「quitte」というブランドでハンドメイドの子ども服を制作している神田橋瑞恵さん。3人のお子さんのママでもある神田橋さんに、お子さんの思い出について伺います。第3回のテーマは「離乳食」です。
ーー今回は3人目のなぎくんの離乳食のお話について伺いたいと思います。まずはお食い初めのときの様子を教えてください。
神田橋
お食い初めは実家で行いました。それぞれの両親にも参加してもらうことができ、たくさんの人で成長を祝えることがとても嬉しかったです。
口の近くに食べ物をもっていってもらうと嬉しそうにしていましたが、結局食べさせてもらえないことが分かったのか途中からは泣いてしまいました(笑)。
ーーそのときから食べることに興味を持っていたのですね。実際に離乳食はいつからスタートしましたか?
神田橋
お姉ちゃんたちが食べるのをずっと見ていたので、とにかく食べ物には興味津々だったんです。テーブルにいると食べ物に手を伸ばすようになってきたので6ヵ月半頃からスタートしました。
ーー離乳食のスタートから、どのように進めていきましたか?
神田橋
“一番初めに口にしたものを好きになる”ということを聞いたことがあったので、だしの味を好きになってもらいたいなと思い、昆布とかつおのだし汁を飲ませました。それからもだし汁で煮たおかゆやスープをメインで食べさせて、だしの味を覚えさせました。
基本的に最初から食べることにはとても積極的で良いのですが、最近では食欲がありすぎて、私がキッチンにいるとなにか食べたいとずっと足元で泣いてるのでちょっと困ります……。
ーー特になぎくんが好きな食材やメニューはありますか?
神田橋
やはりだし汁が大好きで、お味噌汁の味噌を入れる前のものを取り分けてあげるとごくごく飲みます。海苔でご飯をはさんでぎゅーっと潰した「ぺちゃんこおにぎり」もよく食べています。
あと好きなものはみかん。見つけると皮ごとかじってしまうほど好きで、皮をむいて食べさせてあげると目を細めてにこーっと笑って喜びます。
ーーなぎくんの好き嫌いはいかがでしたか?
神田橋
あまり好き嫌いなくなんでも食べてくれますが、なんでも投げたりひっくり返したりお姉ちゃんたちのものに手を伸ばしたり……とにかく大暴れなので、とりあえず何か手づかみで食べられるものを必ず用意して少しでも落ち着けるようにしています。
あとは食事の時間が楽しいと思ってもらえるように、おしゃべりしながらお姉ちゃんたちに盛り上げてもらっています。
ーー上の2人はなぎくんに離乳食をあげるのを手伝ってくれたりしましたか?
神田橋
2人ともなぎに食べさせたがって、なぎがあーんして食べるととても喜んでます。特に長女は食べさせるのも上手なので私の手も空いてとても助かるし、なによりとても微笑ましい光景です。
ーー離乳食作りで役立ったものがあれば教えてください!
神田橋
日々の料理で大活躍しているのが、電気蒸し器です。蒸し料理が手軽にできて、我が家では電子レンジ代わりに使っています。これで蒸した野菜は甘くて美味しい!人参などの根菜類を大きめに切って蒸して、かじらせていました。おちょこなどの小さい器に野菜や炊いたご飯とだし汁を入れて蒸すだけで離乳食の完成なので、とても簡単です。
他には青のりや胡麻、きな粉やしらす、とろろ昆布などの栄養豊富な食材は簡単で重宝していました。
ーー離乳食作りを振り返ってみていかがですか?
神田橋
上の子たちの離乳食作りの経験が、3人目に本当に役に立っているなと感じます。調理方法もですが、程よい気の抜き方を覚えることができました。1人目のときは一回一回食べるか食べないかで一喜一憂していたので……。
1人目のときは、大人とは別にしっかり離乳食を作っていましたが、2人目以降は8割は取り分けです。何倍がゆとか、〇〇は何さじ……などはあまり気にしすぎず、子どもの様子を見ながら、食べられそうなあるものを食べさせるという余裕ができていましたね。
「そんなに神経質にならないでも、いつかたくさん食べるようになるし、ちゃんと元気におっきくなるから大丈夫!」とあのときの私に言ってあげたいです。
PROFILE
神田橋瑞恵このライターの記事一覧
2人の女の子と1人の男の子のママ。ハンドメイドの子ども服「quitte」として活動している。
https://www.instagram.com/_quiite_._/
(制作 * エチカ)