子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラムvol.61

赤ちゃんの発達にあったおすすめのおもちゃや遊び方を保育士が教えます!

2020/6/2
赤ちゃんの発達にあったおすすめのおもちゃや遊び方を... 赤ちゃんの発達にあったおすすめのおもちゃや遊び方を...

赤ちゃんと遊んであげたくても何をして遊べばいいか分からない、と悩んでいるママパパは多いのではないでしょうか。赤ちゃんの遊びには発達を促す大切な意味合いがあります。そこで今回は、家庭保育所施設長であり、離乳食インストラクター協会代表理事である保育士の中田さんに、赤ちゃんとの上手な遊び方やおすすめのおもちゃを教えていただきました。

赤ちゃんにとっての遊びとは

赤ちゃんは遊びの中からさまざまな発見をして、興味をもち、体験をとおして学習していきます。また赤ちゃんは、手で何かをつかむことができたなど、これまでできなかったことができるようになることに大きな喜びを見出します。そのことを楽しいと感じるので赤ちゃんはそれを繰り返します。そうすることで心身共に発達していくのです。そのため、赤ちゃんの遊びには、心と体の発達を促すような遊び、つまり赤ちゃんの成長にあった遊びを取り入れることが大切です。

発達に合った赤ちゃんとの遊び方やおすすめおもちゃ

各発達段階にあったおすすめの遊び方やおもちゃをご紹介します。

・ねんねの頃

ねんねの赤ちゃんが色のはっきりしたメリーを見ている

新生児期なら、赤ちゃんの手のひらを指で触ってみましょう。赤ちゃんは原始反射によって指をギュッと握ります。また、目で追って見ること自体が赤ちゃんにとっては遊びです。色がはっきりしたメリーやモビールを赤ちゃんが見えるところに置いてみるのもよいですね。また、自分で物を握れるようになったら、振ると音が鳴るようなガラガラを渡すと握るのを楽しむでしょう。

・寝返りができる頃

この頃になると、欲しいものに手を伸ばしてつかんだり、口に入れてその感触を確かめたりします。握りやすい歯固めや、赤ちゃんがつかみやすい穴があいたボール、赤ちゃん用マラカスなど、赤ちゃんがつかみやすいおもちゃがおすすめです。また、ママやパパのおひざに赤ちゃんを乗せて、手遊びをしてみましょう。まだ一人では座ることができないけれど、赤ちゃんはママやパパのおひざが大好きです。「あたまかたひざぽん」「おつむてんてん」など、知っている手遊び歌ならなんでも構いません。手遊びはリズム感を養ってくれるだけでなく親子のスキンシップにもなります。

・おすわりの頃

お座りしている赤ちゃんが両手にボールを持っている

おすわりができるようになってくると、両手が自由になり、両手でおもちゃを扱うことができるようになります。両手におもちゃを持って叩いて音を出すのも立派な遊び。また、手や指の動きも発達してくるので、ものをぽとんと穴の中に落としたり、ものを引っ張り出すこともできるようになります。空き箱に穴をあけて積み木を落とすおもちゃや、つなげたハンカチを空き箱に入れて引っ張り出す、といった遊びなら、家にあるものでかんたんに作れます。また短期的な記憶力もついてきて「いないいないばあ」も楽しめます。繰り返しおこなうと、「いないいない」から「ばあ」までをママやパパが出てくるのを期待しながら待つようになりますよ。また笑い合うことでコミュニケーション力にもつながるでしょう。

・ハイハイ~たっちの頃

両手が上手に使えるようになってくるので、ハイハイで興味があるものを取りに行ったり、ママやパパのまねっこをしたりします。車などの手で動かせるおもちゃや、ボールなどの追いかけて遊べるおもちゃがあるといいですね。ママやパパが普段つかうキッチン用品などもまねっこ遊びに活躍します。また、ハイハイする赤ちゃんに「まてまて~」とハイハイで追いかけてみましょう。自分と同じ姿で動くママとパパにきっと大喜びするでしょう。

・あんよの頃

木箱に入った積み木

歩くことが楽しくなってくるだけでなく、さらに指先が器用になり、小さなものを指でつまめるようになってきます。指先を使うペグさしや、積み木に夢中になったり、手押し車があればあんよをますます楽しむことでしょう。リズム遊びも上手になってくるので、「大きなくりの木の下で」や「パンダうさぎコアラ」など手遊び歌を一緒にやってみましょう。

最後に

赤ちゃんを観察して、物がつかめるようになってきたらガラガラ、指先が使えるようになってきたら積み木など、発達にあったおもちゃを選んであげると、赤ちゃんは楽しく遊べて心が満たされながらさらに発達を促すことができます。ただ、赤ちゃんの興味や関心はそれぞれ違うので、遊ばないことや気が向かないこともあるでしょう。発達や赤ちゃんの興味にあった遊びを取り入れつつ、赤ちゃんの健やかな成長をおおらかな気持ちで見守ってあげてくださいね。

中田馨

PROFILE

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一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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