先輩パパとママに聞きました!vol.129

仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【4】

2021/3/26
仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【4】 仕事も子育ても。石川家、二人三脚の日々【4】

好きな仕事を続けながら子育て中の石川史明さん・あかねさん夫婦は、娘さんと3人暮らし。総合病院の管理栄養士として働く史明さんと、カフェチェーンでデジタルマーケティングを担当するあかねさん。働き方を見直し、家事・育児とのバランスをとりながら賑やかな毎日を送る、石川家のママの職場復帰までの日々を4回に渡ってお届けします。最終回はママの職場復帰とパパの働き方改革のお話です。

(前回のつづき)

——あかねさんが職場へ復帰したタイミングは?

あかねさん
1年で復帰しました。2年まで休みを取れる制度があるのですが、あまり長く休んでいると自分自身が仕事に戻れるか不安だったこともあり、最初から1年と決めていました。

——仕事に復帰するのにあたり、保育園に入園することができるかなど、不安はなかったですか?

あかねさん
私、運だけはいいんで、絶対入れると信じていました。万が一ダメでも、旦那さんの職場の敷地内に保育施設があるので、そこも候補になっていて、絶対大丈夫という根拠のない自信のもと(笑)。でも、実際はどちらもダメだったんですよ。…ところが、コロナ禍により、復帰が1ヵ月延び、さらに仕事のスタイルもリモートワークが取り入れられることが決まり、保育園に通わせなくても、家でお世話をしながら仕事をすることができたんです。そうこうしていたら、途中から入園できることが決まり、今は保育園に通ってます。結果やはり、運は良かったなと。

——大変な時期ではありましたが、復帰するタイミングとしてはよかったんですね!

あかねさん
そうなんです。復帰した当時は、仕事に大きな動きがない状況。なので、緩やかに復帰できたので、スムーズだったと思います。ただ、卒乳に失敗し、いまだに授乳しながらなので疲れやすいですし子どもの体調などにも左右されるので、同僚には妊娠中に引き続き助けてもらっています。完全フレックスは、自由に時間調整ができるので子育てにはいい環境。ただ、自己管理は必要なので、毎日ToDoリストを作って、ちゃんと終わるように仕事を組み立てています。

食事中の赤ちゃんとパパ

——赤ちゃんも保育園に通い始め、あかねさんが仕事に復帰し、生活のリズムも整ってきたところで家事の分担などに変化はありましたか?

あかねさん
だんだんペースが掴めてきたところで分担が決まってきましたね。例えば、旦那さんが朝ご飯を作って保育園にも送りに行く係、お迎えと晩ごはんは私です。

おかゆ

史明さん
僕は奥さんの復職後に、「時差出勤」という制度を取り入れました。1才になるまでは8:30〜17:00まででしたが、奥さんの職場復帰に合わせて10:00〜18:30に。育児に対する制度を利用しています。

——理解のある職場ですね。

史明さん
そうですね。周りの理解は比較的得られやすかったと思います。ただ、実際はまだめずらしいようで、隣の部署の男性には驚かれたりもしましたが。職場的には男性の働き方もどんどん変えなくてはという風潮はあり、院内情報誌で育児についての取材を受けました。僕より若い世代の人たちにもどんどん利用してもらって、男性でも当たり前に子育てに参加できる環境づくりができたらいいなと思います。

——育児にも積極的に関わる先輩の姿を見れば、後輩も働きやすくなりますね。あかねさんが復職してよかったと思うことはありますか?

あかねさん
人と関われるのが嬉しいですね。家事や育児から少し離れるだけでもリフレッシュできるというか。実は、産休中に社会から必要とされてないんじゃないかと、取り残されている不安感に襲われることもあって。仕事など、生活を離れて考えなくてはいけないことがあることで、心のバランスが取れていると思います。育休中にコンサートも開きました。打ち込めることがひとつではなくて、いくつかやりがいや目標がある人生が、私には必要なんだなと思いました。仕事を終えて、保育園に迎えに行く、5分の間にママに変身です。メリハリがあるおかげで、その後は思いっきりママとして子どもと関われている気がします。

——産前産後で、おふたりの関係性に何か変化はありましたか?

史明さん
産まれた後の方が、より2人で力を合わせてという感じはあるかもしれません。産休中は育児に集中してもらうために、家事の負担も8割は僕が担当していました。職場に復帰した今は、5:5になったかなと。

あかねさん
え、2が私?…たしかにそうかも。授乳って本当に体力と時間が必要なので、あれやって、これやってと遠慮なくお願いしていましたね。

史明さん
育児以外はできるだけ僕が。ストレスを与えないように、機嫌をよく過ごしてもらおうと(笑)。

あかねさん
赤ちゃんができるまでは、結婚しても独身時代とあまり変わらないなあ、と思っていたのですが、確かにチーム感はありますね。

史明さん
子育てはいろんなやり方や考え方があると思うのですが、10人いたら10人が同じということはないと思うんです。離乳食も僕が担当したのですが、まずは子どもが食べものに興味を持ってもらえるようにすることから。栄養学的な専門知識はあっても、子どもに喜んでもらいたいですし、あの手この手で調べましたね。あとは、夫婦で話し合うことが大切だと思うんですよ。

あかねさん
話し合いは大事!そういえば、私たちはずっと手紙やノートでお互いの考えや気持ちを伝えています。子どもが産まれたとき夫からもらったお手紙が嬉しかったですね。

——素敵ですね、いつ書かれたのですか?

史明さん
まだふたりが入院しているとき。産まれたあとに書いて、家に帰ったときに渡しました。

あかねさん
お手紙とノートのやりとりは子どもが産まれる前から続けているんです。言いづらいことや厳しい意見とかも文字なら冷静に相手に伝えられるし、受けとる方も会話だとフリーズして聞こえなくなってしまうこともありますが、文字だと自分のスピードでじっくり読めるから、私たちにはぴったり。読み返してみると…何ページにも渡る(!)喧嘩もありますね…(笑)。今は、今日の子どもの様子や、子育ての相談が多くなったかな。いつか3人でできたら楽しいなと思います。

石川史明・あかね

PROFILE

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パパは、総合病院で入院患者の栄養管理と指導を担当する管理栄養士。ママは、カフェチェーンのマーケティング本部に勤務し、デジタルマーケティングを担当しながら、プライベートでは産婦人科のミュージックセラピストとして活動。都内で娘との3人暮らし。

(制作 * エチカ)

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