フードユニット・TORiの岡本雅恵さん。今回はママ友についてのお話です。
「ママ友」という言葉に抱くイメージってどんな感じでしょうか?このテーマでコラムを書こうと思って考えたときに、私は自分から、「私たちはママ友で〜」とか「この人はママ友で〜」って言わないかもしれない、あんまり好んで使うことはしない…!と気づきました。
もちろん、なにかのタイミングで説明する上で使ったりはしますが、相手に伝わりやすいように使うだけで、もし誰かに自分の友人として紹介するのだとしたら、もう少し具体的に紹介したいし、子どもを介して仲良くなったとしても、もっと個人同士の繋がりを大切に思うだろうな〜と思うのです。
結果、「ママ友」なんだと思うのですが、私の中ではそんな想いがあったりして、偏屈ながら最初に書かせていただきました。
子育てする上で、それこそ家族の協力は不可欠だと思いますが、旦那さんは仕事で忙しかったり、おじいちゃん・おばあちゃんは遠方で頼れなかったりする場合も大いにあると思うので、同じ境遇であるママ友って、本当に力強い存在なんですよね。
子どもがいなかったときは、年齢差もあって、そこまで仲が深まることはなかった関係でしたが、同い年の子どもが産まれ、ご近所さんということもあって、私をお姉ちゃんのように慕ってくれて、私は可愛い妹ができたような気持ちになって姉妹のように仲良くなった友人がいます。
お互い気になっていた場所へベビーカーでお出かけしたり、近くの公園で遊んだりすることはもちろんのこと、どちらかのおうちでご飯を食べたり、週末はそのままお風呂も入って遅くまで一緒に過ごしたり。クリスマスやお誕生日会などイベントがあるごとに一緒に企画して、友人たちを誘ってご飯会を開くなど、たくさんの楽しい思い出を作ることができたのは彼女のおかげです。そこから繋がって、仲良くなれたママ友は、ママ友ってひとくくりにできないくらい、大切な友人たちばかりです。
離乳食を思うように食べてくれなかったり、夜泣きが酷かったり、自分一人で抱え込んでいた悩みを打ち明けると、わかるよ〜と共感してくれたり、違う視点でアドバイスをくれたり。具体的に解決することもありますが、笑いあって楽しいことを共有しているだけで、悩みが吹き飛んでしまったりして、前向きに育児に対して頑張ろうって思えたのもありがたかったです。
小さい頃からママ友の子どもたちの成長も見ているので、もはや我が子並みにみんな可愛い(笑)。親戚のおばちゃんみたいな気分です。それこそ、子どもが小さいときは、目が離せなくって、みんなで集まっていても会話することすらままならないなんてこともあったりしましたが、ふと気づくと、大人たちだけでゆっくりお茶飲みながら話せているね…!と、驚くなんてことも。
こんな風に子どもの成長と共に、変化を楽しみながら、一緒に楽しんでいける友人たちは、子育てにおいて、本当に感謝してもしきれないほどに大切な存在だなーって思います。
PROFILE
Rom 岡本雅恵このライターの記事一覧
料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
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(制作 * エチカ)