先輩パパとママの毎日コラムvol.449

三兄弟と織りなす、いくつもの今日「点と点を結んで 〜名付け〜」

2021/12/15
三兄弟と織りなす、いくつもの今日「点と点を結んで ... 三兄弟と織りなす、いくつもの今日「点と点を結んで ...

イラストレーター・やまなかみほさんが、三兄弟に名前を付けたときのエピソードです。

今回は、名付けのエピソードをお話ししたいと思います。

幼い頃からぬいぐるみやおもちゃ、自分で描いたキャラクターに名前を付けることがとても好きでした。名前があるだけで母性が働くのか、急に家族になったような気持ちになりますよね。自分のおなかにいる赤ちゃんの名付け…それはそれは楽しみでした。

子どもたちの名前は、夫が読みを決め、漢字をわたしが探すことが多かったのですが、イメージに合う漢字が見つかったときは、点と点がつながるような感覚でとても楽しかったことを覚えています。

長男の妊娠中のことです。とても不思議な出来事がありました。

お母さんの顔つきやおなかの出っ張りかたで赤ちゃんは「男の子かな?女の子かな?」という話になることがありますよね。わたしの場合は誰に会っても100%の確率で「女の子っぽいね」と言われ続けていました。なかなか性別をはっきり告げられなかったこともあり、すっかりその気になっていて、なんとなく娘のつもりで話しかけ、手にとるベビー用品も女の子のものばかり…。

妊娠7ヵ月の健診時でした。エコー画面を見ながら、「あら、これは男の子に間違いないですね!」と言われたときは、まさかの展開!「わあー、同性ではない男の子がおなかにいるんだ…!」とざわざわした気持ちになったと同時に、「今まで女の子と決めつけていてごめんね…」と申し訳なくなりました。帰宅し男の子と意識しておなかをさすり、「女の子と思い込んでしまっていてごめんね」と謝りつつ話しかけて過ごしました。

窓ガラスの結露の中に「ありがとう」という文字が

その翌日の朝。

いつものようにリビングのカーテンを開け朝の家事を始めたとき、前日に座っていたソファの隣の窓ガラスに何かを書いたような跡がありました。目を凝らしてみると、結露の中に「ありがとう♡」という文字が...。第六感も全くなく、そういった現象を経験したこともそれ以前も現在までもないのですが、おなかの赤ちゃんからの昨日謝っていたことへの返事だと感じて夢中で写真に残しました。

七五三

3人とも名前を付けるときに意識したことは、親しみやすい響きの名前にすること。そして、誰が読んでも呼び間違えられない漢字を選ぶことでした。

長男に選んだのは、扇子の「扇」。縁起物の絵柄としてもよく目にする扇子。粋な雰囲気もあるし、迷うことなく即決でした。次男は、扇子の次は…太鼓!という話になり「鼓」を入れることに。三男は、お兄ちゃん2人に早くから名前で呼んでほしくて、性別がわかる前から名前を決めました。扇子と太鼓をつなぐようなイメージで、音楽の「楽」や笑うの「笑」が最後まで候補に残ったのですが、「太鼓が響いて扇子が開く」というフレーズが浮かび「響」という字を選びました。

余談ではありますが、それから数年後に家族として迎えたワンコに次男が選んだ名前が、英語の「笑う、laugh(ラフ)」だったときには三男の命名候補だったことを話し、家族で盛り上がったことも思い出のひとつです。

やまなかみほ

PROFILE

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イラストレーター。夫、三兄弟(小6、小4、小2)、犬(1才のジャックラッセルテリア)と長崎県で暮らす。インテリア、DIY、キャンプ、ノッティングなどのもの作りが趣味。

(制作 * エチカ)

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