ヒラトコ家のチームビルディング~夫婦二人三脚で駆け抜ける子育ての日々~vol.1

4児のママ&パパしてます!

2019/5/17
4児のママ&パパしてます! 4児のママ&パパしてます!

はじめまして。昨年5月に4人目となる男の子を出産して4児の母をしている、asacoと申します。
夫の「政治くん」ことヒラトコセイジと、小6女子、小4男子、年長女子、0才男子の6人家族。普段はモデルのお仕事やキッズブランド「kitutuki」のディレクション、フードユニット「マフィオ」を夫婦で手がけたりと、家庭も仕事も賑やかに毎日過ごしております。

今回ご縁あって「コモドライフ」でコラムを書かせていただけることとなり、夫婦ふたり、二人三脚で駆け抜ける子育ての日々を綴っていけたらと思っています。
笑って泣いて、目まぐるしく過ぎ去る我が家のリアルな声が、子育て中のママパパのもとに、“小さな息抜き”となって届きますように。
そして、新しい命を迎えるみなさんには、家族みんなで子育てする楽しさを、一足先に感じていただけたらうれしいです。

出産の様子が手書きで記録されているノート

生まれて初めて妊娠がわかったのは今から12年前。
結婚の約束をして、政治くんと一緒になることは決めていたけれど、婚姻届を出す前に両家の顔合わせはやった方がいいだろうと、その日取りやお店選びに手間取っているさなかに、私のお腹に赤ちゃんがやってきました。

健康だけが取り柄の私がめずらしくずっと体調を崩していて、病院に行っても整体に行っても、一向に回復する兆しが見られず、「もしかして妊娠……!?」と、軽い気持ちで妊娠検査薬を買ったあの日。スッと縦に線が現れた瞬間は、テレビドラマのワンシーンを遠くから眺めているような、まったく自分ゴトじゃないみたいな気持ちでした。
でも、政治くんに電話して「妊娠したー!」と伝えると、「ウォーーーー!」と喜びの雄叫びをあげていて、あ、これやっぱり現実だよねと、確信(笑)。今思い返しても、なんて幸せな出来事だったんだろうと胸がいっぱいになります。

その後、無事婚姻届を提出し、晴れて夫婦となった私たち。とは言え、予想外の妊娠から、私はあれよあれよと人生初めての絶賛つわり期に突入してしまい、結婚式はこのタイミングじゃないなぁと見送ることに。夫婦になった実感がないままに、プレママ&プレパパ期を過ごすことになります。
月日と共にお腹は大きくなってゆくけれど、私と政治くんは恋人時代と何ら変わることなく……こんなんで私たち、本当に親になれるのだろうか!?と思うことも多々ありましたが、不思議なもので、いまだにその延長線上にいるような気持ちで毎日を過ごしています。

子どもを抱えた結婚式の写真のアルバム

そもそもお腹に赤ちゃんが宿ったと分かったときに、うれしさ反面、私の中でひとつ不安に思うことがありました。子どもが生まれたら、政治くんはパパ、私はママ。ふたりの関係って変わっちゃうのかなぁ、と。そう思いながら頭の中でシミュレーションした自分たちがどうも所帯染みていて、「なんか違う!」と感じたのです。
その瞬間に、子どもが生まれても、おじいちゃんおばあちゃんになっても、“私にとっての政治くんは永遠に出会った頃の政治くんです”宣言をしたんです。すると、彼もまったく同じように感じていたようで、ホっと一安心。今でもおたがいを「政治くん」「麻子」と名前で呼び合うのは、そんな過去があってのことなのかもしれません。

そうは言っても、実際に子どもが生まれて、やっぱり生活がまったく変わらないなんてことはありません。
オムツ替え、ミルク作り、寝かしつけなどなど、やることすべてが初めてで右も左も分からず。オギャーと訳もなく泣き続ける我が子に、ふたりして途方に暮れたことは数知れず。
周りにママになったお友達がいなかったのもあって、相談相手は常にPCと育児本だった私。疑問に思ったことを検索ワードで調べる日々でした。何が正解なのか分からない中、がむしゃらに子育てに向き合うのだけど、どうにも立ち行かなくなってしまい、結果、毎晩のように仕事帰りの政治くんをつかまえては号泣したものでした。

