先輩パパとママの毎日コラムvol.463

はっぱと風とみちくさ子育て「誕生を待ちわびて〜赤ちゃんの手作り小物あれこれ〜」

2022/1/17
はっぱと風とみちくさ子育て「誕生を待ちわびて〜赤ち... はっぱと風とみちくさ子育て「誕生を待ちわびて〜赤ち...

自然豊かな信州でネイチャーガイドをしながら2児の子育てに奮闘中の阿部菜々恵さん。今回は妊娠中に赤ちゃんのことを想いながら手作りしたあれこれについて。さらに今どんな風に使っているのかを紹介いただきました。

私は手芸が得意ではないのですが、簡単なものをいくつか楽しみながら作れたらいいなとチャレンジしてみました。そして、実際やってみると産まれてくる赤ちゃんのことを想いながら、手を動かすこと、何かを作ることはとても楽しく、じんわりと穏やかな時間でした。

まず一番始めに作ったのは母子手帳を入れるカバー。妊娠がわかって、母子手帳をもらうと妊娠したんだなあ。と実感がじわじわ湧いてきますよね。その喜びの気持ちのまま、作っていきました。好きな布を選んで、健診のときにもらうプリントや安産お守り、病院のカードやお薬手帳など一式入れられるようにポケットを左右に大小作りました。5年たった今は娘の手帳も入り、すぐに使えるよういつも机の上に立てかけて置いてあります。

母子手帳カバー。ポケットにいろいろ入れられます。母子手帳カバー。ポケットにいろいろ入れられます。

そして、その次に作ったのはスタイ。ミシンで縫えばあっという間なのですが、なんとなくチクチクと手を動かすことが好きで、隙間時間にゆっくりゆっくりと3枚ほどですが作りました。つけた感じはどうなのかなあ?ほんとに使うのかなあ?なんて思っていたら、息子はなんと服も床もびしょ濡れになるくらいのよだれがでる赤ちゃんで、とても3枚では足りず…友人たちからもらったお祝いのものやお下がりをいただいて、それでも足りなくて毎日15枚以上のスタイを洗濯していました。

そして、なんとそれは娘も同じで…いや、娘の方がうわてで、5ヵ月前後から、音が面白いのでしょう、「ぶわ〜!ぶぶぶぶ〜!ぶしゅ〜!!」とよだれを口から常に吹きだす始末…。つけ替えたとたんびっしょりになり、今日もスタイが20枚近く庭で風に揺れています(笑)。

ですから、私の作ったものだけでは二人とも全く間に合わずでした…。でも、スタイって形や色合いで赤ちゃんがとても可愛くみえるし、そしてこれもほんの半年くらいのお付き合いだから、あと少しスタイ&よだれちゃんとの日々を楽しもうと思っています。

少しずつチクチクと塗ったスタイ(布は手帳カバーとおそろいのものも)。少しずつチクチクと塗ったスタイ(布は手帳カバーとおそろいのものも)。

そして、次に作ったのは赤ちゃんのおもちゃです(トップ写真のもの)。赤ちゃんがつかみやすくて、投げたりしても危なくなくて、音がなったり、色や大きさを感じられるといいなと想い作りました。それから数字も入れたので、月毎の記念日に添えられるかしら。とこちらもチクチク少しずつ大きくなってきたおなかを撫でながら縫っていきました。

できあがった4つを並べては、一人でニヤニヤしていたことを思い出します。しかし、息子がこのおもちゃを使いだしたのはなんと2才のころで、家の中で投げたり積み上げたりして遊んでいました。娘は1ヵ月ごろからそばに置いておいたせいか、すっかりお気に入りになり、毎日「あむあむ〜!」とくわえて、なめられ、びしょ濡れになっています(笑)。

中に鈴を入れてあるので、ふって、リンリン♪となるのも楽しいようで、ようやく活躍してくれた〜!と嬉しいかぎりです。

(左)生後1ヵ月を迎えた日に『1』の数字のおもちゃと。(右)4ヵ月のころには大きいものもつかめるように♪(左)生後1ヵ月を迎えた日に『1』の数字のおもちゃと。(右)4ヵ月のころには大きいものもつかめるように♪

それから、息子と一緒に娘のために作ったのは毛糸のボンボン。4才になった息子と共に産まれてくる娘のためにと、ボンボンを飾った時間はとても幸せでした。赤ちゃんは何色が好きだと思う??ここならみえるかな?さわれるかな?なんて言いながら、試行錯誤してくれる息子がとてもいとおしかったです。

そして、ベビーベッドや車、ベビーカーなどに取りつけて、これは今も大活躍しています。だいぶ娘のひっぱる力が強くなってきたので、壊れそうですが、娘のことを想いながら息子と共に作った想い出のボンボン。何かの形でとっておけたらなあと思っています。

(左)ボンボンをじっと眺める娘。(右)息子は楽しんでいくつも作ってくれました。(左)ボンボンをじっと眺める娘。(右)息子は楽しんでいくつも作ってくれました。

実用的な手作りしたものといえば、トッポンチーノ(赤ちゃんの抱き布団)です。これは息子が赤ちゃんのとき、背中スイッチがすごくて、まったく床に置けない子で本当に苦労したので、娘はそうなりませんように…という願い(切実な…笑)を込めて縫いました。娘が産まれて病院ですぐに使い始め、退院の日には息子が抱くときにも大活躍。授乳や寝かしつけのときにいつも娘とセットで使い、そのままゆっくりベッドに置くと起きずに寝てくれました。私だけでなく私の母や夫が抱いても同じ条件になるので、このトッポンチーノのおかげでみんなが寝かしつけをできるようになったことがとてもよかったです。

出産の退院後、息子とトッポンチーノではじめての抱っこ。出産の退院後、息子とトッポンチーノではじめての抱っこ。

こうして書いてみると赤ちゃんのために作ったというより、私自身が作っている間も使っている今も幸せな気持ちをもらっている気がします。今はバタバタでじっくり何かを作ることはできませんが、少し落ち着いたらまた何かチクチクと手作りをしてみたいなと、このコラムを書きながら思ったのでした。

阿部菜々恵

PROFILE

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ネイチャーガイド/保育士/野草ハーバリスト
道草を愛でること、食べることがライフワーク。軽井沢周辺の森のガイド、森のようちえんの講師などを行う。子育てや暮らしの中で美味しく、楽しい自然の楽しみ方を提案。野草茶、野草料理などのワークショップなども行う。下見と味見は2016年生まれの食いしん坊な息子と2021年生まれの娘と共に。

(制作 * エチカ)

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