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先輩パパとママの毎日コラム

vol.256

むすことわたし七転び八起きの毎日「甘える勇気とメイドさん」

タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。

むすことわたし七転び八起きの毎日「甘える勇気とメイ... むすことわたし七転び八起きの毎日「甘える勇気とメイ...

タイの伝統的なお祭りロイクラトーン(灯籠流し)をお庭のプールで。

バンコクへ引っ越してきた7年前。

その頃出会った子育て世代の友人たちから、土地勘も言葉も分からない異国の地での子育て、タイのことはタイ人に助けてもらうのが1番!子育てはメイドさんに助けてもらうといいよ〜と教えてもらいました。

通いのメイドさんから、まさかの住み込みや日本語を話し日本食を作れる方まで!さすがメイドさん文化の根付く場所。ここまでとは……と、それはそれはびっくり仰天なカルチャーショックでした。

当初はバンコクで出産・子育てをするなんて想像もしていませんでしたが、時が経ち妊娠。辛いつわりが続き、家事をするのもしんどかった時期に、友人から「お世話になっているメイドさんに空き時間があるから、出産に向けてどう?」と提案がありました。

タイ語でどのくらい意思の疎通ができるかや、相性などなど友人が色々と心配し、仲を取り持ってくれ、まずは1ヵ月の試用期間を設けて週に2回午後の数時間、掃除やアイロンがけのお手伝いをしに来てくれることになりました。

週2回と言っても誰かが家に来るというのは、ちょっと緊張感もあり、しんどくてもなんだかダラっとできないかな?という感じもありましたが、子育てを終えた50代の気の利く優しい方だったので、顔色が悪いから寝ていた方がいいよ!と声をかけてくれたり、タイ式妊婦さんに身体にいい食べ物やフルーツなどを買ってきてくれたりと気にかけてくれ、妊婦生活とこれからの出産に向けて、頼れる人が家に時々いてくれる!という感じに変わってゆきました。

特に助かったお仕事は、アイロンがけ。夫が会社に着て行くYシャツのアイロンをかけよう!と思っても、アイロンがけ用のスプレーの匂いで気持ち悪くなってしまったり、かといってクリーニング屋さんまで行くほどの元気や体力もなかったので本当に助かりました。

また、タイでは、日本に比べてお水の衛生面に不安があったので、赤ちゃんの服などを洗濯してから、乾いたものをアイロンで高熱殺菌(効果があるのかは謎です……)する人も多いんです。これもお願いしたわけじゃなかったのですが、産後せっせとアイロンをかけてくれ、会社に出勤するわけでもない赤ちゃんの服が異様にピシッ!となっていました(笑)。

ベランダに遊びに来る猫にご挨拶。ベランダに遊びに来る猫にご挨拶。

里帰り出産でもなく、私の両親も仕事をしておりバンコクへ手伝いに来てくれる予定などもなかったので、日本の両親たちもメイドさんが居てくれて安心だね!と迎えた出産。

タイでは産後の肥立ちがよくなるように1ヵ月横になり体を温め、水を極力触らないように入浴や洗髪をしない(冷えるので)という風習がある地方もあるので、産後は特に気を使ってくれ、積極的にサポートしてくれました。

そんな風習もあり、灼熱のバンコクで汗が止まらず、毎日お風呂に入りクーラーをガンガン使う私の身体を冷えないか心配してくれたり、頻繁に母乳を欲しがる息子を見て母乳が足りてないのでは?と、もち米を潰してあげたらどうだろう?と提案してくれたり(タイの北地方だと農作業に長く出られるように腹持ちの良いもち米をあげてしまったりするそうです)。育児中にう〜んと、ちょっと悩んだり困ったりすると、思いも寄らない角度からタイならではのアドバイスをしてくれたり、心配してくれたり。

一緒に歩く練習を。一緒に歩く練習を。

日本との習慣の違いに、ときにクスッとしたり、家事の合間に息子を孫のようにかわいがってくれたり、「お手伝いに来てくれるメイドさん」から「タイ式母」のような存在へと変わってゆきました。

息子が入院し付き添いで身動きが取れないときには、仕事で来れない夫に代わってお見舞いにきてくれたり、退院の際は迎えにきてくれたりと本当に助かりました!

息子の好きなキャラクターをお見舞いのプレゼントに持ってきてくれ大喜びの息子。息子の好きなキャラクターをお見舞いのプレゼントに持ってきてくれ大喜びの息子。

夫にとっても仕事で遅くなるときや出張の際などなど、家にいざというときに頼れる人が定期的に来てくれるのは心強かったようですが、夫が家を空けている間の我が家の会話が主にタイ語になってしまったため、息子の日本語への反応が薄くなる時期も(笑)。

今は家庭の事情で田舎に帰ってしまいましたが、彼女の存在無くしてはバンコクでの妊娠・出産・育児はとてもじゃないけど成り立たなかったな……と思う感謝でいっぱいの気持ちです。また、できるだけできることは自分で!と思っていましたが、誰かに甘える勇気も時と場合によっては必要なのだなと、とても勉強になりました。

押しやすさで選べば、ベビーカーはシングルタイヤ
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PROFILE

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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
http://www.hironoc.com
https://www.instagram.com/hironoc/

(制作 * エチカ)

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