先輩パパとママの毎日コラムvol.448

三兄弟と織りなす、いくつもの今日「三度のつわり」

2021/12/13
三兄弟と織りなす、いくつもの今日「三度のつわり」 三兄弟と織りなす、いくつもの今日「三度のつわり」

長崎在住のイラストレーター・やまなかみほさん。三兄弟全員につわりがあったといいますが、三者三様だったようです。

はじめまして。このたび、子どもたちとの暮らしのエピソードをお話しさせていただく機会をいただきました、やまなかみほと申します。

お母さんとなって12年、今や三兄弟の母となりました。子どもたちの母子手帳は、好きなラッピングペーパーなどをカバーがわりにしたりして使っています。写真を撮っていたらワンコが割り込んできました。ちなみにワンコも男の子です。

2才差の三兄弟の幼少期は、昼夜問わず誰かや何かに追われている気分でした。とはいえ、振り返ってみれば晴れやかなイメージばかりが心に残っています。唯一つらかったことといえば、わたしの場合はつわりでした。今回はそのつわりについてのエピソードです。

私のつわりは、吐き気でトイレに駆け込むようなドラマのような始まりではありませんでしたが、妊娠を告げられたころは何の変化もないように感じていた自分に、初めて訪れる変化がつわりでした。朝、目が覚めて動き始めると、じわじわどんよりと漂ってくるあの不快感…。

この梅干しは埼玉の祖母の味。他界してしまいましたが、今でも教えてもらった味で作り続けています。いちばんつわりがつらかった三男の妊娠時に梅干しが食べたくて作り始め、今年で9年目です。今では子どもたちと梅干し作りを楽しんでいます。この梅干しは埼玉の祖母の味。他界してしまいましたが、今でも教えてもらった味で作り続けています。いちばんつわりがつらかった三男の妊娠時に梅干しが食べたくて作り始め、今年で9年目です。今では子どもたちと梅干し作りを楽しんでいます。

三兄弟の妊娠中、三度とも経験したつわりですが、その期間に食べたかったものがまったく違いました。長男はカレー、次男は塩おにぎり、三男はトマトときゅうり、そして梅干し。おなかの中から欲していたんでしょうか。おもしろいことに、それらの食べ物は、そのまま現在の子どもたちの好きな食べ物となっています。

「つわりがあるのは赤ちゃんが成長しているということ」と聞いて、前向きに受け止められていた第一子と違い、上の子がいてのつわりの日々はやはりつらい日々でした。

特に三男の妊娠中は、まだ次男も1才。子育てには協力的な夫ですが、仕事で夜の不在が続く日も多く、ご飯、お風呂、寝かしつけの流れをスムーズに乗りきり、子どもたちの衣食住を支えることと日々戦っていたように思います。

三兄弟の幼少期を乗り越えておおらかにたくましく(大雑把に図太く…??)なったから言えることかもしれませんが、今となってはどうしてそんなに一直線だったのかとおかしく思いますが、変なところは几帳面な性格で、家事や所用のできなかったことを考えると自己嫌悪になった日もありました。

そんな時、ふと力が抜けるきっかけをくれたのは「いろんなことが散らかるのは子どもが元気な証拠。あれもこれもできなかった、なんて思わなくていいんだよ」という祖母の言葉でした。

子どもとの暮らしは諦めたととらえるか、受け入れたととらえるかで大きく変わるということでした。

妊娠9ヵ月(34週)のころ。3人目はつわり期間が長くやっと食べられると思ったころには胃が圧迫されてまたムカムカする時期に差し掛かり大変でした。次男はまだこのとき1才9ヵ月。赤ちゃん感が抜けていません。妊娠9ヵ月(34週)のころ。3人目はつわり期間が長くやっと食べられると思ったころには胃が圧迫されてまたムカムカする時期に差し掛かり大変でした。次男はまだこのとき1才9ヵ月。赤ちゃん感が抜けていません。

その後の幼少期の目まぐるしい日々の中でもよくこの言葉には助けられてきました。おなかの赤ちゃんも、目の前の子どもも元気でいてくれる。それなら、簡単なご飯しか作れなくても、掃除ができなくても「よし!」と考え方を逆転させるようにしました。

想定外なことばかりの子育て。つわりはそのはじめの一歩、幕開けだったのかもしれません。

やまなかみほ

PROFILE

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イラストレーター。夫、三兄弟(小6、小4、小2)、犬(1才のジャックラッセルテリア)と長崎県で暮らす。インテリア、DIY、キャンプ、ノッティングなどのもの作りが趣味。

(制作 * エチカ)

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