好きな仕事を続けながら子育て中の石川史明さん・あかねさん夫婦は、娘さんと3人暮らし。総合病院の管理栄養士として働く史明さんと、カフェチェーンでデジタルマーケティングを担当するあかねさん。働き方を見直し、家事・育児とのバランスをとりながら賑やかな毎日を送る、石川家のママの職場復帰までの日々を4回に渡ってお届けします。3回目は赤ちゃんとの3人暮らしがスタートした産後のお話です。
——無事に出産を終え、3人の暮らしがスタートしましたが、赤ちゃんのお名前はいつ決めたんですか?
あかねさん
妊娠中から画数を調べたりして、2人でずっと候補を出し合っていたんですが、なかなかしっくりこなくて…。
史明さん
なので、産まれて顔を見てから決めました!
——名前が決まると家族感が増しますよね。退院後の3人での新生活はいかがでしたか?
あかねさん
家に戻って最初のころは3人の生活というよりも、いろんな方に助けていただきながらの暮らしでした。毎日代わる代わるに親が手伝いに来てくれましたし、区がやっている産後ケアのサービスも利用しました。「産後ケアセンター」には助産師さんがいて、赤ちゃんを預けることができるのですが、その間お母さんはひとりでゆっくりと寝たり、のんびり過ごすことができるんです。そんなわけで、とても人気のサービスだと噂には聞いていました。絶対利用したいと思っていたので、事前に申込みの準備をしておいて、産んですぐに連絡!私は3泊させていただきました。センターでは赤ちゃんのケアはもちろん産後の私のケアもしてくれるので、おかげで体も気持ちもとても楽になりました。
——その間、史明さんは?
史明さん
そうですね、もちろん寂しくはあったのですが、ご飯の時間とか寝る前の時間に送られてくる今日の動画が楽しみで。それに、僕も最後の一人の時間ができて、ゆっくり過ごすこともできました。
——確かに赤ちゃんとの暮らしは、体力勝負ですもんね。ところで、ママはずっとおなかのなかに赤ちゃんがいるので体感としてあると思うのですが、史明さんはいつくらいにパパとしての自覚が生まれましたか?
史明さん
そうですね、産まれた直後とかはまだ実感が湧かなかったです。一緒に生活を始めて、夜に起きてミルクを飲ませたりおむつを替えたりしながら、徐々に芽生えてきたと思います。夜中に泣いている娘に冷凍しておいた母乳を飲ませて、スッと眠ってくれたあとの笑顔は、本当に愛おしくて。
あかねさん
わたしがなかなか起きられないときは、夜中は夫が中心にみてくれていました。妊娠中に妊娠線が出ないように、おなかにクリームを塗るのも手伝ってもらっていたんで。だんだん大きくなるおなかに触れてもらうことで、赤ちゃんの成長も感じてもらって、パパとしての自覚を一緒に育てようと期待して(笑)!
史明さん
そんな策略があったとは!全然知らなかった(笑)。
あかねさん
実際、胎動を一緒に感じてもらったりしているうちに、おなかに話しかけてくれるようにもなったりして。効果抜群だったと思います!
——史明さんは無自覚ながらも、知らず知らずのうちにしっかりとパパになっていたんですね。ではあかねさんは、産後の3人での生活に不安はなかったですか?
あかねさん
そうですね、なかったです。妊娠中からも、いろいろと食事や家事のことをしてくれていましたから。
史明さん
産後はママに体力をつけてもらうためにも、葉酸や鉄分など、栄養のことを考えながら、食事をせっせと作っていましたね。また、精神的にもサポートしたいと思い、友人と会ったり、散歩や買い物にでかけたりする、ママの自由な時間も作りました。妊娠中に、子どもが産まれたら自分たちの時間はどうしようかと、ふたりで日頃から話し合っていたのもよかったと思います。
——本格的に子育てがスタートした石川家。次回は、いよいよママの職場復帰。奮闘する石川家の日々をお届けします。
PROFILE
石川史明・あかねこのライターの記事一覧
パパは、総合病院で入院患者の栄養管理と指導を担当する管理栄養士。ママは、カフェチェーンのマーケティング本部に勤務し、デジタルマーケティングを担当しながら、プライベートでは産婦人科のミュージックセラピストとして活動。都内で娘との3人暮らし。
(制作 * エチカ)