アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさんのアメリカでの子育てエピソード。
息子と一緒の初めての遠出はサンフランシスコの空港までじいじとばあばを迎えに行く、なんと7時間の超ロングドライブでした!
過去にアメリカ大陸横断ドライブを3度も経験しているので、本来7時間くらいはどうってことない……のですが、生後3ヵ月の赤ちゃんと一緒となるとわけが違います。
このロングドライブで、気をつけたことがいくつかあります。
まずは、時間に余裕を持つことです。初めは、長距離だし息子も早く車内から解放させてあげたいから、なるべく短時間で!とも思いましたが、時間がかかったとしても息子のペースに合わせてあげた方が平和かな、という判断に。
普通に運転していたら6時間くらいで着く距離ですが、途中の休憩や息子がぐずったときのことを考えて、今回は7〜8時間かかると想定しました。実際は、息子が思ったよりぐずらなかったのと休憩の回数が少なかったので7時間で到着しましたが、時間の余裕が心の余裕にも繋がりました。
次に、実はこのドライブで一番気がかりだった、授乳のタイミングです。
3ヵ月になったばかりの息子は、「睡眠→授乳→起きている時間」というようなサイクルを繰り返していました。でもまだ一度の睡眠時間も短くて、きっちりとした生活サイクルもできていなかったので、いつでもおなかが空いたら授乳できるようにスタンバイしている必要がありました。しかも走行中はシートベルトを外せないので、普段のように抱っこしながら授乳ができません。なので、このドライブの為に哺乳びんを購入し、走行中は哺乳びんでおっぱいを飲んでもらうことにしました。幸い息子は哺乳びんを嫌がらなかったので助かりました。
哺乳びん作戦は大成功して、授乳の為の休憩は1度もありませんでした!ただ、さく乳しておいたおっぱいの量が足りなくなってしまったときがあり、息子の隣でさく乳したおっぱいを間髪入れずに息子が哺乳びんで飲むという、後にも先にもこんなに効率の悪い授乳はありませんでした(笑)。
そうして無事サンフランシスコに到着!
予定よりかなり早く到着しましたが、赤ちゃんとのドライブは何が起こるかわかりません。赤ちゃんの機嫌もそうだし、予期せぬ事態(うんち大爆発とか!)があるかもしれません。それで思っていたより時間がかかってしまって焦ったりイライラしてしまうよりは、十分すぎる程の時間を用意して心に余裕を持っていられる方がずっといいと、この7時間ドライブを経験して改めて思いました。
ドキドキの初めての遠出を無事に乗り越えられて、自分に少し自信がついたような気がします。それに何より、じいじとばあばにやっと会えたことが、私達にとっての最高のご褒美になりました!
PROFILE
セキアキコこのライターの記事一覧
アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/
(制作 * エチカ)