう、むし歯だ。

歯医者さんに診てもらうと、やっぱりむし歯でした。ただ、年齢的にまだ削ったりする治療はできないので、とにかく歯みがきを頑張ることと定期的にフッ素を塗布することで進行を防ぎましょう、と言われました。

このとき、私は決心したのです。今日から添い乳をやめることを!それが突然の卒乳へと繋がるのですが、その話はまた後日。

むし歯を発見してから数ヵ月後、日本に里帰りしたときにピジョンの赤ちゃん用の歯ブラシを購入したところ、これが大ヒット。小さいヘッドと短いブラシの毛のおかげで小さな口でも無理なく優しく磨けて、息子は一変して歯みがき大好きになりました!そして2年経った今、なんとか進行は最小限にとどめる事ができています。

歯みがき中

でも1才半の息子がむし歯になるなんて、恥ずかしながら私は想像もしていませんでした。赤ちゃんのうちからむし歯にしてしまった自分が情けなくて仕方ありません。もっと早く対処できていたはず……。もう後悔だらけです。

だからこそ、今は歯みがき第一!これ以上むし歯を増やさない、作らせない。綺麗な永久歯を目指してがんばります!

笑顔
セキアキコ

PROFILE

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アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/

(制作 * エチカ)

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