子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラムvol.5

~これからママになる方へ~ 健やかな妊娠生活を送るためのヒント!

2016/5/24
~これからママになる方へ~ 健やかな妊娠生活を送る... ~これからママになる方へ~ 健やかな妊娠生活を送る...

これからママになる方に、ママになりたい方に。 プレママとプレママ予備軍の皆さんが、健やかな妊娠生活を送るために、産婦人科医として、ぜひ知っておいて欲しいお話をしたいと思います。

【1】プロを味方に!信頼できる医師、助産師、病院を見つけて、安心妊娠生活を送ろう!

妊娠してから、出産までの40週間は、女性の子宮の中では、赤ちゃんが日々成長し、それに伴い、女性の体も毎日変化していきます。

妊婦さんと赤ちゃんを守り、その奇跡のような40週間と出産を支えるのが、産科医、助産師、小児科医です。医学、医療の発達により、日本は世界で一番安全に、赤ちゃんを産むことのできる国になりましたが、それでも、いつ何が起こるかわからないのも、妊娠とお産の真実。

信頼が置ける医師、助産師の元で、定期的に妊婦検診を受け、何か変かな?というサインがある時は、すぐ相談し、対応できるようにしていく事が、健やかな妊娠生活を送る上でとても重要となります。

【2】妊娠前に、夫婦で風疹抗体価をチェックしよう!

プレママ世代は、風疹の予防接種を受けていない人が多くいる世代です。

おなかの赤ちゃんへの感染を防ぐために、妊娠前に、夫婦で風疹抗体価チェックを受け、必要な人は風疹ワクチンを接種することをお勧めします。(注:妊娠中は、接種を受けられません。また、接種後2~3ヵ月は避妊する必要があります。)

【3】妊娠前~妊娠中は「葉酸」を多くとろう!

文字どおり、葉っぱ(野菜)に多く含まれている葉酸は、妊娠中のお母さんが摂取すると、赤ちゃんが二分脊椎症(背骨の形成異常)になる率を50%~70%下げることが知られています。

食事からの摂取だけでは十分ではないこともありますので、ママになりたい女性は、妊娠する前から、葉酸を栄養補助食品(いわゆるサプリメント)などで、追加で一日400μg摂取することが推奨されています。

【最後に】

女性にとって、妊娠・出産は、心身共に、そして社会的にも、とても大きな変化が起こる一大イベントです。

分からないことや、不安なことがあるのも当たり前。疑問、質問、不安な事は、自分一人で対処しようとせず、その道のプロに、遠慮せずに質問して、必要があれば、助けや治療を受けましょう。

皆さんが健やかな妊娠生活を送れますように、私も産婦人科医として、女性として、心から応援しています。

樽井智子

PROFILE

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1971年生まれ、産婦人科医。医学博士。元ハーバード大学医学部・マサチューセッツ総合病院産婦人科講師。
2015年4月より、『事実に基づいた妊活に関する正しい情報を分かりやすく伝えていく』をテーマに、オンライン講座『樽井智子の妊活講座』を開講し、心身を健康にする妊活指導を行っている。

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