先輩パパとママの毎日コラムvol.323

愛するプニプニ「0才児のお祝いイベント」

2020/4/30
愛するプニプニ「0才児のお祝いイベント」 愛するプニプニ「0才児のお祝いイベント」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。大事な娘さんの0才児のイベント「命名式・お七夜」「お宮参り」「お食い初め」「初節句」「ハーフバースデー」。ささやかに丁寧にお祝いしてあげた記録。

おぎゃあと、娘が私のおなかから、この世に飛び出てきた。ふやふやで柔らかくたくましい、我が家にやってきた天使。出産の疲労、子育てへの不安など吹っ飛び、この世で一番愛らしい存在に心奪われた。

生まれてすぐの力強い泣きっぷり。生まれてすぐの力強い泣きっぷり。

そんな人生最大の衝撃的な体験から、すぐに訪れるのが「命名式・お七夜」。生後7日目に行うものだが、昔は自宅出産が多かったので、7日後がちょうどよかったのだろう。しかし現代では帝王切開の人なら、退院日である。なかなかあっという間に訪れるお祝いだ。私は普通分娩だったため、退院後、里帰りし、お七夜・命名式をした。娘が生まれたのは2月末なので、「初節句」もすぐだった。夫におひな様ケーキを買ってきてもらい、ひな祭りも同時にした。

お七夜・命名式にて拳を上げた奇跡ショット。お七夜・命名式にて拳を上げた奇跡ショット。

里帰りを終え、自宅に帰ったのも束の間。次に訪れるのは生後32日の「お宮参り」。やや1ヵ月を超えて実家にいたため、我が家のお宮参りは生後2ヵ月ごろの4月末になった。赤ちゃんを迎える支度はしていたけれど、お祝いに対する準備は全くしていなかったので、お宮参りに着る服も考えていなかった。と言っても、産後の体型がこんなに崩れると思っていなかったので、準備していても着られなかった気がするのだが……ピシッと着物を着てのお宮参りは憧れのままだ。第二子のときには頑張りたい……!とはいえ、近所の神社にて晴天に恵まれ、あたたかいお宮参りを行うことができた。

お宮参り後の会食にて。素晴らしい食事で満たされた。お宮参り後の会食にて。素晴らしい食事で満たされた。
食事の間、娘は椅子を並べた上にゴロン。食事の間、娘は並べた椅子の上にゴロン。

ここまでのお祝いは、父母、義父母に助けてもらった面がかなり大きかった。初めて、夫婦だけでとりおこなったのが生後100日の「お食い初め」。生後100日というと、3〜4ヵ月。すでにお宮参りからイベントスケジュールが後ろにずれていたので、イベントが立て込んだ印象だった。SNSで検索すると、映えるお食い初めがたくさん出てくる。母に自分のときはどう祝ってくれたのか尋ねてみると、母が鯛のお頭を焼き、すべて用意してくれたそうな。あぁ、母は頑張ったんだなぁと、母へのありがたみがじわじわと湧いてきた。切り身や干物しか焼いたことがなかった私は、当時の母を尊敬した。0才のイベントを娘本人は大きくなったとき、覚えていないだろう。しかし、娘が子どもを生んだとき、感じてくれるかもしれない。そんな愛情のリレーができれば良いなと思うと、よし!ここは母として頑張ろう!という気持ちがムクムク湧いてきた。近所のスーパーに鯛の尾頭付きお刺身を注文しに行った。私たち夫婦は焼き魚より刺身のほうが好みなのだ。魚の注文をするのは初経験だったので、少し大人になった気分がした。もう戸籍上は母になっているのに、おかしいな。そして娘と散歩がてら、近所の神社に小石を拾いに行ったのは、忘れられない思い出だ。当日、小さな口にチョンチョンと料理を口に運ぶ写真をこれでもかとばかりに、たくさん撮った。

お祝い膳と娘と夫。お祝い膳と娘と夫。
鯛のお刺身をチョンチョン。鯛のお刺身をチョンチョン。

0才児の「命名式・お七夜」「お宮参り」「お食い初め」「初節句」「ハーフバースデー」。娘はもちろん初めてのことだが、母になった私も初めてのこと。教えてもらったり調べないと、何をいつすべきなのかわからない。イベントは、子どもの成長を祝い願うもの。しかし私には、大切にされてきた自分の過去を改めて振り返る機会で、母になった自覚をより感じさせてくれるタイミングにもなった。娘よ、母よ、父よ、ありがとう。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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