先輩パパとママの毎日コラムvol.24

ママのはじめて「ママ友って素敵」

2016/6/23
ママのはじめて「ママ友って素敵」 ママのはじめて「ママ友って素敵」

二人の男の子のママで写真家の長塚奈央さんに聞いた、子育ての楽しい&嬉しい! はじめてのこと。

こんにちは!ママのはじめて、2回目のコラムです。

前回のコラムでは「エコー写真」のことを書きました。その「エコー写真」もそうなんだけど、赤ちゃんができたり、ママになるとはじめて手にするもの、体験することっていろいろありますよね。

もちろん赤ちゃんとの毎日なんて、
「はじめて笑ったー!」
「あ、知らないうちに寝返りしてる。」
「今、ママって言ったかも!」
「歯が生えてきた!」
なんて、とにかくはじめてだらけ。

そういえば「ママ」って呼ばれるのだってはじめてのこと。私は、生まれてきた赤ちゃんに「ママですよー。」って話しかけるのが、最初なんだか照れくさかったのを覚えています。(そのうち、公園なんかで違う子がママーって呼んでも、つい振り返っちゃったりするんだけど)

赤ちゃんが生まれた日と、それ以前。その日を境に、突如として自分に加わる「ママ」もしくは「おかあさん」の世界(「パパ」「おとうさん」もね)。おかなの中にいた頃から、ゆっくりゆっくりママの準備が進んできただろうに、やっぱり生まれてはじめて、「おなかすいたー!ンギャー!」って腕の中で泣いている赤ちゃんを目の前にして、完全にママ始動、という感じでした、私。

こんなふうにママが始まり、日々、赤ちゃん自身のたくさんのはじめての中で、私にとってのママのはじめてといえば、それは「ママ友」でした。幼なじみ、高校時代の親友、社会人になって出会った友人、仕事仲間……いろいろな場面で出会った大切な友達はいれど、文字通りママ友はママにならなきゃ出会えなかった友達。今日はそんなママ友にまつわるお話です。

ママ友っていつからできた言葉なんだろう。私は妊娠してから耳に聞こえてきた言葉だったような気がします。そして、そのなんだか未知な響きに、最初はどちらかというとちょっと躊躇していました。わざわざ「ママ」友だなんて、って(笑)。

でも。ママ友ってすごかった!赤ちゃん時代、2~3才の頃、幼稚園時代、とそれぞれの時期にどれだけママ友とおしゃべりして、ともに遊んできたことでしょう。振り返ると子どものおかげで、新しい出会いが生まれ、私自身も豊かな時間を過ごすことができたな、と思っています(そしてこれは現在進行形のおつきあいでもあります)。

ママ友ってみんなどこで出会うのかな。検診に行くと、「一緒の病院だったんです。」とか「生まれた日が近くて、授乳室で知り合って。」なんていう話を耳にしましたが、私の記念すべきママ友は、住んでいる街が主催する「モグモグ教室」だったと思います。

モグモグ、カミカミなど、赤ちゃんの離乳食の時期に合わせて、栄養士さんが、野菜の切り方や煮方、メニューなどを教えてくれるような講座が住んでいる自治体でよく開かれます。そんな会のいいところは、育児に必要な知識が得られるということだけでなく、月齢の近い赤ちゃんの親たちが集まるということ!

赤ちゃん連れの外出もまだ慣れない中、行った先のテーブルには、誰もが赤ちゃんをひざに抱え座っていました。私も初対面のママ4人と一緒に。きっと出身も、年齢も、仕事もバラバラ。でも、同じ月齢の赤ちゃんのママたちって話すことが山のようにあるんですよね。1年前なら知り得なかったような話題、でも今は最重要課題のような話が!

「今、何ヵ月ですか?」からはじまり、「あの予防接種はもう終わった?」「もう夜はぐっすり眠る?」「もう離乳食始めた?」などなど。

赤ちゃんって、首が座ったり、おすわりができるようになったり、数ヵ月月齢が違うと、ちょっとしたママのお悩みもどんどん変化していきます。だから子どもの月齢が近いママ同士って、ほんとにわかり合えることが多いんですよね。

そんな出会いから、赤ちゃんと二人っきりで近所の公園にお散歩していた世界が少しづつ広がっていきました。一緒に公園に遊びに行ったり、時には誰かのおうちにお邪魔したり。月齢が近いので、それぞれがなんとなく授乳し、授乳しながらも「それ便利だねー。」なんていろいろなグッズの情報交換をしたり、そのうち赤ちゃんたちが揃ってお昼寝タイムに入った日には、ママたちもほっとつかの間のお茶タイム。

ボール遊び

毎日毎日リアルタイムに赤ちゃんと過ごしているママ同士の会話ったら、どんな育児書(←ほとんど読まなかったけれど)よりもヒントになったり、助けになることがたくさんありました。

お外でお昼寝

赤ちゃんにとっても、はじめてのお友達。もちろん最初はお互いにコミュニケーションをとるわけじゃないけれど、きっと「あれ、なんだか似たような存在が近くにいるぞ。誰だろう?」って興味津々に思っているんじゃないかな。

そういえば、ママ友同士、ある晩パパたちに赤ちゃんをお願いしてごはんを食べにいったこともあります。パパからSOSの連絡が入らないかな、なんてちょっぴり携帯を気にしつつも、みんなが久しぶりの夜の空気、誰かが作ってくれるおいしいごはん、そして大人同士の会話。

赤ちゃんとの毎日って「おなかすいたかな。」「おむつかな。」「きょうはきもちがいいね。」なんてシンプルで短い言葉の連なりです。だから、ママ友同士、ああだよね、こうだよね、って時には大人のスピードでマシンガントークをすると、なんだかすっきり。といっても、結局話す話題は、最初は赤ちゃんのことばっかりなんだけど。

子育てを始めたばかりのママ、パパには、両親や兄弟、昔からの友達、仕事仲間などたくさんの話し相手がいると思います。でも、すごく身近に、ともに赤ちゃんとの毎日を同じように過ごしている気の合うママ友に出会えたなら、ママの毎日は、またぐんと楽しさがふえるんじゃないかな、と思います。

おなかが気になる?

それではまた。私はこれから、幼稚園時代のママ友と美術館へ遊びに行ってきまーす!

長塚奈央

PROFILE

長塚奈央このライターの記事一覧

フォトグラファー。書籍・雑誌を中心に、料理や雑貨などの撮影を手がける他、写真の講師もつとめる。著書に『上海口福案内』(六耀社)、参加書籍に『ママ&パパのためのスクラップホリックの本』『こどもといっしょに食パン料理の本』などがある。

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?