先輩パパとママの毎日コラムvol.379

愛するプニプニ「わからないことだらけ」

2020/12/18
愛するプニプニ「わからないことだらけ」 愛するプニプニ「わからないことだらけ」

イラストレーター・かみやかやこさんの子育てダイアリー。わからないことをすぐに調べられる便利な現代。ネット、妊婦健診、先輩ママ友…マタニティ情報の入手先がたくさんあるので、どこの情報を自分に取り入れるのか、吟味することの大切さを学んだという出来事についてのお話です。

私の妊娠の始まりは、生理が来なくなり、とんこつラーメンが食べられなくなり、おかしい!と思ったところから始まった。自宅で妊娠検査薬を使い、陽性反応が出て、かかりつけの町医者の先生のところに行き、常備薬を処方してもらいながら近所の総合病院の産婦人科に紹介状を書いてもらい、予約もしてもらった。そして、初めての健診で、胎嚢確認ができた。「妊娠してる可能性がありますね。来週、また来てください。心拍確認しましょう」と先生に言われて、待合室で考えたこと。妊娠中ってどんな生活を送ればいいのだろう。何を食べていいの?運動はしていいの?仕事はしていいの?夜更かしは?どこまで普通の生活をしていいのやら。そこから私の知りたい願望が高まった。

妊娠本を読んでいるようす

いざ妊娠すると、もう頭の中が妊娠のことでいっぱいだった。しかし、知識がなさすぎて、何がわからないのか、わからない状態だった。とりあえず、赤ちゃんはおなかの中でどう育つのだろう、そして、自分の体がどうなっていくのかに興味があった。調べるために、さっそく妊娠本を買いに行く。まず本の種類がいろいろあり、どれを買えばいいのかわからない。さらさらっと流し読みすると、妊娠高血圧症、切迫早産、妊娠線…何だか不安になる言葉が並んでいる。妊娠の仕組みから、妊娠初期、中期、後期、初めて聞く言葉もたくさんだ。

ネットでも「妊娠」と検索してみる。すると出てくる出てくる。個人ブログやサイトでいろいろな情報が溢れていて、知識を増やすにはネット情報は役に立つ。しかし、どの情報を自分に当てはめるか、決断する最終判断材料にするのは、かかりつけのお医者さんと、直に経験談を聞ける先輩ママ友だった。妊娠本を複数読み、ことあるごとにネット検索で知識を増やす。そして、2週または4週に1度の妊婦健診の際には、先生に聞きたいことを忘れないようにメモを持って行き、「先生、3つほど聞きたいことあって」と毎回質問していた。もちろん先生も忙しいので「助産師に聞いてください」と言われることもある。さらに先輩ママ友から出産の経験談を教えてもらい、わからない不安を払拭して、無事出産した。

妊婦健診のようす

産後はわからないことが、よりたくさん出てくる。生後1ヵ月の赤ちゃんのこと、産後の自分の体のこと。産後すぐの入院中は、ブルーライトをあまり浴びないように気をつけていたので、ネット検索ではなく、助産師さんにたくさん教えてもらった。

まずは母乳問題。母乳が自然と出てくる女性の体の仕組みはすごいことだが、私は一生、母乳を出して生き続けるのでしょうか、という不安が生まれた。どうやら赤ちゃんが母乳を飲む回数が減ってくると、母乳もそれに合わせて減るという、乳と子の運命共同体関係を知り、感心した。

娘にまつげが誕生した

そして、娘の場合、毛にまとわりついた胎脂がなかなか取れない問題があった。ドライケアという処方があるが、娘も退院日に初めて沐浴した。退院後、毎日沐浴を重ねれば、毛にまとわりついた胎脂も自然と取れてくると思っていたが、何日経ってもなかなか取れない。髪の毛はいつもワックスでキメキメに整えたようだ。ふわふわな赤ちゃんの質感じゃないので、なんとか取ってあげたくて、ネットで調べた。すると、オイルクレンジング原理で、ベビーオイルでマッサージしてから沐浴すると取れるということがわかった。肌は乾燥させたくないので、肌に触れないよう丁寧に髪の毛だけクレンジングすると、みるみるうちにふわふわな髪の毛になった。その数日後、娘の寝顔を眺めていると、閉じたまぶたから、黒い1本のまつげがちょっとだけ覗いているのを見つけた。優しく指の先で引き出してみると、1本、2本、3本とまつげが次々に出てきた。驚くことにまつげが胎脂によって、まぶたに埋もれていたのだ。毎日の沐浴でまぶたの隙間に入り込んでいた胎脂が少しずつ取れ、娘にまつげが誕生した。

授乳の後、いつもゼーハー息が荒かった娘

最後に、謎のゼーハー問題。娘は授乳の後、いつもゼーハー息が荒かった。呼吸器官が弱いのではないか。病院に連れて行ったほうがいいのだろうか。でも、息が荒いのは授乳後だけで、病院での産後健康チェックでは何も言われなかったのに…心配でたまらなくて、ネットで過去一番検索して、導き出た答えがある。「赤ちゃんが母乳を飲むのは非常に体力を使う」確かに授乳直後はゼーハーしながらも、そのまま心地よさそうに眠りに入る娘。なんて可愛らしい理由だろうか。しかしすごく腑に落ちたので、その後は安心して、授乳後のゼーハー入眠を愛おしく見物できるようになった。

人に聞いて、ネットや本で調べて、自分の子育てに役に立ったこと、安心できたことはたくさんある。けれど、妊娠と赤ちゃんは十人十色なので、じっくり体調や赤ちゃんを観察して、自分なりの答えを出すのも大事なんだ、と学んだ。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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