先輩パパとママに聞きました!vol.139

イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「仕事と子育て」のおはなし。

2021/7/20
イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「... イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「...

一児のママで、イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんのいる暮らしをお届けします。今回は、どのように仕事と育児を両立しているかについてお話を伺いました。

ーー以前妊娠中の仕事の変化についてお話しを伺いましたが(「おなかに赤ちゃんがやってきた!」)、今回は、ママになってからのお仕事についてお話を伺いたいと思います。角さんはご自宅で、イラストレーターのお仕事をされていますが、どのタイミングで仕事を再開しましたか?

角さん
もともと出産後は3ヵ月ほど育休を取る予定だったのですが、出産してすぐに仕事のご依頼をいただいて、どうしてもやりたい内容だったため、里帰り出産中でしたので母に相談しました。母は「見てあげるからやりなよ!」と応援してくれたので、甘えさせてもらうことに。きっと、自分一人だけでは無理だったと思います。仕事にもよるかと思いますが、私の場合は自分のタイミングで時間を使える仕事なので、母の協力を借りていてもさらに息子のお昼寝中や深夜に仕事をすることも多かったですね。正直、体力的にはしんどかったですが、どうしてもその仕事がやりたい!という気持ちが強かったので乗り切れた気がします。でも実は、無理がたたったのか、その後に体調を崩してしまったので、自分の身体のことを考えたら産後3ヵ月はやっぱり休んだ方が良かったんだろうなと今となっては思います。

仕事スペース。息子の物がどんどん増えていきました。仕事スペース。息子の物がどんどん増えていきました。

ーー出産前には平気だったことも、産後は身体的な変化が思ったよりも大きいのかもしれませんね。自宅に戻ってからはどのように仕事を始めましたか?

角さん
在宅での仕事ではあるのですが、赤ちゃんがいると仕事ができませんし、夫も私もフルタイムで勤務。そこで、寂しくはあったのですが0才児から入れる保育園を探すことから始めました。認可保育園の募集が12月ころだったので、その前の11月ころに、自分が通えそうな距離の保育園の見学に行きました。5つくらい見学して、保育士さんが元気で楽しそうな保育園に決めました。壁に飾ってある絵や工作が楽しそうだったところも魅力的でしたね。息子は8ヵ月で保育園に入園できたのですが、それまでは息子がお昼寝中や夜寝た後に作業していました。私もそろそろ寝ようと思ったときくらいに、息子が授乳で泣いて起きるので、体力的にとても辛かった時期です。入園してからは、息子が保育園に行っている間に集中して作業をするようになり、ペースが掴めるように。間に合わないときは、寝かしつけた後に机に向かうこともありますが。

ーー締め切りがあるとどうしても時間が足りなくなるときがありますよね。旦那さんとの間では、家事や子育ての分担などはあるのですか?

角さん
妊婦のとき、私はつわりもなく、ギリギリまで仕事も普通にやっていたので、日常生活では特にサポートしてもらうこともなかった気がします(笑)。いつも通りでしたね。ただ、スーパーの買い出しなど力仕事はお任せしたり、個展の搬出を手伝ってもらったりはしました。子どもが産まれてからは、夫は美容師なので、帰宅時間は遅く土日も出勤という仕事柄、保育園への朝の送りと週に一度のスーパーでの食材買い出し担当。他は基本的に家にいる私がメインとなって子育てをしています。

買い出しには息子もお手伝い。大根とネギの定位置。買い出しには息子もお手伝い。大根とネギの定位置。

ーー旦那さんが美容師さんだと、シャンプーや散髪に関しては頼もしいですね!

角さん
そうなんです!息子の散髪は夫の担当ですね。まだ小さいころの沐浴も、最初半年くらいは夫が出勤する前にお風呂に入れてくれるのが習慣でした。夫は手慣れた様子で、毎日悪戦苦闘している私は、羨ましいなと思って見ていました。散髪ですが、息子はまだじっとしていることができないので夜寝ているときに切っています。でも、寝転んだ状態で切るので、朝見ると前髪が斜めだったりするときがあり、夫はプロとして納得出来ないみたいで面白いです(笑)。

ーー専属の美容師さんがいるのは羨ましいですね!小さな子どもの髪を切るコツなんかはあるのでしょうか?

角さん
夫もまだ試行錯誤中みたいです。先日、動画を見せながら切ることに挑戦していたのですが、暴れられて失敗していました(笑)。また何かうまくいく方法が見つかったら、共有してもらいますね!

髪を切っているところと、その後。髪を切っているところと、その後。

ーー息子さんが1才になった今は、仕事と育児をどのように両立していますか?

角さん
今は息子が保育園に行っている日中に集中して仕事をして、なるべく夜は仕事をしないように心がけています。昼間に一緒に居られない分、夜に息子と過ごす時間を大切にしたいと思うからです。以前は仕事のオンとオフがないような生活だったので、最初は慣れず戸惑いもありましが、今はすっかり慣れて気持ち的にも健康になりました。あと自分へのご褒美に毎晩お風呂上がりのビールを楽しみにしています。息子は麦茶で一緒に「かんぱーい♪」をしています。そんなささやかな幸せな時間を過ごすことで、また明日も頑張れるなぁって思うんです。

角裕美

PROFILE

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武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとして独立。雑誌、書籍、広告などで活躍するほか、定期的に個展も行う。
http://kadohiromi.com/

(制作 * エチカ)

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