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商品企画デザイナーの考える「育児用品」とは?2018年度グッドデザイン賞受賞展取材レポート

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2018年度のグッドデザイン賞受賞展が今年も開催されました。ピジョンでは、「電動鼻吸い器」や「さく乳器 母乳アシスト」などが受賞。受賞展の様子を商品デザインを担当したデザイナーと共に取材し、どのように「育児用品」をデザインしているのかをインタビューしてきました。

商品企画デザイナーの考える「育児用品」とは?2018年... 商品企画デザイナーの考える「育児用品」とは?2018年...

2018年度グッドデザイン賞で、ピジョンから「電動鼻吸い器」「さく乳器 母乳アシスト」などの商品が受賞をしました。

グッドデザインは直訳すると「よいデザイン」ですが、見た目の良さだけではなく、そのモノやサービスなどが果たす、理想や目的全体を「デザイン」としてとらえ、質を評価・顕彰している賞となります。

グッドデザイン賞とは | GOOD DESIGN AWARD

今回は、受賞商品のデザインを行ったデザイナー、ピジョン開発本部開発推進部デザイングループ大原さんとともに取材に行ってきました。

デザインの受賞展らしいかわいらしい入場チケットでした デザインの受賞展らしいかわいらしい入場チケットでした

受賞展は、東京ミッドタウンで開催されており、6か所の展示会場に分かれて1,353件の受賞内容が展示されています。平日の取材でしたが、今年も数多くの来場者がいらっしゃっていました。

ピジョンの受賞商品

電動鼻吸い器 電動鼻吸い器
さく乳器 母乳アシスト さく乳器 母乳アシスト

電動鼻吸い器は、鼻をかめない赤ちゃんのための鼻水や鼻づまりを快適にする電動の鼻吸い器です。耳鼻科の機械に近い吸引力で苦しそうな赤ちゃんの鼻水をしっかり吸引し、ママとパパの心配も解消できそうです。

さく乳器 母乳アシストは、赤ちゃんの哺乳研究からヒントを得た「赤ちゃんここちリズム」で、自然にしっかりとさく乳ができるさく乳器です。今話題のIoT機器で、専用アプリでスマートフォンとの連動機能も備わっていました。

取材では、上記2つの商品をデザインしたデザイナーと一緒でしたので、育児用品をデザインする際のポイントなどをインタビューしてきました。

−−「インスタ映え」などと言われるように、写真を意識した商品が増えてきましたが、ベビー用品にもデザインの傾向などあるのでしょうか?

ベビー用品だと、グラフィックの使い方がワンポイントのものから、総柄で主張が強くなってきたものが増えたと思いますね。また、機能的なだけでなく、情緒的な部分にもフォーカスを当てた商品に人気がでていると思います。
赤ちゃんの商品だからかわいらしく、という訳ではなく、大人の親が使うものなので、「大人っぽさ」に振れてきているのも傾向ですね。

−−今回の受賞作品は、柄を推しているものではなく、シンプルで大人っぽさが際立つ内容ですね。

そうですね。難しさを感じるデザインはあまりよくないかなと思っていて、かといってシンプルにし過ぎると無機質になってしまうので、例えば、アウトラインを直線ではなく、曲線にしてやわらかい印象にするなど、シンプルなんですけど、温かみや、やさしさが感じられるようにデザインを考えました。

最近は、シンプルな傾向があるので、形による差別化が難しくなってはきていますが、鼻吸い器のようなヘルスケア商品は、ピジョンの中で系統をそろえて、色合いや、やわらかい表面の質感や、わかりやすさなどにこだわって、デザインをしています。

笑顔が素敵なピジョン開発本部開発推進部デザイングループ大原さん

−−なるほど。鼻吸い器とさく乳器では、確かに質感が違いますね。

さく乳器は、やはり女性が使うものですので、スタイリッシュさというところを考えています。ちょっと角がありつつ、丸みがあるというところを調整してきました。他にも、表面にシボ加工という、すべり止めにもなる加工をして、マットで上品な印象の仕上がりになっていると思います。あと、ピジョンでは初のメタリックカラーも入れているんですよ。ベビー用品としては、めずらしいですよね。

−−それぞれの商品でこだわりポイントはありますか?

どちらも設計の担当者ともかなり相談を重ねながら作り上げてきました。仕様が確定するまでは、本当に二人三脚で進めているんです。

さく乳器は、設計担当の思いが形になっているところも多く、胸にあたるさく乳口のパッドは、つけはずしが従来のものよりかなり向上しています。かつ、胸にあたる部分はしっかりとフィットするようになっており、かなりこだわりがつまっています。

鼻吸い器は、洗いやすさと逆流しないという2つを両立させるのが大変で設計とデザインには、かなりこだわりました。パーツをつけ間違わない工夫など、細部にまでこだわっています。

こだわりのポイントに関して熱く語る大原さん こだわりのポイントに関して熱く語る大原さん
パーツをつけ間違わない工夫をされた鼻吸い器

使いやすさにもこだわっていて、どのような持ち方でも扱いやすいように持ち手の部分を少しくぼませていたり、ここにもシボ加工をして滑り止めの工夫をしていたりします。ピジョンのロゴもシボ加工で入れるなど手当たりにも気をつけました。

どのような持ち方でも持ちやすい形状の鼻吸い器 どのような持ち方でも持ちやすい形状
どのような持ち方でも持ちやすい形状の鼻吸い器

−−設計者とデザイナーで協力しあって完成するんですね。役割分担はあるんですか?

ありますが、二人三脚で実際の仕事は進めています。設計とデザインの片方だけが先行しすぎることは無く、こういったものを具現化したい、という話し合いを重ねながら商品開発が進んでいきます。機能性や生産性だけを追求しすぎると、武骨なものになってしまったりするので、「もっとこうできませんか?」と投げかけながらチームでモノづくりに取り組んでいます。設計担当をいつも困らせてしまいますが(笑)

−−最後にベビー用品をデザインするデザイナーとして普段意識していることなど教えてください。

モノのデザインなども見ていますが、人がやっている行動などの理由を気にしながら見ていますね。イベントなどでパンフレットもらったら、実は邪魔じゃないかな、パンフレットのあり方はこれでいいのかなと考えたり。その当たり前が、本当に当たり前なのと考えてみたり。でもそれで、設計の担当に話をすると、「それ無理だよ」と一蹴されたり(笑)

デザイナーが全部すごいデザインをだせるわけじゃないんですよ。ボツもたくさん作って、どれか一つでもあたりが見つかれば儲けものなんです。

−−そうやって丁寧に作られた結果のグッドデザイン賞なんですね。ありがとうございました。

ピジョン開発本部開発推進部デザイングループ大原さん 「デザイナーが全部すごいデザインをだせるわけじゃないんですよ。ボツもたくさん作って、どれか一つでもあたりが見つかれば儲けものなんです。」大原さん

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