先輩パパとママの毎日コラムvol.394

愛するプニプニ「赤ちゃんとお引越し~物件探し編~」

2021/2/10
愛するプニプニ「赤ちゃんとお引越し~物件探し編~」 愛するプニプニ「赤ちゃんとお引越し~物件探し編~」

イラストレーター・かみやかやこさんの子育てダイアリー。子どもが生まれ、家が手狭になり、よりよい環境を求め、引越しを考えたかみやさん家族。赤ちゃん連れの引越しは一体どうなる!?

1LDKの家で赤ちゃんとの新生活が始まったのは、産後1ヵ月の里帰り後からだった。父に車で赤ちゃん用品と一緒に送ってもらい、久しぶりの我が家へ帰ってきた。夫がある程度掃除をして、赤ちゃんベッドをきれいに整えてくれているはずだ。赤ちゃんを迎える部屋に整えたので、きっと快適。ただいま!我が家!

出産前に赤ちゃんとの生活をシミュレーションしていたつもりだった。がしかし、狭い。里帰り中に増え、持ち帰った赤ちゃん荷物と大人ふたりと赤ちゃんで、ぎゅうぎゅう感が否めない。これではハイハイできるころには相当不自由になるぞ…と、娘を抱きながら、静かに思った。

物件の条件を考える

今後はおもちゃも増えるし、絵本もおきたいから、リビングを広くしたい。子ども部屋はまだしばらくいらないけど、仕事部屋を作りたい。多少走り回れるくらいの広さが欲しい。大きいクリスマスツリーも飾りたい。洗濯物をたくさん干せるベランダもあると嬉しい。そして、我が家は何人家族になるのだろう。欲しい条件は広いリビング、2LDK以上。まだ家購入を考えていなかったので、次も賃貸で探そうということになった。生活に慣れ始めたころ、生後3ヵ月の赤ちゃんを連れて、物件探しが始まった。

赤ちゃん連れの不動産屋さん巡りはなかなか大変だった

しかし、赤ちゃん連れの不動産屋さん巡りはなかなか大変だった。都内の不動産屋さんは、店舗が狭かったり、エレベーターなしの2階にあることが多い。ベビーカーを持って上がったり、打ち合わせ中はずっと抱っこである。さらに実際に内見するために、不動産屋さんの車に赤ちゃん連れで乗るのはなかなか大変だった。授乳の時間もあるし、おむつ替えぐずりしてしまうことも。内見は1日3軒回るので精一杯だ。スローペースで、なかなか効率よく探せない。

とはいえ、産後に物件探しをしてよかった点もある。実際に赤ちゃんを連れて、マザーズバッグやベビーカーを持ちながら物件を見て回ると、もし住んだらどうなるか、ということがよりわかりやすい。我が家の場合、平日は娘と私のふたりで行動することになる。なので、駅近のおしゃれ物件をどんなに気に入っても、私が生活しにくければ候補外だ。夫も私も赤ちゃんとの生活が始まっていなかったら、もっと自分の願望寄りの物件探しをしていたと思うし、今後の成長を見越したリアルな広さを選べていなかった。赤ちゃんと生活するための物件願望はライフスタイルによって、夫婦それぞれだ。生まれてから、夫婦で話さないとわからないこと(生まれてみたら、予想以上に夫が子どものことを考えてくれたり。とか)なので、産後に物件探しをしてよかった。

運命を感じた物件との出会い

なかなかよい物件が見つからない日々が続き、こんなに家がたくさんあるのに、なんで見つからないかなぁ…と思いながら、ベビーカーを押し、娘とふたりで散歩していた。近所の広い公園の奥まで進むと、いつもは気づかない裏の出口があることに気づいた。こんなところに出口があったのか、と進んでいくと、ここどこ!と迷い込んだが、いい感じのマンションがあった。そして、エントランスには「入居者募集」の看板がある。周りの雰囲気も緑が多くていい感じだ。そのマンション周辺をぐるぐる散歩して、マップで場所を確認して、この位置ならいつもの買い物場所で生活もできることがわかった。当時の家から、わずか800メートルの距離だった。ここだ!と確信した。そこからは、とんとん拍子に進んだ。その晩、夫にその話をして、不動産アプリで間取りなどを確認した。いいんじゃないかということになり、不動産会社に内見したいことを伝えた。どうやら人気物件のようで、数件問い合わせが来ていたらしい。クリーニング前の状態で内見をして、その場で決断し、審査に通してもらった。

こんな偶然な出会い方をすると、その物件に運命を感じた。我が家の家探しは間取りと環境重視(夫は駅からの距離)だったので、散歩しながら見つけるというのはとてもよい方法だったかもしれない。今後も家探しする際は、ネットも活用しつつ、子育ての雰囲気を掴みやすい、この探し方を取り入れると思う。

次回、赤ちゃんとお引越し〜引越し当日編〜に続く。

かみやかやこ

PROFILE

かみやかやここのライターの記事一覧

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?