先輩パパとママに教えてもらいました!vol.9

身近なものでガラガラづくり~成長とともにバージョンアップ

2016/7/8
身近なものでガラガラづくり~成長とともにバージョン... 身近なものでガラガラづくり~成長とともにバージョン...

現在子どもたち向けに「アートワークショップ」を行っている池田朗子さんは、ママになる前からもご自身もアーティストとしても活躍。子どもと楽しむアートライフ、今回はヨチヨチ期から成長するごとに楽しめる親子遊びを教えていただきました!

子どもが好奇心が芽生えた始めた頃は、ハラハラの連続。動くもの、目新しいものには手を伸ばし気がつくと舐めてしまう。ウチでは、とにかく危険と思われるものは手の届かないところに置くので、置いた大人が忘れてしまい、モノが見つからないということもよくありました。

ヘトヘトになりながらも、実験的に工作やお絵描きをはじめました。はじめは、色々と試みるも用意した紙や材料を、ビリビリに。気がつくとどれもヨダレだらけに。けっきょく、身近にある空き箱や空き缶が壊したい放題させてあげられる材料として重宝しました。お昼寝の間に洗っておいたペットボトルのキャップを空き缶の中へおとしてみると音がする。それだけで、「なんだ!なんだ!」と興奮して、あそびが広がっていきます。空き容器の中にキャップを入れて、フタをすれば、そのままガラガラになり振ったり転がしたり、太鼓のようにたたいたり。

太鼓のように叩いて、興味しんしん

ガラガラを作った当初は、キャップをすぐに口にいれていたので、あわてて容器のフタをしめてテープで止めたり、遊び方が分からず乱暴に投げるということもありました。子どもが成長するにしたがって、徐々にデコレーションすることも出来るようになっていきました。小さな手で折り紙をちぎってもらい、それを私がテープや糊で貼る。丸や三角、四角といったシンプルなシールは小さな手で使えて、剥がしては貼るという作業も楽しめるように。ペンやクレヨンで、お絵かき出来るようになるまで、案外長い間、空き容器のガラガラはオモチャとして重宝しました。

カスタマイズには、ホームセンターや100円ショップなどで手に入る、色のついたガムテープや、お家にあるマスキングテープ。また事務用のシールなどを使うと大人も楽しいのでは。ちょっと試しに一緒に使ってみて「あ、まだ口にいれちゃう。」「むずかしそう。」と不安になったら、箱に片付けておく。親子の工作あそびは、どちらも無理なく!がモットーです。テープで色を変えて、壊れた所も、応急処置を可愛くできるので、飽きやすい子どもが、新たに興味をもってくれ、繰り返し遊べて、経済的。

カスタマイズキット

自宅で子どもと1対1で何かを作るのは、案外ハードルが高いと、母親になってみて痛感しました。日々の家事や、子どものお世話で時間もなく寝不足でクタクタ。そんなときに、新しいコトに挑戦するのも大変かもしれません。一息ついて、日常だから手に入る材料を少しだけ視点を変えて使ってみる。子どもがいるから、些細な成長や工夫を楽しめる。それも、アートの入り口だと私は思います。

気がついたら、成長した子どもは同じ材料を自由な発想で、オリジナルのオモチャや作品をつくってしまう日が来るかも!?そんな日を楽しみにして、日々を乗り越えていきましょう!

どんな容器もすてきなおもちゃに

HOW TO

【ガラガラの作り方】

  • 1.使い終わった、ペットボトル、ミルクの缶、空き箱を用意する。きれいに洗い、よく乾かす。缶詰の口など子どもの手が傷つきそうなものは使わない。
  • 2.ペットボトルのフタをミルク缶や、空き箱にいれて、封をする。封をした状態で転がしてみたり、太鼓のようにたたいてみるのも楽しいです。フタの誤飲にはお気をつけ下さい。
  • 3.成長に合わせて、シールやマスキングテープでデコレーション。子どもが折り紙をちぎって、大人がカオをイメージしたりセロテープで貼ったり、好きな色を合わせてみるのも楽しいです。大きくなって、ペンなどが使えるようになったら、お子さまと一緒に模様などを描いてみてください。
池田朗子

PROFILE

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アーティスト。京都市立芸術大学大学院修了後、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート&デザイン修了。国内外での個展・グループ展のほか、こどもからおとなまで、鑑賞者の為のワークショップを美術館他で、おこなう。2008年に作品集『光景―their site/your sight』(青幻舎)を出版。現在は子どもたちに絵や粘土工作の指導を行う。

(制作 * エチカ)

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