先輩パパとママの毎日コラムvol.451

火山のふもとで深呼吸 「産後のトホホな話」

2021/12/16
火山のふもとで深呼吸 「産後のトホホな話」 火山のふもとで深呼吸 「産後のトホホな話」

浅間山の裾野に家族5人で暮らすピラティスインストラクター前村詩織さん。産後半年を振り返って、体力の限界を感じたというお話です。

長野の夏は急ぎ足で過ぎ、窓の外の景色はどんどん秋色に染まってきました。朝晩は上着がないと肌寒く、友人に会えば「もう薪ストーブつけた?」が挨拶がわりになるのもこの時期です。

私はといえば、春に出産してからちょうど半年が過ぎました。体力に自信がある私、妊娠前と変わらず元気です!と言いたいところですが、季節が巡るように、いや、むしろ追い越すかのようにどんどん成長する赤ちゃんを24時間態勢でお世話する毎日に、やっぱり私、疲れているのかな…と思うトホホな出来事がこの夏、立て続けにありました。

短い夏の楽しみ、イスやお弁当を持っていざ川へ。このあと手をケガすることになるとはつゆ知らず…。蕗ちゃんも支えてもらって足をチャプチャプ。短い夏の楽しみ、イスやお弁当を持っていざ川へ。このあと手をケガすることになるとはつゆ知らず…。蕗ちゃんも支えてもらって足をチャプチャプ。

第1弾は車をぶつけたこと。産後3ヵ月が過ぎたころ、ピラティスレッスンを終えて縦列駐車していた車に乗り込み、バックで出ようとしたら…バン!
え?何が起きたの!?とバックミラーを見ると、友人の車がすぐそこに。後ろに停めてあった友人の車に元気よくぶつけてしまったのでした。これには自分でもびっくり。だって、車に乗り込むときに友人の車の横を歩いたのだから、そこに車があったのは見ていたはずなのです。運転席に座った途端にその存在がすっぽり頭から抜けてしまった…。見た=認識した=覚えている、がこんなに成り立たないのは初めて。我ながらショックでした。

第2弾は、両手にケガが絶えなかったこと。産後4ヵ月ごろ、2週間のうちに両手を3回もケガしました(こういう話が苦手な方はごめんなさい!読み飛ばしてくださいね)。1回目はお好み焼きに入れるキャベツをスライサーで切っていてそのまま親指をスーッと。2回目は川遊びをしていてコンクリートの壁から飛び出た釘に気がつかず、手のひらに刺してしまいました。3回目はとうもろこしを芯ごと包丁で切っていて、人差し指をザクッ!そのまま5針縫いました。

これで2週間ほど過ごしました。水仕事もできず、友人たちが洗い物を手伝ってくれました。これで2週間ほど過ごしました。水仕事もできず、友人たちが洗い物を手伝ってくれました。

普段から遅刻も忘れ物もせず鷹揚に構えている…なんてタイプでは決してないのですが、こんなにうっかりが続くのも初めてでした。自分は元気なつもりでも、きっと脳も体も疲れている…!と痛感。それはそうですよね。目を離せない小さくか弱い生きものを、24時間、毎日守り育てているのだから。

自分の体力を過信しないで、ちゃんと休息を取ろうと、それ以来、蕗ちゃんと一緒に昼寝をしたり、来客があっても先に失礼して22時までには寝たりと、できるだけ睡眠をとるようにしています。ベッドに入ったからといって眠れるかというとまた別の話ですが、横になるだけでも体は休まりますからね。お散歩をしてぼーっとしたり、疲れたときはご飯を簡単に済ませたりと、得意の手抜きも積極的に。産後はとにかく無理をしないこと、これからも肝に銘じたいと思います。

生後半年、何を見ても興味を示すようになってきた蕗ちゃん。子どものためにも、母は心身大切に、無理せず過ごしていこうと思います。生後半年、何を見ても興味を示すようになってきた蕗ちゃん。子どものためにも、母は心身大切に、無理せず過ごしていこうと思います。
前村詩織

PROFILE

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ピラティスインストラクター。日本で十数名しか保有していないオーストラリアのピラティス国家資格を取得し、ASICS Sports Complex TOKYO BAYなどでクラスを受け持つ。2020年長野に拠点を移し、フリーのインストラクターとして働きながら一男二女の子育て中。
https://www.instagram.com/shiorilates/

(制作 * エチカ)

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