親子3人で海の見える家に暮らし、鎌倉の人気レストランのマネージャーとして働く藤本恭美さんの物語。今回は出産直前についてです。
前回の記事で書きましたが、妊娠中は、妊娠9ヵ月の頃まで大きなおなかでずっと仕事をしてしまいました。実質予定日1ヵ月前からは産休に入っていたのですが、とても暑い夏で、出かけるのも大変。リビングにクーラーの無かった我が家は、近所の優しいお友達のお家で日中を過ごさせていただいたり、おなかの赤ちゃんのせいにして好きなだけ食べたり(笑)。もともと和食が好きで自宅での食事もお味噌汁にご飯が定番で、特別甘いものが好きなわけでもなく、妊娠してからの体重も大幅にオーバーすることなく臨月まできましたが、ラスト1ヵ月のスパートで一気に体重増加!
いつ産まれてきても良いように出産準備……は、うちの場合はほとんどしませんでした。おもちゃやおくるみは必要になったらその時々で揃えていこうと私も旦那さんも同じ意見だったので、最後までいつも通り。ただ、ベビーベッドは私と私の兄弟が育った木製のゆりかごを実家から送ってもらいました(雰囲気のある素敵なゆりかごだったのですが、生後間もない頃からお昼寝をしない子だったので、すぐにインテリアの一部と化していましたが!)。
出産の際に病院へ持っていくバッグは1つだけ準備しました。その中もタオルや洗面道具、ワセリンなど最小限。必需品だけ。実際、産まれて自宅に帰ってからも、これまでの生活の中に息子が自然と溶け込んでいる、そんな風景でした。
そんな私たちですから、出産予定日当日も旦那さんはサーフボードを持って海へ。「いざとなったら、ベランダから海に向かってタオル振って!」なんて笑いながら、海へ向かいました。
実際、このときにはすでに陣痛はスタートしていて、でもまだまだ感覚が20〜30分だったので、私もお風呂に入ったり掃除したり、旦那さんのサーフィン眺めたりしていました。そして、陣痛の感覚が20分を切ったときに病院へ連絡。同時に、携帯で陣痛の際の息み逃しのやりかたなどを再度確認しました。
そして、いよいよ出産へ——。これはまた次の機会にお話したいと思います。
PROFILE
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鎌倉の人気レストラン「GARDENHOUSE」マネージャー。2018年に41才で第一子を出産、生後半年で保育所に預けながら職場復帰する。さらにご主人のお店「良酒屋」もサポートしつつ、鎌倉の海の見える家に暮らす。
https://www.instagram.com/kyomi_h/
(制作 * エチカ)