先輩パパとママに聞きました!vol.36

出産翌日に退院!?アメリカの出産のしくみ

2018/2/28
出産翌日に退院!?アメリカの出産のしくみ 出産翌日に退院!?アメリカの出産のしくみ

日本と世界との距離が近くなり、海外での出産も珍しいことではなくなりました。しかし、実際に経験してみると、ビックリすることも!気になる海外での出産事情について、2017年にアメリカでの出産を経験したケイコさんに、日本とアメリカの違いについてお聞きしました。

出産翌日に退院!

私は妊娠5ヵ月でアメリカに渡り、アメリカで出産、そのままアメリカで育児をしています。日本とアメリカの出産にはいろいろと違いがありますが、一番印象的だったのは、日本では出産後5〜7日ほど入院しますが、アメリカは午前に出産したら翌日、午後の出産なら翌々日には退院することですね。まだ歩くのもつらい時期なので、かなりしんどかったです。

日本では入院期間中に沐浴などの育児指導がありますが、アメリカでは入院期間が短くその時間がないので、事前に出産や育児についてレッスンを受ける出産準備クラスがとても充実しています。出産についての基礎知識、母乳育児、ベビーケアなど、いろいろなクラスがあります。

ただ、日本では出産準備クラスは無料か、1000〜2000円程度と安価ですが、アメリカではしっかりお金を取られます。それでも、基本的に夫婦で受けることになっていて、夫も出産や育児への意識が高まりますし、レディーファーストの文化が根づいているせいか、夫は妻へのマッサージをせっせとやるべき、など、妻の要望を聞くように夫は教育されるので、受けて良かったと思いました(笑)。

大切な出産準備・バースプランの作成

また、出産前はバースプランをしっかりと作成します。アメリカは多民族社会で、ドクターの人種も考え方もさまざまです。妊娠中に検診を受けるドクターと、出産時に担当するドクターは必ずしも同じ人ではなく、どのドクターが出産を担当するかも当日にならないとわからないので、自分の意志をはっきりと伝えるためにバースプランは大切です。わたしの場合は同じでした。ただ検診の時はたまに担当ドクターがいなかったこともありました。

分娩の予定形式や付き添い、分娩中の希望など基本的なことは出産準備クラスや検診時に渡されますが、へその緒を大切にする意識は日本人特有なので、へその緒を夫に切って欲しい、へその緒を取っておいて欲しいことは、しっかり書く必要があります。私は書かなかったので、捨てられてしまいました。また、私は冷房が苦手なので、冷房を効かせすぎないで欲しいことも書いておきました。

出産後の食事は選び放題!

陣痛が始まり、出産のために入院すると、退院するまで同じ個室で過ごします。分娩台に上がるまで待機するのも、出産するのも、出産後に赤ちゃんと過ごすのも、同じ部屋です。夫や家族も泊まれるようになっています。

驚いたのは、出産後の食事です。日本の産院で出される食事は、出産での体力低下と、今後の母乳育児のことを考え、綿密に栄養バランスを考えて作られた献立が出されることが多いと思うのですが、アメリカでは好きなものを食べることができました。産院によって違いますが、私の場合は種類豊富なメニューから好きなものを選べる仕組みで、ステーキやハンバーガー、ケーキまで選ぶことができました。

病院での食事

生後4〜5日で検診のために外出

食事はおいしく、個室で赤ちゃんや家族と一緒に過ごせて快適なのですが、翌日に退院です(笑)。まだ体が思うように動かないので、母がアメリカまで手伝いに来てくれて、本当に助かりました。ですが、退院して2日後、生後4〜5日に赤ちゃんの検診があり、小児科まで赤ちゃんと一緒に出かけなくてはならないという試練がありました。日本では、赤ちゃんの最初の外出は1ヵ月検診、それまではできるだけ家で過ごすことが常識だと思っていたので、生後4〜5日で外出なんて!と驚きました。

まだ体力も戻らず、ヨレヨレの状態で小児科まで出かけ、何とか検診を受けましたが、周りのアメリカ人のママたちは元気いっぱい。体力が違うなあ!とびっくりしました(笑)。

手を開いているママ

アメリカは赤ちゃんとママを温かい目で見守る社会

日本とアメリカの出産にはいろいろな違いがありましたが、アメリカの出産は必要以上に神経質にならず、合理的だと感じました。合理的だと少し冷たいように感じるかもしれませんが、アメリカは赤ちゃんとママをとても温かい目で見守る社会で、気持ちよく出産を迎え、楽しく子育てすることができています。

次回は、アメリカ社会の赤ちゃんとママへの接し方についてのお話です!

コモドライフ取材班

PROFILE

コモドライフ取材班このライターの記事一覧

楽しい育児をサポートする最新の情報を取材します。

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?