先輩パパとママに聞きました!vol.131

赤ちゃんとおしゃれの自由な関係。vol.2「もうすぐ出産!ベビーグッズあれこれ。」

2021/4/6
赤ちゃんとおしゃれの自由な関係。vol.2「もうすぐ出... 赤ちゃんとおしゃれの自由な関係。vol.2「もうすぐ出...

多くのファンを持つ大阪のファッションブランド「MOI」のデザイナー、岡田奈美さん。この冬に満1才を迎えたばかりの縫(ぬい)ちゃんを育てながら、天職とも言えるデザイナー業に日夜全力で取り組んでいます。ファッションとものづくりを心から愛する岡田さんならではの赤ちゃんとおしゃれの話、妊娠・出産、そして子育てと仕事の関係について、全6回に渡ってお聞きしました。2回目はベビーグッズについてのお話です。

(前回のつづき)

——妊娠中に、赤ちゃんを迎えるにあたって準備したものはありますか?

岡田さん
洋服同様、あまりたくさんは用意しなかったのですが…、ベビーキャリアと抱っこひも、ベビーカー、ふくらませるタイプのおひるねマット、おむつ替え用ベッド、コンパクトにたためるベビーバス、ベビーバスケットなどを購入しました。

クーハンに入っている赤ちゃん

——グッズ選びの基準やこだわりがあれば教えてください。

岡田さん
かたくなにこだわる…ということではないのですが、自宅のインテリアから浮かない色やデザインを選ぶことと、赤ちゃんに必ず必要なものは別として、できれば今だけではなく、その後もずっと使えるものを意識的に選ぶようにしました。

たとえば、お気に入りのアフリカ製のかごタイプのベビーバスケットは、生後半年くらいまではベッドとして重宝していましたが、いまは娘のぬいぐるみ置き場として我が家の風景になじんでいます。おむつ替え用に購入した簡易なベッドも、使わなくなったいまは娘の洋服やグッズ置き場として重宝しています。もの自体に変化はなくても、我が子の成長に合わせて使い方がどんどん変わって行くのは素敵なことだなと思います。

カバーオールの赤ちゃん

——前回の産前準備と比べてみて、変化したところはありましたか?

岡田さん
初産のときの経験をふまえて、準備はよりシンプルになりました。たとえば、息子のときはしっかりめのベビーバスを用意したのですが、場所もとるし、結局ほとんど使わないまま使う時期が終わってしまってもったいなかったな、という反省があって。それをふまえて今回は、使うときだけふくらませて、使用後はコンパクトにたためるタイプのベビーバスを選びました。娘も一緒に湯船につかれるようになった今となっては、それすら不要だったのではないか、新生児期の沐浴は洗面台でよかったんじゃないか…という気もしていますが(笑)。後は電動タイプのゆりかごも、長男のときに準備したもののあまり使わなかったので、今回は用意しませんでした。もちろんベビーバスや電動ゆりかごの存在に助けられる方もいらっしゃると思うので、それぞれの生活スタイルや環境にあったものを選ぶのが大切なんだろうな、と思います。

それとは別に、いろいろ見ていて驚いたのは、この15年間でのベビーグッズの進化!抱っこひもひとつとってもいろんなタイプがあって、機能もぐっと進化しているし、軽くて肩もこらないし、本当にすごいですよね。息子のときはこんなに選択肢もなかったし、抱っこするだけでも大変だったから、感動してしまいました。

かごに入ったベビー服

——ベビー服の準備はどのようにされましたか?

岡田さん
産後すぐ必要になる新生児用の肌着は、オーガニックコットンのものなどいろいろと準備しました。それから、何かと使うだろうなと思い、ガーゼも事前に大量に購入しました。入院前に水通しをして、屋上に並べて干しているときはなんともいえず幸せな気持ちになりました。

それ以外の、少し成長してからのベビー服は、赤ちゃんの顔を見てから買えばいいかな、とほとんど事前準備はしませんでした。ありがたいことに、出産後の御祝いで友人たちから素敵なベビー服を本当にたくさんいただいたので、結果的に自分ではほとんど用意する必要がなかったですね。本当に幸せなことだなぁ、と思っています。

——少しずつ赤ちゃんのものが家に増えると、「いよいよ…!」という気持ちが高まりますね。

岡田さん
本当に。15年のブランクがあるので、記憶もほぼリセットされていて(笑)、自分にとってもほぼ初産のような感覚だったので、いろいろと新鮮でした。お兄ちゃんが年の離れた妹の誕生をすごく楽しみにしてくれていたのも、そばで見ていて愛しくてたまりませんでした。ベビーカーを一生懸命組み立ててくれている姿は、いまも目に焼き付いています。

——想像するだけで胸がいっぱいになってしまいます…。そのほか、なにか手作りなどはされましたか?

岡田さん
いわゆる個人的な手作りはほとんどしていないのですが、「MOI」の商品として、月の満ち欠け柄のオリジナルキルトを使ったベビー用のアイテムを作りました。一枚で、ベビーカーカバー、抱っこひもカバー、お出かけケープにもなるもので、お客さまからすごく喜んでいただけました。いつも仕事では、「自分の着たいもの」ではなく「お客さまに着ていただきたいもの」をデザインする、という姿勢を徹底しているのですが、「もうそろそろ、自分が欲しいものを作ってみてもいいんじゃないかな?」と思って(笑)。

ベビーカーに乗っている赤ちゃん

——写真を拝見しましたが、他にはないデザインが本当に素敵です。「MOI」の同素材の大人用コートとおそろいで使うこともできるとか。産後、御自身で使ってみていかがでしたか?

岡田さん
それが、娘が生まれてすぐにコロナ禍に見舞われてしまい…、なかなか気軽に外出する状況ではなくなってしまって。結局、昨年の冬はほとんど使わないままになってしまいました。安心して親子でお出かけできるときが来たら、改めてたくさん使いたいですね。

岡田奈美

PROFILE

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大阪発のファッションブランド「MOI」デザイナー。メンズリメイクブランド「ink」のデザイナーである夫の岡田真幸さんと共に、大阪の昭和町でコンセプトショップ「PERK」を営む。2019年12月に縫(ぬい)ちゃんを出産。1才を迎えたばかりの縫ちゃん、15才の心温(しおん)くんとの4人暮らし。
@ moi___official

(制作 * エチカ)

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