先輩パパとママの毎日コラムvol.403

まだまだ新米おかあさん「父と母=親、家族みんなでひとつのチームに」

2021/4/14
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藤沢さんがたどり着いた、子育てを夫婦でするためのちょうどよい塩梅とは?

長女を産んだとき、夫に比べてわたしのほうが育児に対して優勢だった気がします。念のためにつけくわえておくと、夫は妊娠中の家事はもちろんのこと、娘の抱っこもしてくれるし、オムツ替えもお風呂に入れることもしていました。

けれど、たとえば妊娠時の身体の変化やトラブルへの対応に始まり、1才半健診のような定期健診や予防接種、待ったなしの成長を気にかけながら肌着やオムツなどの必要なものを買いそろえたり。保育園の申し込みにまつわる事務作業や説明会。保育園で必要な準備品の買い物や名前つけ。習い事の下調べやつきそい。全部わたしだったし、なんなら「わたしがやらなくては」と思っていました。

でもこれ、今となってはお父さんでもお母さんでもいいんじゃない?と思うのです。

パパと赤ちゃん

うちの場合はフリーランスのわたしと会社員の夫、どちらが都合をつけやすいかといえば圧倒的にわたしなので自然な流れではあるのですが、それとはまた違う次元での「わたし」だった気がします。

それに対して、夫を責めたいのではありません。むしろ、わたしもそれで満足していたし、何の疑問ももっていませんでした。今、おかしいなと思うのは「わたしのほうが知っている」「わたしがやりたい」という気持ちのほうが強かったということです。

パパの膝の上に寝転ぶ赤ちゃん

夫もわたしも、初めての経験を通して父になり、母になったはず。それなのに、自分のおごりか、社会の刷り込みか、はたまた両方か?頭のどこかで、「母の方が子どものことをわかっているはず。子育てはわたしがリードしなくちゃ。わたしができないことを、夫に助けてもらわなくちゃ」と思っていたのです。

でも、だんだんとわかってきました。母だけ、父だけではなく、どちらも一緒に「親」になればいいのだと。夫が気づいてくれないのでも、手伝ってくれないのでもありません。わたしが勝手に「ひとりじめ」していた育児パートが、どれほどあったことか!

そこで、2人目を産んでからは、その「ひとりじめ」を手放し、夫に最初から投げかけたり、情報を共有したりを心がけていきました。

そうはいっても、「わたし(ママ)」じゃないと心配ですか?いやいやそんなことはないはずです。親一年生はみな同じ。場数を一緒にどれだけ踏めるかが、夫婦で共に階段をのぼる秘訣なのだと思います。そのチャンスを、わたしは夫から奪いすぎていたと気づくのに、数年かかってしまいました。

お姉ちゃんに抱っこしてもらう弟

たとえば予防接種。土曜日に行けそうな日は積極的に夫にお願いしました。問診票も書いて渡すのではなく、もちろんそのまま。そのうち、行政から予防接種の封筒が届いた時点で受け取った夫がチェックする、というよい流れも生まれました。保育園への提出書類も、あるとき夫に伝えました。「これさ、わたしが書くって決まってないと思うんだよね…?」翌年、彼が登園バッグから書類を出し、自ら書き始めていたうれしさは忘れません。

保育園の連絡帳も、毎日目を通しやすいようカウンターの上に。これだけで、子どもの様子や行事にも気づけるようになるし、夫の方から「あれ?昨日もウンチ出てないんじゃない?」なんて言ってくれたりもします。

お姉ちゃんと弟

子育ては、成長に合わせて「初めての経験」がやってきます。母親だから子どもの様子がわかるのではなく、そのつど調べたり、体当たりで取り組んだりしながら一緒に学んでいるだけです。

夫婦で対等に、と考えたとき、全部をフィフティーフィフティーにしようと躍起になる必要はないと思います。得意なことを担当したり、物理的にできない面を心理的なサポートでカバーしたり、相手が「今の状況を知っている」と思えるだけでも心の負担は大きく違ってくるものです。

夫と妻、そしてときには子どもも。みんなで一緒に試行錯誤し、互いに補い合ったり、支えあったりしながら、家族というチームを強固にしていけたらと思うこのごろです。

藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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