でも、本当にありがたかったのは、彼がそんな私を決してひとりにしなかったこと。きっと、仕事で疲れて話聞くのも面倒だった日もあったでしょう。それでも毎回毎回、私の話にちゃんと耳を傾けてくれました。もともと私たちは隠しごとはなし、自分の気持ちは100%相手に伝えるというスタンスだったので、子どもが生まれてからも同じように過ごせたのは何より心強いことでした。

妊娠中のおなかに二人で手を当てている様子

こう書くと、なんて仲良しな夫婦!と思うかもしれませんが、いえいえ、ケンカも人一倍すごいんです。親しい友人たちはきっと、「これほどまでに壮絶な夫婦げんかを繰り広げられる夫婦は、ヒラトコ家以外にそういない」と口を揃えるはず。

いまだにみんなに伝説級と爆笑されるのは、飲みに出かけた政治くんの帰りが遅くて、頭にきた私が玄関の鍵をかけたら、しばらくして政治くんが寝室の小さな小窓から侵入して来た(!)って話。
今でこそ笑えるけれど、当時はもう腹立たしくて腹立たしくて。ちなみにこの話、最終的なオチは別にあって、侵入に成功して「ざまあみろ」とヘラヘラしている政治くんのズボンのポケットに彼の財布を発見した私が、瞬時にそれを抜き取り、玄関から外へ投げ捨てたってところです。焦って財布を取りにゆく政治くん、かわいそうだけどおかしかったな(笑)。こんな感じで、ケンカもいつも全力!
手加減なしでぶつかり合うのが我が家流なのです。

そして、今もなお似たようなレベルでバトルを繰り広げている私たち……。自分で言うのも何ですが、正直突然赤ちゃんがやってきたあの日から、よくもまぁ、ここまでやって来たなぁって感じです。1人目、不慣れな育児に悩んで泣いて辛かった記憶ばかりなのに、それでもきょうだいが欲しいと2人目3人目が生まれて。何なら、まさかの4人目もアリなんじゃ!と、また怒涛の日々がイチから始まると分かっていながらも、いつも前向きに子どもたちを迎え入れられたのは、「政治くんと一緒なら楽しく子育てができる!」と想像できたことに尽きます。

赤ちゃんの兄弟を抱っこしているお子さんたちの様子

ふたりきりで自由気ままだった生活から一転。例えば、ふらっと飲みに行ったり、ライブに行ったり……。当たり前に楽しんでいたことが簡単にはできなくなって、親になったのだからガマンして当然かぁと思いつつも、正直、その現実に落ち込むことは多々ありました。
そんなとき、「子どもがいるからセーブするんじゃなくて、むしろ子どもたちを巻き込んでどう一緒に楽しめるか考えようぜ!」と、常にポジティブな言葉をかけてくれたのが政治くん。彼自身はパパになったからと言って特別に身構えることもなくひょうひょうとしていて、その変わらないスタンスが子育てにナーバスになっていた私をいつも救ってくれていたんだと改めて思います。

パパになった「政治くん」とお子さんたちの公園での様子

人生のパートナーであると同時に、いつしか誰よりも頼りになる育児パートナーとなった夫の政治くん。彼が「周りにとらわれず、私たちらしい子育ての形を探っていこう」と背中を押してくれたことが、悩ましいこと辛いこともひっくるめて、子育ての全部が楽しいと思えるようになった今につながっています。

もちろんそこに行き着くまでには紆余曲折……。
次回は初めての妊娠判明から出産までの未知過ぎる毎日を夫婦でどう乗り切ったのかをお届けしたいと思います!

asaco

PROFILE

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モデル・kitutukiディレクター。1978年静岡県浜松市生まれ。ファッション誌やママ誌を中心に活躍。夫のヒラトコセイジさんとケータリングユニット「マフィオ」を展開するなど、多方面で活動中。2男2女のママ。
Instagram:hiratoko_asaco

(撮影/矢部ひとみ 編集/羽田朋美(Neem Tree))

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