先輩パパとママに聞きました!vol.1

食べづわりと格闘

2016/4/4
食べづわりと格闘 食べづわりと格闘

アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさん。妊娠7ヵ月でアメリカに移住し、出産を経験。アメリカでの子育てエピソードを伺いました。

妊娠8ヵ月を目前に渡米。アシュランドという街はハイキングコースがいっぱいあるのでハイキングをよくしていたそう。

葉酸たっぷりスムージーが強い味方!

どんなつわりだったのか? どんな風に乗り切ったのか? 日本とアメリカとの違いは? などなど、第1回は、妊娠中の食事についてのお話をお聞きしました。

ーーセキさんはつわりはありましたか?

セキ
つわりは、妊娠2ヵ月頃から4〜5ヵ月頃までありました。真夏だったので辛かったです。当時の日記は、「きーーーもーーーーちーーーーわーーーーるーーーーいーーーー」の連発でした(笑)。私の場合は食べづわり。妊娠するまで、「食べづわり」という言葉すら知りませんでしたけど……。

ーー何か口にしていないと気持ち悪くなるんですよね。どんなものを食べてましたか?

セキ
ひたすらトマトばっかり食べてましたね。ミニトマトじゃなくて、大きいのを丸ごと。もともとトマトは好きでしたが、つわり中は夫がひくほど食べていました(笑)。もともとは洋菓子も和菓子も大好きな甘党だったのですが、つわり中は甘いものが全然好きじゃなくなってしまって。酸っぱいものや辛いものばかり食べてました。よく聞く“油っぽいものを食べたくなる”ってことはなかったのですが、海外の食品を扱っているお店で売っている「salt&vinegar」と呼ばれるフレーバーの酸っぱいポテトチップスはよく食べてましたね。今でも、見つけると懐かしくて買っちゃいます。

ーー食べづわりだと、体重は増えましたか?

セキ
体重増加は8〜9kgくらいです。といっても、飛行機に乗れるギリギリの8ヵ月目前に渡米したのですが、アメリカでは単位がポンドになってしまったので、正直最後は自分が何kgなのかよく分かってなかったです(笑)。体重管理や糖尿、尿蛋白など、指導は日本もアメリカも変わりませんでしたね。ただ、日本では4Dエコーを毎回の検診でしてもらえましたが、アメリカでは妊娠期間中にエコーは1、2回なんです。エコー検査が高額なので、受けられる回数が保険によって決まっているからだからなのだそう。超音波検査も、普通の検診では赤ちゃんの心拍確認だけでした。

ーーへー! 妊娠中、意識して食べていたものとかありますか?

セキ
「葉酸」と「鉄分」が多く含まれるというものをなるべく積極的に食べるようにしていました。ほうれん草、いちご、アボカド、ブロッコリー、モロヘイヤ、卵、時々カキ。スムージーが冷たくてさっぱりしていて、つわり中も飲みやすくて美味しかったので、よく作っていましたね。

スムージーの材料 スムージーの材料。いろいろおいしい組み合わせを探して試したそう。

ーーおすすめのレシピがあればぜひ教えて下さい。

セキ
このレシピに行き着くまでにはいろんな組み合わせを試して……、時には大失敗の味になったこともありました(笑)。「ピンクのスムージー」は、アボカド+バナナ+いちご+豆乳。「緑のスムージー」は、ほうれん草+ブロッコリー+りんご+レモンをブレンダーで混ぜるだけ。葉酸が多い野菜やフルーツをいっぱい使って、レモンやイチゴなどで酸味をつけると飲みやすくなります。濃さは氷か水で調整して下さい(レシピは下記参照)。豆乳を入れるとクリーミーに。やっぱり冷たいほうが美味しいですが、体が冷えるといけないので、私は朝作って食べづわりで気持ち悪くなったときに冷蔵庫から出してきては少しずつ飲んでいました。“ローフード”(加工されていない生の食材を用いた食品)なので、体内がすっきりする感覚がありますよ!

ピンクのスムージー 「ピンクのスムージー」 妊娠中は味覚が変わるので、つわりで豆乳が苦手になってしまったセキさんは豆乳抜きで作っていたそう。さっぱりした味わいに。
緑のスムージー 「緑のスムージー」 レモンで酸味をつけると飲みやすくなる。

ーーこれから出産するママたちに、何か食事についてアドバイスはありますか?

セキ
私は初めての妊娠だったので、妊娠中は食べもののことでかなり神経質になっていました。赤ちゃんのために良い食生活を心がけたいのに、つわりなどで食事に制限が出てしまうんですよね。だから食べられないことで不安になったり、食事がプレッシャーになったり。でも4人を育てたベテランママ(私の母)いわく、赤ちゃんは強い! らしいので、そんなときは赤ちゃんを信じて少し気楽に考えてみるのもいいかもしれません。私も1〜2週間に1回くらいの頻度で、インスタントラーメンを食べたりコンビニのシュークリームを食べたりして、あ〜やっぱ美味しいねえ、なんて母としみじみ言いながらリフレッシュしていました(笑)。ただ、最低限知っていた方がいいこと、例えば水分のことやビタミンAの過剰摂取などは産婦人科医の先生に聞いておくと安心だと思います。あと、水分だけは不足しないほうがいいようですので気をつけて下さいね。赤ちゃんに送る血液や羊水など、妊婦さんは普段より少し多めに水分をとる必要があるのだそう。これは日本でもアメリカでも強く言われました。

ーー悩んだときは妊娠・出産の先輩であるお母さんに相談をして、溜め込まないことも大切ですね。お話ありがとうございました!

RECIPE

レシピ

ピンクのスムージー 「ピンクのスムージー」
アボカド 半分
バナナ 半分
いちご(生でも冷凍でも) 5〜6個
豆乳 好きなだけ
*氷か水で好みの濃さに調節する。
緑のスムージー 「緑のスムージー」
ほうれん草 3株
ブロッコリー 小房3個程度
リンゴ 半分
レモン 半分〜1個
*氷か水で好みの濃さに調節する。
セキアキコ

PROFILE

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アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/

(制作 * エチカ)

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