Rom岡本雅恵の妊婦さんの心と身体を支えるレシピ「あさりと生姜の炊き込みご飯」
料理家として活躍中のRom岡本雅恵さんが提案する、妊婦さんの心と身体をやさしくいたわるワンディッシュ。今回はマタニティ期に摂取したい栄養素がふんだんに含まれたあさりを使った炊き込みご飯のレシピを紹介します。
妊娠中、身体がしんどい時や、疲れやすくてキッチンに長時間立っていられない時も多くあるかと思います。品数をたくさん作ることはできなくても、炊き込み御飯と温かい汁物があれば十分満足感が得られるのが、炊き込み御飯の嬉しいところかなと思います。
また、今回使うあさりには、ビタミンB12や鉄分、カルシウムなどが多く含まれており、ビタミンB12に関しては貝類の中でもNo.1の含有量であるそうです。ビタミンB12には、DNAの生成を助ける働きがあったり、貧血を予防する効果もあるそうなので、貧血になりやすい妊婦さんには大切な栄養素です。
*今回は土鍋を使った作り方を紹介しますが、炊飯器で炊く場合は2合のメモリに合うように水分を調整し、普通モードで炊いてください。
RECIPE
あさりと生姜の炊き込み御飯
材料 2人分
調理時間35分(あさりの砂抜き時間を除く)
米 2合
あさり(殻付き) 400g
生姜 1/3片(5g)
a)
酒 大さじ2
醤油 小さじ1
塩 小さじ1/2
水 70ml
三つ葉 1束
作り方
- 1.米を洗って水気を切っておく。
- 2.砂抜きしたあさりの水気を切り、フライパンに入れ、a)の調味料をすべて入れたら蓋をして、強火で加熱する。
*しっかりと加熱し、アルコールを飛ばしましょう。 - 3.水分が沸いてきて、あさりの口が開き出すので、蓋を取って全体を揺らしながら、すべてのあさりの口が開くようにする(かたくなるので加熱しすぎないこと)。
- 4.ざるを使って、あさりと出汁を分ける(出汁も使うのでとっておく)。
- 5.土鍋に1の米を入れ、4の濾した出汁に水(分量外)を加えて、400mlになるように調整したら土鍋に入れ、生姜の千切りも加える。
- 6.土鍋の蓋を閉めて中強火にかけ、沸騰してきて噴き出してきたら、弱火にして15分加熱する。そのあと火を止めて5分蒸らす。
- 7.2〜3cmの長さに切った三つ葉と、殻から取り出したあさりを加えてさっくりと混ぜ合わせ、完成。
ポイントは、あさりを一度酒蒸しにして、その出汁で生姜と一緒に炊き込むことです。一手間ありますが、仕上げに入れる三つ葉の香りと相まって、炊きたても美味しいですし、おにぎりにしておいて冷めてからでも美味しく召し上がっていただけますよ。気分転換におにぎりを持って、散歩に出かけるのもよいですね。どうぞおためしくださいね。
PROFILE
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料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
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(制作 * エチカ)