先輩パパとママの毎日コラムvol.21

イラストレーターBoojilの育児絵日記・赤ちゃんとわたし「息子、1才の誕生日 この1年を振り返る」

2016/6/17
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初めての妊娠・出産・子育て真っ最中のイラストレーターBoojilさんのエッセイ。

先日息子が1才の誕生日を迎えた。誕生日当日、わたしは息子のために大きなショートケーキを買って、家では小さなハンバーグを作って、食卓を囲んだ。

大病もせず、健やかに育ってくれた息子に「お誕生日、おめでとう」と告げた。この「おめでとう」という言葉はわたしと夫にも言える言葉。母になり、父になり1年の誕生日。おめでとう。

仕事をしながらの育児、お互い本当によく頑張ったと思う。せっかくの機会なので、この1年を振り返ってみよう。

初めての出産から、光のようなスピードで過ぎていった日々。仕事も休まずしていたものだから、なおさら早く感じた。子どもが産まれてからの時間の経過は、以前の5倍もの早さに感じる。それもそのはず、毎日のオムツ替え、ミルクや離乳食の準備に洗濯、お風呂に入れて、寝かしつけ、どれをとっても時間がかかるし、一筋縄にはいかない。

初めての沐浴、うまくできなくて耳に水が入り、息子を泣かせてしまったり、産後の睡眠不足から、産後鬱っぽくなったり。おっぱいは出が良かったからいいものの、あげはじめると服はいつもびしょ濡れ。山のような洗濯物を洗う日々。夜泣きに悩み、毎日寝不足でぼおっとする朝。辛かったなあ。

人をひとり育てる事はこんなにも大変なことだったとは!わたしは知る由もなかった。わたしの母もこんな苦労をしていたなんてなぁ。うまくいかなくて、涙が出てしまうことだって多々あった。

それでも、毎日の育児をこなせるのは、息子という存在がとてもとても愛しいからだろう。抱きしめる度に力が湧いてくる。小さな手を握って、何があっても守ってやるって声を大にして言える。母になると、たくましくなるものだ。

何にも代え難い、大切な存在ができてわたしの人生は彩りを増した。朝起きると、息子は無条件にニコニコと笑う。こんな素晴らしい贈り物が毎日届くとは、なんて幸せなことなのだろう。

まだ言葉も話せないけれど、彼にとっては毎日が新しい朝。不安や悲しみに捕われない特別な時間を過ごしている。子どもは天使。そんな言葉がよく似合う。

大人になるとつまらないことで悩んだり、不安な気持ちになったりする。だけどそんな時、息子の笑顔を見ているとそんな気持ちはどこかへ飛んでいってしまう。子どもは未来を明るくする、不思議な力を持っている。息子が産まれて、未来が更に楽しみになった。

Boojil (ブージル)

PROFILE

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イラストレーター/エッセイスト/漫画家。 http://boojil.com/
海外ひとり旅から生まれた極彩色でピースフルな作風で観る人を優しい気持ちにしてくれる不思議な力を持つアーティスト。自身のひとり旅を記したエッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』(小学館文庫)がNHK Eテレでアニメ化。好きな国はメキシコ、ラオス、インド。2012-13年、メキシコへ留学中、スペイン語と民芸品作りを学ぶ。春に帰国し、東京都練馬区にある古民家でアトリエ兼、スタジオ・イベントスペース”東京おかっぱちゃんハウス“をオープン。現在、広告、CDジャケット、キャラクター、デザインなど、ジャンルを問わず活動中。

(制作 * エチカ)

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