先輩パパとママに聞きました!vol.121

ダンスで開く、子育ての明るい扉。「ひとりじゃない。支え合って、産後を生きる。」

2021/1/8
ダンスで開く、子育ての明るい扉。「ひとりじゃない。... ダンスで開く、子育ての明るい扉。「ひとりじゃない。...

プロのダンサーとして幅広い作品に参加しながら、子連れで受けられるピラティス教室や親子向けのワークショップなど、子どもや親子に向けた活動を積極的に行っている篠崎芽美さん。二児の母であるご自身の妊娠や出産について、今回はさまざまなお話を伺いました。第3回は「ひとりじゃない。支え合って、産後を生きる」です。

ーー初めての産後の生活はいかがでしたか?

篠崎
出産直後から休めない授乳生活がはじまって、いままで持たなかったマイナスの感情を抱いてしまったり、家族や両親に対してすら気が立ってしまうことがありました。どうしたらいいんだろう…と悩んだときに、ネットで検索してみたら、自分と同じ悩みに「○○症候群」というような名前がついていることを知って、すっと落ち着くことができ、最終的に自分なりの答えを出すことができました。

お子さん

ーーネットの向こうにもたくさんの仲間がいると感じられることって、とても安心できますね。他に活用していたものはありますか?

篠崎
自分はひとりじゃない、同じ思いをしているたくさんの仲間がいるんだ、と思えることは、本当に心強いことでした。産後はなかなか本を読む時間も余裕もなかったので、随分ネットに助けられました。スマートフォンだと、赤ちゃんが寝ている間や、授乳中などの短いすきま時間を使って片手でさっと見られますし、その気軽さがちょうどよくて。また、ネットで見つけた古い詩や、お母さんに向けたメッセージの中に、ときどき自分の琴線に触れるものがあるんですよね。そういう言葉はスマートフォンのメモ機能に保存して、ことあるごとに読み返しては心の支えにしていました。

篠崎さんとお子さん

ーー旦那さんはどのような感じで子育てをされていますか?

篠崎
うちの夫は、仕事も応援してくれるし、子どもともたくさん遊ぶし、家事もすごくやってくれるので、本当に助かっています。家事や育児の分担については、結婚前や出産前に詳しくルールを決めるといったことは特にしなかったのですが、「お互いに得意なこと、やりたいことをやるようにしよう。やりたくないことがあれば言ってね」とは伝えていました。でも結果的に、お互いにできることを分担しあって、ふたりで積極的な子育てができているので、夫にはとても感謝しています。

ーーお互いを思い合って、自然に役割分担ができているというのは素晴らしいですね。他に夫婦で気をつけていることはありますか?

篠崎
特にルールは決めていないのですが、夫婦で話し合うというよりは、今日あったこと、いま悩んでいることなど、とにかくわたしが一方的に何でも夫に話しています。夫が見ていなかった時間の子どもの様子も共有できるし、考えを声に出して聞いてもらうことで自分の頭の中が整理されることってあるんですよね。夫には「ラジオ」と言われていますけど(笑)。

ーー(笑)。篠崎さんのピラティス教室は、子連れウェルカムなのですね。

篠崎
師匠から場所を譲り受ける形でピラティス教室をすることになったのですが、産後間もなかったこともあり、自分らしい方法を考えた結果、子連れOKピラティスという形になりました。妊婦さんも、赤ちゃん連れの方もウェルカムですし、わたし自身も子どもを連れていっています。産後6ヵ月くらいまでは、出産で骨盤周りの筋肉が緩み過ぎていますし、ピラティスは産後の身体を整えてケアするのにすごくおすすめなんです。家に赤ちゃんと閉じこもらず、他のお母さんたちと一緒に身体を動かしたり、おしゃべりをして情報交換をしたりすることも、精神的によいのではと思います。もちろん、子どものいない方もウェルカムです。

赤ちゃんを連れてのお仕事

ーー教室はどのような雰囲気ですか?

篠崎
赤ちゃんのタイミングに合わせて、いつでも授乳やおむつ替えをしていただけます。子連れじゃない方もみなさんとてもやさしくて、とてもあたたかい雰囲気です。妊婦さんには妊婦さんに無理のない動きでやっていただきますし、産後すぐの方には、骨盤の状態を見ながら進めるなど、それぞれの方の状態を見ながら進めています。とはいえ、いまはなかなか複数で集まることが難しい状態なので、オンラインでのレッスンを不定期で行っています。オンラインピラティスは、忙しいママさんたちからも好評です。これからも、いろいろな形でお母さんたちにピラティスを楽しんでいただく機会がつくれたらと思っています。

篠崎芽美

PROFILE

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高校在学中に「珍しいキノコ舞踊団」に出演。入団後、国内外で発表された全作品に出演。 CM、MV、演劇などへの振り付け提供多数。その他、子ども連れで受けられるピラティス教室やダンスワークショップを各地で行う。2016年より子育て中のアーティストと観客を支援する「ダンス保育園!!」の発足に参画。2018年より子どもと表現をテーマにしたワークショップとパフォーマンスのイベント「ヒョーゲンのメメメ」を主催。
@memi_shinozaki

(制作 * エチカ)

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